山下ふみこオフィシャルブログ
2019.05.23
令和元年第1回沼津市議会臨時会 2
昭和、平成、令和と32年間にわたって続いている鉄道高架事業推進のための特別委員会。法令上の根拠が全くない任意の特別委員会だが、視察には公費が支出されている。時代が大きく変わっていったこの間、推進推進と唱え続けている間に、すっかり変わってしまった社会情勢と沼津の現状。
本当に必要なものが何なのか。ちゃんと考えないとこんなはずじゃなかったってことになってしまう。この特別委員会で市民の意見に耳を傾け話し合うならまだしも、推進議員だけで推進の市民に向けての報告会。そのための調査研究と陳情活動に公費が支出されている。おかしいことが次々に浮き彫りになってきている。しっかり議論しなくちゃ・・・
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発議第 2 号について反対の立場で討論を行います。
時代は刻々とその厳しさを増しています。鉄道高架事業については、これまで私は、財政上の問題を中 心に異を唱え続けてきました。認識はさらに確固たるものになっています。したがって、推進のための特別 委員会であれば、これは反対であると改めて意思表示をいたします。
加えて次の 4 点に大きな疑問を持ちます。
まず、委員会が常設となっており、形骸化していないでしょうか。地方自治法に基づいていないと はいえ、特別委員会の性格上、常設的な運営は甚だ疑問であると地方自治法の逐条解説に示されています。
さらに、いたずらに特別委員会を存続させることには、消極に解すべきものであろうとも示されています。この委員会は、昭和、平成、令和と元号が移り、時代はもはや、あれもこれもという時代ではなく、あ れかこれかの時代に大きく変わってきています。さらに、この 4 年も含めると、36 年の長きにわたって、推進を図るというだけでは、既に委員会自体が形骸化している感が否めません。
2点目) 設置目的たる調査研究、この発議の目的が調査研究とされているにもかかわらず、この 委員会が設置後に、その調査研究において示されるということで、これでは設置の必要性が乏しく、そ の必然性が認められません。
3点目) 実際、前期の委員会の議事録や資料等を見ますと、頻度、内容とも非常に乏しい。視察は、常任委員会以上に重ねられていますが、肝心かなめの考察やまとめがなされていません。さらに、委 員会においては、4 年間のうち 9 回開催されていますが、1 回当たりの委員会に要した時間は 10 分で終 わっています。これでは、公費の無駄遣いのそしりを免れないのではないでしょうか。
4点目) 少なくとも、この議員派遣の決定のあり方については、大きな疑問が残ります。私にも、 その一端の責任があると思っています。全国的にほかの自治体で起きている住民監査請求の事例等をも とに、議員派遣の一連の手続における運用実態には疑問が残ります。監査委員が住民監査請求のときに 言っているように、見直しの検討を進める、進められたいというふうに申し述べているわけですが、私もその点については、検討の見直しをすべきではないかと考えています。
以上のことをもって、これまでの本 特別委員会のあり方を検証し、疑問が払拭されなければならないと、この特別委員会設置の議案質疑で さらにその疑念を強くしています。 以上をもって私の反対討論といたします。