山下ふみこオフィシャルブログ
2014.07.22
拝啓、川勝平太知事さま
今日の朝刊に高架事業のことが各新聞に掲載される。7月20日のプラサヴェルデのグランドオープン
記念式典終了後の記者団の取材に答えたものだと言う。
しかし、この発言は市民の政治への失望と不信感を増大させてしまったように思います。
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今回の記事を見て私の友人からメールが届きました。本人の了解得て掲載します。
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拝啓 川勝平太知事 様
県民の皆様のための日頃のお働きに敬意を表します。
このたび、7月21日の各新聞に、知事が鉄道高架の実施を決断したという趣旨の内容が掲載されて
いました。しかし、具体的な決断の中身は何一つ示されていませんでした。
これでは地権者をはじめ沼津市民に対して、具体的な理由も示さず、「キーパーソンに会うとか、
秋に入ったころには、全部の方々に説明をし終える」などと、どういう趣旨で発言されたのか全く
分からず、またどうしてそんな裏話的なことを、公の場でお話をされたのでしょうか。
知事の今回の発言は地権者や高架反対の市民にとっては不安を仰ぎ、推進側にとっては期待をさせ、
このようなやり方は、公正性を欠き、地権者はもとより、私たち沼津市民をも傷つけることになって
しまったと思います。
この高架化は一部の地権者と県知事だけの問題ではありません。高架事業はもともと県事業とはいえ、
沼津市民全体の問題です。
本当に知事が推進すると言うならば、その可能性、事業の見通し、財源の確保、住民への影響、将来への
負担等を、住民が少しでも納得がいくように知事自らの言葉で話すことが最優先されるべきことで
はないでしょうか。それが住民に対する誠意であり、住民は知事に対して信頼を築くステップでは
ないでしょうか。
しかし、今回の発言は、住民の信頼を大きく損なってしまったことは誠に残念でなりません。
また、このようなやり方は、県政に対する川勝知事への期待があっただけに、政治への失望と不信感を
増大させてしまったような気さえします。
今、日本は世界に類を見ない人口減少と高齢化の中で、経済・財政事情は大きく変わり、公共施設や
インフラ整備の老朽化対策が今やっと問題視されてきたところです。
日々の生活に不安を感じている中で、まずは、先ほど申し上げた優先されるべき事柄について、
知事自らが明確に示すことが住民との合意形成を図る一歩ではないでしょうか。
それは地権者でもなく、キーパーソンでもなく、JRでもなく、政治家でもなく、善良な県民である
沼津市民に対して説明責任を果たすことから始まるのだと思います。
そして、今後その信頼を失墜させるようなことはどうぞなさらないように心からお願いをいたします。