山下ふみこオフィシャルブログ

2022.06.22

沼津市立小中校のいじめについてNO2

6月議会:私の一般質問の背景には昨年から相談されていた「いじめ」
とても悪質ないじめであり、加害者は今も見つからない。本人は将来の夢に向かって勉強をしていたにもかかわらず、いじめによってその環境を奪われ、転校せざるえなかった。学校もSCも「無理に学校には来なくていいんだよ」という優しい言葉に終始し、本来の「学校に行きたい」という生徒の思いは叶わなかった。

いじめ防止対策推進法  1 
「いじめはいじ めを受けた児童等の教育を受ける権利を著しく侵害し、その心身の健全な成長及び人格の形成に重 大な影響を与えるのみならず、その生命または身体に重大な危険を生じさせる恐れがある・・・」とある。

写真2

6月議会(6/16)一般質問の2日目

私の疑問:

「なぜ、いじめを受けた生徒の方が転校をしなければならなかったのか」
「なぜ、生徒の教育を受ける権利を守ることができなかったのか」
この生徒の思いと保護者の1年以上の葛藤を知ることによって、学校、教育委員会、教育長、市長の責任について質すのが私の役目だと思うようになっていった。

1:いじめの状況と認識
沼津市立小中学校のいじめの実態調査は情報開示請求をしなければならずなかった。(H27~R3年度の膨大な資料だが、その一部をまとめたもの)
R3年度の未解消の急激な増加:R2→R3の急激な増加。
小学校は4倍の増(82件→349件)、中学校は2倍の増(69件→131件)
今まで沼津市は県が公表している解消率を大きく上回っていたのになぜなのか?
果たしてコロナ禍だけの問題なのだろうか?

R1年度の1000人当たりの認知件数
沼津市91人、県35.7人、全国平均46.5人(本市は断トツ多い)
 こういう数値の異常や変化を見逃さないという取組が重要!!

いじめ20220622_0059 (2)

教育長答弁
いじめの実態
小・中学校の認知件数は、平成 28 年度には 444 件、平成 29 年度には 561 件、平成 30 年度には 897 件、令和元年度には 1,189 件と徐々に増加傾向。令和 2 年度に一時、725 件と減 少に転じたものの、令和 3 年度には 1,064 件と再び増加に転じてる。令和 2 年度の件数変動 は、新型コロナウイルス感染症、感染拡大防止のための 3 か月間の学校休業が影響しているものと 考えている。
ここ数年間の増加傾向は、コロナ禍等の影響により、ストレスや悩 みを抱える児童生徒が顕在化していることに加え、教職員等が、どんな軽微な事柄も見逃さないと の姿勢で、いじめ認知に努めた結果と考えている。
令和 2 年度以降の増加は、いじめの状況のみとりをより丁寧に行い、完全に解消したと 本人及び保護者から確認がとれた場合のみ解消と扱うようにした結果と考えている。

調査の目的調査は文部科学省が自治体ごとに、問題行動や不登校 等、生徒指導の諸課題に関する状況を把握するため、政府統計として毎年度実施。本 市は学校よりこの調査回答の提供を受け、集計分析することにより、教育委員会と していじめの傾向を把握し、対策の検討に活用。