山下ふみこオフィシャルブログ
2016.01.29
比叡山坂本 律院と千日回峰行
この日はとうとう宿坊に急遽泊まらせて頂き、翌日の護摩堂で、阿闍梨様による護摩木お焚き上げを見ることにした。
と言うのも、今年初めての不動明さまの初護摩木お焚き上げと言うことで、とても貴重な経験だからと勧められたこともあり、何かのご縁だと素直に従うことにした。
翌朝は5時に起きて、6時から始まるお護摩焚きに備えた。
阿闍梨様は1本、1本護摩木を確かめながら供養される。この時は千日回峰行の浩元様も一緒でした。
お焚き上げが終わると、阿闍梨様によるお加持がある。
★★お加持とは、仏の大悲の力と衆生の信心が相応ずること。
すなわち仏の力が行者に加えられ、行者がそれを信心によって感得し、両者が一体化すること。
お加持の受け方は、手と手の間で印を結び、胸の前で合わせます。阿闍梨様により、お数珠で頭、両肩にトントンとあてて回られお加持を受けることができます。私は心の中で願意を唱える間もなく全てが終わり、心地よい緊張感の中にいた。
それから朝食を頂き、その後、浩元さまの処に連れていって下さった方のお陰で、一緒に会うことができました。
浩元様に「苦しい修行にダメだと思うことはありませんか?」と尋ねると、「ここに至るには全てを覚悟して入ったので、苦しいことも・・・」後は何と仰られたのかよく覚えていないが、その言葉を聞くうちに、覚悟の足りない自分に涙が溢れて・・・
そしたら、一緒に写真とりましょうか?と言って下さって・・・
阿闍梨様が何たるものかも知らずに、阿闍梨様や浩元様ともお話ができ、この間の出来事がまるで夢の中にいたような時間を過ごさせて頂きました。