山下ふみこオフィシャルブログ

景観法

2022.04.17

香貫山の四阿(あずまや)と自然景観その2

香貫山公園四阿(東屋)改築工事について、香貫山に上る方々から多くの意見が寄せられていた。確かに老朽化で屋根は朽ち穴も開いているので危険でもあったために改築工事は必要であったかもしれない。
しかし、危険性と公共性の優先順位からすると、この四阿は多くの人の利用が少ない場所にある。それよりも登山道の階段や崖の防護柵が崩れている箇所が多く、300段、400段、700段などの階段はすでに危険個所が数多くあり、利用できないまま放置されている。
そんな中でこの四阿の問題は、行政側の計画と利用している市民の側との認識の違いが明確である。

問題点 ①四阿の改築の緊急性と利用頻度
    ②金額の問題と費用対効果
    ③計画時、利用する住民の意見を聞いたのか
    ④屋根の色を青に決定した根拠
そのうち④について行政側に回答を求めた。
回答:○メーカーの色見本から周辺と調和すると考えた2色(青&茶)を選択
   ○選択した2色からイメージ写真を作成
   ○2パターンのイメージ写真を比較し決定

課題:景観を構成する要素の一つとして、「色」は重要な要素となる。「周辺と調和しているか、否か」についての感覚も、相当の個人差があるからだ。「色」について、何らかの客観的な基準、物差しが必要ではないだろうか。基準に適合しているか否か、を判定できるようにすることが、今回の香貫山の四阿の問題だけではなく重要なことだと考える。

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改築による整備内容:
    四阿撤去・新設・既存テーブル・ベンチ補修
総事業費 669万9千円
主な内訳・休養施設整備好297万円+施設撤去14万7500円+諸経費296万5300円+作業土工7200円+消費税

財源内訳:国費334万円(国からの補助が半分50%))
   (防災・安全社会資本整備交付金:補助率50%)
     起債(借金)300万円(残りの90%が借金)
   (都市計画事業債+公共事業等債:補助率90%)
     一般財源(主に税収)35万9千円
          (頭金は10%現金)

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