山下ふみこオフィシャルブログ

2016.05.28

沼津市学校給食を考える会

「沼津市学校給食を考える会」は、今年で26年目を迎えるという。最初の立ち上げからみなさん関わっていて、息の長い活動を続けています。今日は2016年度の総会。
直営自校方式での給食の実現を目指して、25年間活動を続けてきています。
「学校給食は食育の柱」というコンセプトのもとに、市内の学校給食の直営自校方式の実現を求めてきました。
直営自校方式とは各学校に単独調理場があることで、子どもたちの五感を養い、温かいものや冷たいものを直前に提供できること、地産地消も生産者とつながりやすく、そして何よりも災害時における対応がより可能だということ。
奇しくも、熊本地震において、センター給食よりも、小規模対応の各学校の単独調理場はいち早く再開し、避難所にお弁当の供給ができたという。
今は、効率性や経費削減のもとに、センター給食にシフトしているが、改めて、今回の熊本地震の状況を考察し、それを教訓に学校給食の在り方を検討すべきだと考えます。

★★★給食費の変遷★★
平成10年度  小学校3,960円・中学校4,730円
平成28年度   〃 4,600円・ 〃 5,490円
1食およそ300円ぐらいで栄養がバランスよく、しかも安全で安価で美味しい。

1干物
ひもの4
ひもの7
ひもの6

記念講演は沼津市にある土和商店の取り組みや沼津のアジの干物の歴史とアジの干物の美味しさについて伺う。
お話は土屋昌洋さん。そのお母さまからは、ザ!鉄腕!DASH !!の城島さんと山口さんが加工場に取材に来た時の話をしてくれました。
土屋さんからは、沼津が「あじ干物が日本一」になった理由やその変遷などを伺う。
大正時代は小田原からその方式を学び、
家内工業として拡大。本格的になったのは、戦争が終わってから、駿河湾に定置網でアジが獲れたので、当時は100件ぐらいの水産加工場ができたそうです。


昭和40年代ごろはムロアジが主で、木箱で運んでいたが、冷凍技術が進み、発泡スチロールで輸送するようになり、大消費地に近いこともあり、高度成長期には干物加工屋は300件にも増え、沼津のブランドとして東京へ出荷され、全国シェアは70%にまで大きくなったという。
バブル期が過ぎ(~平成3年)、大型スーパーが卸しの市場にも台頭し、スーパーのバイヤーにたたかれる市場に様変わり。今では大変厳しい状況になっているのは周知のごとく。
しかし、土和商店は楽天がネット販売を始めたばかりのころに新聞で知って、直接電話でお願いし販売を始めたという。当時、楽天は10人ぐらいしかいなかったということで、まさかこんなに大きくなるとは当時は夢にも思わなかったという。
http://www.rakuten.co.jp/tsuchiwa/

ひもの3
1ひもの

新商品の開発も手掛け、アジ・サバなどのお茶漬け商品(混ぜご飯の具)も、骨が丸ごと入ったカルシウムたっぷりの添加物を一切使わない商品。そして干物は天日干で丁寧に手間暇かけて作っているその苦労を、お母様が猫に持っていかれないように悪戦苦闘している様子や、TV取材でTOKIOの山口さんが上手にアジを開いたりしたことなどを楽しく話してくれたり、盛り沢山の大変充実した総会でした。