山下ふみこオフィシャルブログ
2013.01.24
視察1日目・周南市のコンベンションシティ
1月16日~18日の2泊3日で建設水道委員会のメンバー7人・部長2人・事務局1人の総勢10人で
視察に行ってきた。
まずは山口県周南市 2003年に2市2町で合併して今年で10年、人口14.9万人。
ここのコンベンションシティ推進事業の取り組みが視察目的であった。
周南コンビナート(写真右手)をひかえ、西日本有数の工業集積地であり、国際拠点港湾・
徳山下松港を有する港湾都市。
写真中央に見えるのは駅前にあるアーケード街。ここにある唯一の近鉄百貨店は2月に撤退
をするという。視察後に一人でアーケード街を歩いてみたが、人通りはなく、空き店舗の張
り紙も多く、駅前は全く活気がないように見える。
現在、徳山駅周辺整備事業として、南北自由通路、橋上駅舎を建設中。
(駅構内にはこのような看板があった。)
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まず最初に案内された周南市役所はクラシックな建物。築60年というだけあってロココ調のモダン?
な建物である。
そこでレクチャーを受け、コンベンションシティに向かう。
広大な敷地に全国レベルの文化会館(S・57年)やスポーツセンター(H・4年)がある。
すでにあるこれらの既存の建物を利用して、交通の利便性もあることから、各種大会やイベント等の
誘致を図り、交流人口の増大や新たな産業につなげたいということで、平成24年4月、周南市コンベ
ンションシティ推進事業の取り組みを開始。
このスポーツセンターは平成4年に建築されたものだが、この建物名はスポンサー企業の名称を
とりいれている。(ネーミングライツ)
日本では、東京スタジアムが2003年に味の素と契約して「AJINOMOTO STADIUM」と名称がかわり、
これが国内初の事例と言われる。
このネーミングライツの企業の宣伝効果は大きいことを実感する。
ここで開催されるすべてのスポーツ大会に、企業名がついたSC(スポーツセンター)の名前が公表
されるわけで、その効果たるやいかに。
メインアリーナは収容人数7,575人・2,835平米。バレーボール4面がとれる広さ。床は板張りだが、
ここで、新車の展示(数百台)・特産市等のイベントも、床の上にシートのようなものを引くことで
問題はないという。
多目的ホールは収容人数2,853人・1,575平米。(バレーボール3面ほどの広さ)
駐車場・350台+臨時駐車場300台
その他は弓道場や会議室、健康ルームなどがある。
指定管理者は周南市体育協会。指定管理料は1.1憶円/年。とくにスポーツの稼働率は高く、毎日予約
で埋まっているという。稼働率(件数ベース)は81.2%。
沼津市の場合、展示イベント施設3,900平米・駐車場467台。指定管理料5,000万円/年
平土間無柱空間で車での直接搬入可能
沼津市と大きく違うことは、床張りであることからスポーツと展示イベント等の両方の誘致が可能に
なっていることである。
沼津市には他県からスポーツ合宿で毎年来ている学校があり、狩野川べりをランニングしている姿を目
にすることがある。合宿理由は気候が温暖なことや周辺に高校がたくさんあり、対抗試合に事欠かない
ことだという。公式戦ともなれば、家族等の応援団も来ることになり、スポーツでの波及効果は大きな
ものがあると予想される。
沼津のスポーツでの立地条件は本当に良いと思うし、実際、他市との試合が多く行われている。愛鷹運動
公園は整備されているが、雨天の時の練習場がないことがネックになっている。
合宿をする団体にとっては、雨天の時にも練習ができる施設があれば本当に好条件が揃うことになる。また
市民のスポーツ志向は高齢化になってますます盛んになっている傾向がある。
今回の周南市のコンベンションシティの取り組みは、大きな反省を突き付けられたような思いがしている。
翌日は岡山県倉敷市「下水道事業について」。ここでも沼津市の下水道事業の困難さが浮き彫りになる。
(次回に続く)