山下ふみこオフィシャルブログ

2022.01.27

日本の医師不足13万人

ZOOM研修がありました。本田先生の講演は毎回衝撃的です。

★★OECDと比較して日本は約13万人も医師が不足している★★
今までの国の医療政策の誤りがコロナで亡くなった人が世界で最も多い国になっているという。
しかも、来年度から、医学部定員を段階的に減らすと言う世界の常識から逆行している衝撃的な話は、経済優先策が国民の命を削る政策に直結するわけで、日本の医療制度は世界のどの国よりも末期的な段階を迎えているという。
今では「医者=お金持ち」という数式もくつがえされ、
賃金や物価指数の増加に逆行して診療報酬改定指数は下がり続けている。日本はドイツの3分の1以下、アメリカの7分の1以下である。これでは病院の損益差額は一般病院でも赤字が拡大するのは当然。
公的病院では損益差額率は▲13.7%で、一般会計からの繰入金なしではやっていけないという。
沼津市立病院の経営は毎年繰入金が16億円以上を問題にしてきたが、収益悪化は国の政策自体に課題があること。またコロナ禍によって公的病院の重要性をさらに痛感している。

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【 Dr.本田はDr.ホンネ?! 医療制度を斬りまくる】

昨日の夜、本田宏さんを講師に、オンライン学習会を開催。

日本のスットコドッコイな医療縮小政策に、鋭くメスが入れられた。今やオミクロン蔓延で、感染者数はうなぎのぼり。

又も医療ひっ迫、保健所がパンクとやらで、PCR検査なし、症状の診断だけで感染者と判定するとか、

濃厚接触者には感染者本人から連絡するとか、信じられないような事態となった。

第5波が収まってから3か月間、何をしていたのか。

お粗末な実態を改善するのではなく、お粗末な実態に、国民を合わせようとする。

低きに合わせて、より低きになり下がる。

前置きが長くなり、すみません。

本田先生は、この期に及んでも「医師減らし路線」をひた走る国の政策を批判する。

お医者さんは足りてるって?

ジョーダンじゃない、OECDと比較して、約13万人も不足している。

しかも、来年度から、医学部定員を段階的に減らすと言うから、お立合い。医者を育てるには10年かかる。

その「卵」を減らしてどうするんだ!

医者=お金持ち」という数式もくつがえされた。診療報酬改定が繰り返され、この30年間抑えられてきた。

日本はドイツの3分の1以下、アメリカの7分の1以下!逆に薬の値段は、日本はイギリスの2.2倍。

クスリメーカーの内部留保は増加の一途で、武田薬品はなんと

2兆2540億円(2012年度)。今はもっと増えている?

入ってくるお金(診療報酬)が少なくて、出て行くお金(薬剤購入)が増えていけば、どこも青息吐息。

ただでさえ大変な病院の中で、公立・公的病院はさらに一大事。

効率化の名のもとに、再編統合、つまり、閉鎖縮小する国の良からぬ目論見が、今なお続いているのだ。

本田さんのデータでわかる通り(下図)、コロナ感染者を最も受け入れているのが都立と公社病院。

大阪府が、府立病院など公的病院を、どんどん独立行政法人化した結果、コロナ禍で最悪の医療ひっ迫を招いたことを、忘れてはならない。

効率化しか頭にない「維新」が、医療ひっ迫をけん引したことも忘れてはならない。

本田さんは1時間半、日本の医療の問題点を熱く語ってくださった。

言い足りないことが山ほどあり、控えたダジャレも山ほどあり、

本当に中身の濃い学習会だった。

ここでは書き足りないことも多く、下の図表をぜひご覧ください。

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