山下ふみこオフィシャルブログ

2015.12.25

脱産廃屋・石坂産業へ視察 NO2

不法投棄の状況が上記のグラフである。(クリックして拡大)これを見ると産業廃棄物の不法投棄は急激に減少している。
平成15,16年と不法投棄が多くなった年度に沼津市の名前が挙がっている。平成16年度に沼津市で発覚したが、それ以前より数年にわたって愛鷹山中で行われた16年度に発覚した。これは県がH25.1/22~H26.2/28行政代執行をしている。(費用は6.6憶円)

産業廃棄物の中間処理業は「ゴミ屋とか捨て場」と呼ばれ差別を受けていた。正しく3K(汚い、臭い、危険)の職場である。
報道以来、地域では産廃屋バッシングがあり、15億円かけた
ダイオキシン対策炉をつぶし、焼却せずに埃が周辺に舞わない新型プラントを造成しても、世間の評価はかなり低いものだったようである。

そこで、地域の人に愛され、信頼される産廃屋を目指すには、一般の人々に工場見学をしてもらい、全てを見せようと考える。

それが「形・見た目が9割」と、みられることで組織の活性化を図った。
(処理過程を全てガラス張りの通路から見学ができるように増築)
見学には名札と黄色のロングコートと帽子を着用。雨交じりの寒い日だったのでコートは有難かった。
月に600~900人からの見学者を受け入れている状況は産廃屋というイメージからはほど遠く、その案内は全てに真心のこもったおもてなしに繋がっている。

ガラス張りの見学通路から、一目瞭然に分別等の作業状況を見ることができる。手作業での分別をしている状況もあり、仕事は過酷そうであるが、離職率は職場環境の改善で減少しているという。
一切焼却をせずに、水も粉塵が舞わないために霧状にしてかけているだけ。大量の水を使うことは地下水汚染にもつながるからという。さらにCo2削減に重機は電気を使っている。

重機は電動で、排出ガスはゼロ、騒音は低減等、周辺環境や職場環境の改善やランニングコストの低減にも繋がっている。
CO2削減効果はマイナス70%というように、技術革新による省エネに取り組んでいる。

3S(整理、整頓、清掃)とISOを同時導入し、環境、品質、労働安全衛生を形で示す。
例えば、一つ工具が紛失しても、すべて見える化しているので、誰が見ても分かるように、工具を片づける棚を取り付け、使うだけの道具を用意し、その並べ方を考えて整頓している。

古い仕組み、体質、悪い習慣なども例外なく整理対象にし、常に会社のあり方とはどうあるべきかと自問自答し、最終的には、地域の方々と一緒になって永続企業になる事を目指している。

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