山下ふみこオフィシャルブログ

2014.07.25

沼津にあるonly one求めて

7/24、今日は朝から市内でonly one事業をしている方々をお尋ねする。

最初に伺ったのは、京都で行われた第67回全国茶品評会で農林水産大臣賞を受賞した山二園の
代表・後藤義博さん。

沼津のお茶は美味しいお茶はできにくいと言われてきている。しかし、その地で日本一になった茶園が
あるとは知らず、それも毎年のように全国大会で受賞をしていると言うではありませんか。

山二園は社長の後藤さんが農大4年生の時に起業した。今で言う6次産業化を目指し、生産はもちろん
販売もすべて自力で行う。

どこのお茶農家も自分のお茶が一番だと思っている。その方法は我流であり、長年培った勘に頼ったものが
多かったのではないか。

しかし、他人が評価して初めて一番だと言えるのであり、その評価が改良に繋がっていく。結局、農業は
化学であり、きちんとしたデーターの裏付けを基に品質の最高を求め続けてきている。

その地道な努力と経営センス。その根底にあるのは、いかに自分のお茶が、その人に対して価値が
あるのか、より自分達の価値を高めていくことが、商品の価値を高めていくことになるという。

受賞した雲乃関は「100g・5400円」で最高茶だが、採算性から行けば赤字になると言うほど、
手間暇かけて育て上げる。このお茶が受賞をめざすために品質管理を徹底的に行っているお茶でもある。

2件目は「はまゆう」ホテル(写真を撮り忘れる)

はまゆうの目の前は「日本の渚100選」にも選定されている志下海岸にある。富士や夕日の名所として、
また海水浴場として最高のロケーションにあるが地元の人はほとんど知らない。
夏場は85%の稼働率であるがほとんど県外であると言う。

 

3件目は静浦漁港。

水揚げしたものを生かした地域おこしを計画していると言うことで行ってみたが、
関係者が誰もいなくてお話を聞くことができなかった。残念!

ここからも富士山が見える。港らしい雰囲気は沼津港よりも面白いかもしれない。

4件目は井田

既に限界集落になっているこの地域は高齢化も進み、海水浴客は「らららサンビーチ」ができてからと
いうもの減少の一途をたどっている。≪ららサンビーチよりはるかに水質は美しい。

民宿で泊まるより、車中か日帰りにする人が増えてきていると言う。

そんな中で唯一脚光を浴びているのは、「井田塩」。しかし、この塩づくりは過酷そのものであり、
塩が出来上がるまでの作業は14時間にも及ぶという。

1回の塩づくりに使う薪の量は軽トラック2杯分にも及ぶという。薪を調達するにも並大抵ではない。

一度の大量生産をせずに丁寧に作り上げるので、需要に追い付かない状況らしい。
しかし、あまりにも安いコストは、結局は後継者も育たず、もしかしたら一代限りになってしまうのか?

大自然に囲まれたこの地区は足を踏み入れただけで郷愁を感じ、安らげる地でもある。

次は門池にある村田農園。鉢植えの花栽培をしている農家です。若手の経営者が頑張っている様子は
なんとか応援していきたいものです。

今日は丸一日、経営者の方の苦労や地域の問題を聞かせていただく。
やはり現場に行ってお話を聞くとが課題も見え、解決策にもつながっていくだろうと感じる。

山二園さんが言うように、小売りは自分のお客様の信頼を裏切らない事が大前提であり、
自分の努力が直接見えるので、それが品質向上にもつながっていく。

やはりお客様との信頼関係をどう作り上げていくのか、長いスパンで時間をかけて日々努力を重ね築き
あげてきた過程が、揺るぎのない自信を作り上げていくのだろうか。

今日は本当に皆様お世話になりました。ありがとうございます。

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