山下ふみこオフィシャルブログ
2014.07.02
集団的自衛権の解釈改憲とは
改めて憲法を考えようと三島市成真寺で、伊藤真弁護士の講演が先週行われた。
彼は日弁連憲法問題対策本部副本部長である。
憲法とは何か、そして集団的自衛権とは何か、国民として基本的な憲法を理解するために参加をした。
まずは法律と憲法の違いとは?
★★★ 憲法の必要性★★★
多数意見が常に正しいわけではない。情報操作や雰囲気、目先の利益に惑わされることもあり、
そういう意味では人間は間違いを犯すことがある。→だから多数意見にも歯止めが必要→多数意見でも
奪えない価値とは「人権、平和」
それを守るのが憲法
★★★憲法とは★★★
「国家権力を制限して、国民の権利・自由を守る法」つまり、国民が国に歯止めをかけるもの。
法の中には「憲法」と「法律」があり、★法律は国民に義務を課すが、憲法は国民が国(政治家)を
縛るものであり、国民には憲法を守る義務はなく、政治家に守らせる責任があるだけ(憲法99条)
↓
今、自民党の改憲草案には、国を縛る憲法から国民を縛る憲法へ変えようとしているらしい。
憲法9条 恒久平和主義
1項 「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を希求し、国権の発動たる戦争と武力による
威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。」
2項「前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、
これを認めない」
--------集団的自衛権の解釈改憲とは-----------------
軍事力だけが国際貢献ではないはずなのに・・・国民的議論がないままに
「戦争ができる国」へ
●戦争放棄から安全保障へ
●平和的生存権と交戦権否認条項削除
●集団的自衛権の容認(9条2項)へ
この問題点: 国民を危険にさらすことになる。近隣諸国との緊張を高め、軍拡を助長する。日米同盟を
強化し、米国からの要請に応えるためには、平和国家という日本の英知の結晶を否定することになる。
----------------------------今を生きるものとしての責任を果たすには--------------------
戦争を経験した日本の先人たちの英知の結晶である日本国憲法。政府の行為によって再び戦争の惨禍が
起こることのないようにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、
今の憲法が存在している意義を私なりに考えてみたい。
私の子どもを戦場にいかせないために今何をすべきなのか・・・
------------------------------------------------------------------------------------------
集団的自衛権の解釈改憲の閣議決定に反対の記者会見 県庁にて
その勉強会から1週間もたたずして、今日7/1、安倍政権は集団的自衛権の解釈改憲、
閣議決定がなされた。
国会審議も国民的議論もほとんど行われずに、閣議決定してしまったことに、大変不安を感じている。
今日は自治体議員立憲ネットワーク静岡県の議員9人が静岡県庁で集団的自衛権の解釈改憲の閣議決定に
反対の意志表示をした。