山下ふみこオフィシャルブログ

2015.04.08

県議選後半に突入

統一地方選の前半戦の県議選が始まっている。既に日程の半ばを超え 後半に突入。しかし県民の意識は低く、盛り上げっていない。その状況は41都道府県議選の無投票当選の比率が過去最高の21.9%に上がっていることからも理解できる。
今、地方政治の「なり手不足」が深刻な状況を迎えているという。

無投票で決まるのは、選択肢がないので、よくないと思う。新しい人が出ようとする動きを抑えてしまう雰囲気を感じる。

有権者の選択の機会を奪う無投票当選の増加は、地方創生を担う地方議会の形骸化につながる。香川県では、県庁所在地の高松市選挙区に定数しか立候補せず、戦後初の無投票となった。続いて山形県も19選挙区のうち11選挙区で無投票当選となった。 このため、選挙を待たずに、自民党の過半数超えが確定するという異例の事態となった。

市民に選択肢が示されなければ、政治に対する関心がますます低下してしまう。過疎化が進むからこそ、地方政治の役割は重要なはず。しかし選択肢がなければ、地方政治への関心も低下する懸念がある。

でも選挙に行かなければ、選択肢を示したところでそれもむなしい。

静岡県においても33選挙区のうち9選挙区で無投票当選。この状況は県内の有権者の約2割に投票の機会がなかったことになるという。
静岡県は全国に比べ経済の回復が遅れ、深刻な人口減少と人口流出などの対策が大きな問題である。また沼津市においては、県事業の鉄道高架事業およそ800億円は、国1/2、県1/4、市1/4の財政負担を伴う大事業がある。

沼津市の候補者は定数4人のうち現職4人と新人1人の争い。現職4人は全員、高架事業の推進派。今回はそこに見直し派の「こんどう泰平」氏が挑戦する。
http://kondoutaihei.jp/
高架事業は多くの財政的な困難を抱えている大事業である。その本質的な問題点を示さずに沼津市の高次都市機能をはかり、企業誘致もこれで進むと、高架が進めば何でもありきの根拠なきPRをする4人の現職議員に対して、新人の近藤氏はただ一人この事業の見直しを提言。
こんどう泰平氏が候補者として立候補したことは、沼津市民にとってはその選択肢の機会ができたわけだからここはじっくり考えてほしい。

今、全国的に重要な課題は、バブル期に建てられた公共施設とインフラ整備の一斉更新の時期を迎えその財政的な負担と人口減少にどのように対応していくのか、これらは待ったなしの問題であり、高架どころの話ではないはずだが・・・