山下ふみこオフィシャルブログ
2022.05.04
あじさいの照江寺とウクライナ支援
「念ずればかなう」そんな出会いが待っていたのは江の浦の照江寺でのこと。このお寺には紫陽花の時期に友達と数回来たことがある。駿河湾東端の小さな入り江を見下ろす切り立った斜面にあり、静かなたたずまいの禅寺である。幕末(1855年12月)には漂着したロシアのディアナ号プチャーチン提督一行の宿泊寺と記されている。
毎年紫陽花の時期になると、市内はもちろん県内外から2000人以上の方がお見えになるという。今回、ご住職はウクライナの戦況を見るにつけ「何とか自分にできることはないだろうか?」と居ても立っても居られない気持ちになり、この紫陽花の時期5/20~6/14までをウクライナ支援のために準備を進めている。
ご住職は「この歳になって今まで思ってきたことが現実になって、会うべき人や会いたい人が次から次にかなっている。今までの人生の中で、今になって華が開いている気さえする。私はまだまだやりたいことが山ほどある。私のことをくそ坊主という人がいるけど、そう言ってくれるのは嬉しいねぇ~そういう人に限ってまた来るんだよね・・・」と屈託のない笑顔で嬉しそうに話される。
「私がこの歳になって分かったことがある。それはね、相手の言葉や行為で感動したことは、ちゃんとその人に伝えることにしている。そうすると私が思っている以上にその方に喜んでもらえるんだよ。それがきっかけになって立ち直った方もいる・・・」「石ころ一つとってもすべて愛おしい、みんな違っているからいいんだよ・・・」石ころ一つ一つを念じながら文字を描いていくのも本当に楽しそう。とても79歳には見えない大志を胸に秘めた少年のようにさえ見えてしまう。
今日は、私と典子さん(整膚師)と3人で日が暮れるまでお仕事(御朱印書き)をしながら沢山のことを話した。ご住職や典子さんとの会話は、勿体ないほど心が癒されていくのが分かる。年齢を超えて、立場を超えて、共感し尊敬しあえる時間は夢のようでした。人として「生きる」ための人生訓を教えてくださっていたのかもしれない。