山下ふみこオフィシャルブログ

2014.02.06

東京都知事選挙 南相馬市長の心の叫び

東京都知事選挙に南相馬市長が訴えます。 政治のあるべき姿を語ります。


東京都知事選挙の細川元首相を応援されている福島県南相馬市長の演説文字おこしを紹介します。

ポイントは3点です。

1・福島原発事故を忘れないでほしい。

(仮設住宅で子や孫と離ればなれに住む家族を本当に知っているでしょうか。 )

2・いのちが大切。

(電力消費地の東京が変わる必要がある。除染予算の半分以上が大手ゼネコンの利権に)

3・細川さんが東京都知事になれば、日本が変わる。世界を変えるために投票してください。

 

以下、福島県南相馬市長の演説です。長文になります。

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あの震災直後、21メートルの津波が南相馬市を襲いました。

636人が命を落としました。111名がまだ見つかっておりません。 家族とも面会できていません。

その時3月12日に福島原発第一原発が爆発。

家族の捜索ができないまま、避難させられたんです。71500人いた南相馬市民のうち、6万人以上が
故郷を離れなければならなかった。

なぜ人が強制的に、自分の場所を離れさせられなければならないのか。 私は選挙戦の最中で、
仮設住宅に住む方々に圧倒的に支持されたと考えています。

彼らが今、私に対して、問いかけてくる言葉は、「助けてください」、「市長、助けて下さい」、
「もう、仮設では住みたくない」そういう言葉を投げかけているんです。

我々は80歳を過ぎた高齢者が「助けてください」と言って、家族とバラバラにされて、
孫とも子ども離ればなれになって住まわされていことを東京の皆さんは本当に知っているのでしょうか。

私は命があってこそ、この地球があってこそ、幸せを勝ち取れると思っています

南相馬市には原発は無かったんです。

にもかかわらず、原発事故で追い出された市民が、6万人以上も居て、今現在も2万5千人を超える
市民が避難をさせられているんです。これが正常だと思いますか、みなさん。彼らに、お金で元通りの
生活など返せるわけが無い。

東京電力の広瀬社長、私が東京電力に行ったとき、一階で、新橋の一階で南相馬市民の私を含むめた
代表に対応させたんです。 ふざけてるじゃないですか。本当に、あの一階フロアで対応させられた。
なぜこんな屈辱を受けなければいけないのですか?

東京電力、原発事故が起きてから南相馬市に見学をよこしたのは10日後ですよ。
その間、私は市民の命を守るために、私の独自の判断で市民を避難させました。

3月16日に、新潟県泉田知事から、新潟県は南相馬市民全員を受け入れると言っていただきました。

私は、天から、神からの声の様に嬉しかった。 市民の命を守るのが政治家じゃないですか。

政治家が命を守れなくてどうするんですか。

東京にオリンピック、いいですよ。でも、現場でどういう事が起きているか、皆さん分かってますか。

今、建設現場、建築現場は東京に引き揚げられてるんですよ。大手ゼネコンは東京の方が儲かるんですよ。
なぜ福島が犠牲にならなければいけないんですか、これ以上。  

原発で、危険な電力で、東京は豊かになったんじゃないですか。その東京が豊かになって、
地方が捨てられる、こんな現実許されませんよ。  

皆さん、命を守る事は共通なんです。東京で生活することも、田舎で生活することも、同じ命を守る事
なんです。 なぜ、田舎が年寄りだけにされて、私に「助けてください」と言わなきゃいけないんですか。

東京が助けるべきでしょう。 今まで使い続けた電力で、なぜ我々が犠牲にならなければ
いけないんですか。

今、南相馬市の予算は1千2百億ですよ。その内の半分以上が除染に使われます。
どこにもっていかれるんですか、この金は。東京じゃないですか。
東京のゼネコンが福島に原発を起こして、福島に金を起こして、また福島から金を奪っていく。
そんな事が許されますか。

東京を変えなければいけないんです。

 私が細川さんを応援に来た理由は、

佳代子夫人が、国が20キロ、30キロ線引きをしたとき物が一切入らなくなったときに、
そのとき彼女は私のところにガソリンを運び、物資も運んできたんです。

今、命の防潮堤を作ろうとしています。 津波で亡くなった方の命を再生させるのが、私の仕事なんです。
そのときに瓦礫をつかってでも、植林をして、命をまもる防潮堤をつくって先頭に立っているのが、
細川護煕元総理なんです。

だから私は、ここに応援に来ているんです。

  細川さんは、命の大切さを最も良く知っているんです。

今、この争点は「脱原発」とかいう甘い言葉じゃない。命を守るかどうかなんです。

命を守る人間に投票しなくてどうするんですか。

あの時に、私が国から線引きされ、棄民化された時に守ったのが、細川佳代子であり、細川護煕なんです。
こういう人間を、首都圏の知事にしなくてどうするんですか、皆さん。

彼は命を掛けているんです。 私も命を掛けて戦っているんです。

東京電力と戦い、国のわけのわからない官僚と戦っているんです。

それは取りも直さず、見捨てられようとする市民の命を守る事なんです。

どうか、この東京を豊かにするということは、心を豊かにすることなんです。  

心を豊かにすれば、命を守れるんです。 お金では買えない。
私が東京に来た時、東京では必ず人身事後が起こっているではないですか。東京は命を軽く見ている。

こんな東京にしといていいんですか。絶対ダメですよ。
東京が豊かになるということは心が豊かになることなんです。

だから細川のように、命を守る人を代表にしなければならないんです。  

どうか皆さん、皆さん一人一人の仕事ですよ。 誰かに頼る仕事じゃない。

細川護煕を立てるということは、自分自身を大切にすることであり、
東京都民一人一人を大切にすることなんです。 そのために、ぜひとも投票を細川護煕にしてください。

 東京から日本を変えて、世界中を変えようではないですか。

私はそのために、南相馬から福島を変え、国を変え、世界を変えるんです。

どうか戦いに一緒に手を結ぼうではないですか。 一緒に頑張りましょうよ。

お願いします。

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