山下ふみこオフィシャルブログ

六次産業

2022.02.25

東京の居酒屋さんが沼津の漁協と

2018.06.10

茶生産の新たな取組 by(株)流通サービスNO1

6/8菊川市にある(株)流通サービスは、お茶の生産から製造、包装、販売、輸出入等、六次産業をすでに手掛けているということで、なないろの風の仲間と服部社長のお話を伺いに行く。
今、お茶農家の危機が叫ばれて久しい。お茶を作れば作るほど赤字が嵩むとまで言われている。その茶生産の新たな取り組みとして地域ブランドの確立、後継者の確保、耕作放棄地の防止、学生たちへの農業体験など独自の仕組みを作り上げている。
社長は年に40回以上海外を飛び回っているため、なかなかアポが取りづらくやっと念願がかなった。
社長自らが海外現地に出向き、そこの風土や環境、そしてそこでの信頼関係を構築することが基本だという。それから商品を売るには、お客様のモニタリングをしてそのニーズを常に調査し、そこで求められる商品を開発していくことだという。
「とにかく自分一人でも現地に行かなければ始まらない。そこで信頼関係を作っていくことから始まる。市場の相場により価格が決まる取引で、品質が良くても農家の苦労や労働力に対して価格には反映せず、市場の相場で価格が決まってしまう。この会社が正当な価格で売買できているのは、ダイレクトに現地の方との信頼関係でつながっているから。そして相手が欲しいものが自分の所にしかないから、相手は高くてもうちの商品でなくてはダメという。今までの種まきが次の人につながっていく・・・」
欲しい商品を正当な価格で売ることができる取引こそ、本来あるべき取引の仕組みである。社長自らが世界に出向き、商品のデモストレーションを行い、今の取引の仕組みを築き上げてきている。

彼が話す力強い言葉の一つ一つに刺激されながら、自分が今まで議員活動をしてきた「現場に答えがある」という姿勢は似ている。彼の精力的な行動力の裏には、100年続いてきている服部製茶が実家で、父親は商売はいつか変わっていく、そのためには100年先をみる商売をしていくことだと教えられてきたという。お茶に対する確かなものを見る審美眼と人のやらないことを地道に続けて種をまいてきたことが、今では世界中に抹茶の取引が拡大し、今は26か国、そのうち30か国に及んでいくだろうという。

農薬・化学肥料を一切使用しない農法で管理されている原料の茶葉の栽培から碾茶への加工、そして抹茶への石臼引きまで一貫生産をしている。

抹茶ばかりではなく、今では紅茶やコーヒーにまで拡大し、農園直の取引を行うことで、その農園の茶樹やその畑の水、農家の方と接することによって、その農園の取り組み方がわかるので、品質の良いものをつくっている農園を選ぶ事ができるという。

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