山下ふみこオフィシャルブログ
2022.01.27
日本の医師不足13万人
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【 Dr.本田はDr.ホンネ?! 医療制度を斬りまくる】
昨日の夜、本田宏さんを講師に、オンライン学習会を開催。
日本のスットコドッコイな医療縮小政策に、鋭くメスが入れられた。今やオミクロン蔓延で、感染者数はうなぎのぼり。
又も医療ひっ迫、保健所がパンクとやらで、PCR検査なし、症状の診断だけで感染者と判定するとか、
濃厚接触者には感染者本人から連絡するとか、信じられないような事態となった。
第5波が収まってから3か月間、何をしていたのか。
お粗末な実態を改善するのではなく、お粗末な実態に、国民を合わせようとする。
低きに合わせて、より低きになり下がる。
前置きが長くなり、すみません。
本田先生は、この期に及んでも「医師減らし路線」をひた走る国の政策を批判する。
お医者さんは足りてるって?
ジョーダンじゃない、OECDと比較して、約13万人も不足している。
しかも、来年度から、医学部定員を段階的に減らすと言うから、お立合い。医者を育てるには10年かかる。
その「卵」を減らしてどうするんだ!
「医者=お金持ち」という数式もくつがえされた。診療報酬改定が繰り返され、この30年間抑えられてきた。
日本はドイツの3分の1以下、アメリカの7分の1以下!逆に薬の値段は、日本はイギリスの2.2倍。
クスリメーカーの内部留保は増加の一途で、武田薬品はなんと
2兆2540億円(2012年度)。今はもっと増えている?
入ってくるお金(診療報酬)が少なくて、出て行くお金(薬剤購入)が増えていけば、どこも青息吐息。
ただでさえ大変な病院の中で、公立・公的病院はさらに一大事。
効率化の名のもとに、再編統合、つまり、閉鎖縮小する国の良からぬ目論見が、今なお続いているのだ。
本田さんのデータでわかる通り(下図)、コロナ感染者を最も受け入れているのが都立と公社病院。
大阪府が、府立病院など公的病院を、どんどん独立行政法人化した結果、コロナ禍で最悪の医療ひっ迫を招いたことを、忘れてはならない。
効率化しか頭にない「維新」が、医療ひっ迫をけん引したことも忘れてはならない。
本田さんは1時間半、日本の医療の問題点を熱く語ってくださった。
言い足りないことが山ほどあり、控えたダジャレも山ほどあり、
本当に中身の濃い学習会だった。
ここでは書き足りないことも多く、下の図表をぜひご覧ください。