山下ふみこオフィシャルブログ
2015.11.03
多数決は正しいのでしょうか?
以前から、多数決の結果が民意なのかと考えてきました。数の論理が、国会はもちろん、地方の議会でも幅をきかせています。多数決が民意だから仕方がないと思うことが、本当に正しい事なのか?
地方の議会によっては、少数派の意見にも十分耳を傾け、その意見を尊重する場を設けているということ聞きます。そして沼津の議会がその方向に向かって進んでいるように見えたこともあったのですが・・・
最近の国の動向をみると、多数決で、数の論理だけで一切の反対や批判を封じ込めてしまう事があり、それが正義だと言わんばかりの体制に危険性さえ感じます。
安倍政権はもちろんのこと、地方議会においても、多数の横暴の危うさを指摘し、多数決を制したからと言って、正しいとは限らないという東京新聞11/1の社説からぜひ一緒に考えて欲しいと思います。
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東京新聞の社説には、
”多数決と言う方法は、用い方によっては、多数党の横暴と言う弊を招くばかりではなく、民主主義そのものの根底を破壊するような結果に陥ることがある”
”多数決は民主的手続きの一つの方法には違いない。しかし、少数派の意見にも十分耳を傾ける事や、多数決による結論に対する検証作業も同時に欠かせない手続き”
”多数決論理ばかりが横行して、少数派の「数の論理」を無視しては、民主主義がうまく機能するはずがない」と結んでいる。
私にとって政治とは、弱い側の人たちにこそ必要であると思っている。ひとり一人かけがえのない生命だからこそ、強い側にいる人たちは常にそういう人たちが同じに大切にされるよう配慮しなければならないと考える。