山下ふみこオフィシャルブログ

2016.04.05

ゴミ焼却施設と鉄道高架事業 in 2月議会 NO2

二つの大型公共事業を同時にやることは財政的に不可能だった!

つまり、沼津市の財政環境において、総額290億円の香陵公園整備とゴミ焼却施設の事業を同時に進めることはできなかったのではないか?つまり財政的環境の行き詰まりである。

上記のグラフはH17~H26は決算額。H27以降は沼津市が想定した財政見通し。
扶助費(医療、介護、生活保護等の支出)投資的経費学校・道路・橋梁等の社会資本の整備)の割合を見ると、H27(50億円)とH17(26億円)を比較すると、扶助費は10年前の2倍になり、投資的経費は1/2に減少

しかし、一般財源(単位は右側)はH19(500億円)を境に減少していく中で、H27(467億円)以降の財政見通しでは年々増加している。(嘘でも一般財源を増加とみなさなければ高架事業は成立しない)
投資的経費は扶助費が増加することにより、投資的経費は減少せざる得ない。しかし、鉄道高架事業もゴミ焼却施設も公共施設の老朽化対策もこれからです。
半分になった投資的経費で今までの数倍の事業を行うのは到底不可能である。

S50~H26までの40年間の決算額と人口と工事請負費の推移をグラフ化したもの。
H5までは人口増加と共に一般会計は増加し、バブル期~H5までは建設費が増加したが、H7以降は人口減少していく中で、工事費は減少し、一般会計は横ばいとなっている。(この金額は決算額)つまり、どんなに国が経済政策を行っても、長いスパンで見ていくと、人口増加の時代、バブル期、人口減少の時代に移行する中で、確実に財政的な質が変化している。既に高架事業を進める財政的状況は全くないと言っていいでしょう。
高架事業をやり続けることは、市民生活の根幹であるゴミ焼却施設等にしわ寄せがくるということ。それもオリンピックが終われば市場も安定するというが、それも確証がないままゴミ焼却施設の更新は見通しの目途がついていない。