山下ふみこオフィシャルブログ
2023.05.13
女性による女性のための相談会 in 川崎
5/13(土曜日)知り合いの弁護士さんから紹介を受け「女性による女性のための相談会」に参加。
川崎市産業振興会館の 2階(相談ブース)、4階(受付・カフェ、提供品、相談ブース、ヨガスペース等)、7階(保育室)、11階(相談ブース)のfloorをつかって、相談者に配慮したスペースを贅沢に確保している。
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スタッフは100名ぐらいでしょうか?全員女性です。
相談される方の内容を聞き取り(インテーク)、その内容次第で相談専門担当(弁護士、助産師、医師、心理療法士、ハローワーク、社労士、コンサル、保育士、議員等)に繋げる。
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あくまでも相談に来た方が、安心してゆったりと警戒心なく話しやすい環境になるように、保育の一時預かりもあって、その状況を徹底して創り上げている。
インテークを30分以上、それからその課題によって専門的な担当者に繋げて相談に入る。(相談時間30分だが、相談内容によっては追加延長可能)なので状況次第では2時間余に及ぶ場合もある。
ずっと抱えてきた問題がその場で解決する事ができるわけではなく,その背後にある課題も見出し次に繋げる作業をしていく。
行政や一般の相談では考えられない、相談者にとっても受け入れる側にとってもあくまでも相談者に寄り添った時間ではなかっただろうか。
相談が終わった方は、そこでゆっくりcafeタイムをとったり、提供して下さった事業者の日常用品や化粧品、生理用品、野菜、食料品を欲しい分だけお持ち帰りができる。
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相談者からは「話を聞いてもらって新たな解決方法が見つかった」「辛かったことを初めて吐き出させてくれてありがとう」「ひとりじゃないって安心ができた」「いつも悩んでいたことが話せてよかった」などの感想をもらう。
本来なら、こういう相談からあらゆる機関に繋げ解決策を見つけていくことは行政の責任。行政側は財政難もあり、福祉事務所の職員は非常勤が増え、専門性が低下している。それは支援を必要とする人にはリスクになっていると思う。
しかし、NPO等の民間団体が、行政より支援に適している面もある。
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男女を問わず、生活困窮者や障害者、性的少数者の「社会的弱者への支援」はどうあるべきか。
今回の支援で感じたことは、私たちの役割は、相談を受けてそこから見えてくる社会問題を可視化させ、改善のために政策提言などの働きかけを行政にしていくこと。
行政による福祉制度を機能させ、新たなニーズに対応できる社会を構築するためにも、このような民間活動と一緒に取り組むことは欠かせない。そこから見えてくる課題を共有し制度の見直しに繋げていけたらと思っている。
(行政がやるべき仕事は直接やるか、委託(実施主体は行政)の選択になる。委託の成果が予算に見合ったものかどうか最終的にチェックすればいい。委託を補助に切り替えた場合、何を根拠に切り替えたのかは追及すべき。)
行政の責任とは:
支援を必要とする人が出てしまう社会を形成した責任、憲法上の人格権や生存権を保障する責任があるのは行政なのは間違いない。その責任には、支援の現場を守ることも含まれている。