山下ふみこオフィシャルブログ
きょうだい別園
2022.12.14
12月の一般質問 NO2
マイカーの園児置き去り事故ときょうだい別園との課題
一般質問のメインテーマ「父親がマイカーに子どもを置き去りにした事故」
今回の事故は決して個人や園側だけの問題ではないと考えています。委託者としての責任がないと言えるのでしょうか。
でも誰もそこには言及していません。
最終責任として公立民間保育園の入所の最終的な決定は市です。市長名で各園に委託しています。
この事故は兄弟が別園でなければ回避できたことです。委託者の最終責任として市長はどんな場合でもリスクの軽減を図るべき立場にいます。
今回の事故は、人は常に完全ではないという事。予期せぬ不注意は、時にはとんでもない事態を引き起こすという教訓を改めて共有したいと思います。
保育所の入所決定権を持ち、かつ私立保育園に保育委託をしている沼津市、市長として考えてみることができませんか?
答弁は非常に残念なものでした。
「事故については、兄弟が別園であったことは事故の背景的な要素の一つであると考えて おります。市といたしましても、兄弟児の別園が望ましいとは考えておりません。しかしながら、 今回の事故については兄弟が別園であったことよりも、園においての出欠確認が適正に行われなか ったことが事故の発生につながったと考えております」
「兄弟別園の入所の34世帯のうち 30 世帯については、あくまでも保護者の意思表示として、別園での入所を希望したものと認識 している。」本当にそうでしょうか。その多くは別園でなければ入所できないから苦渋の選択だったのではないでしょうか。
担当課でさえ、「兄弟が同じ園が望ましいと考えている」と言っているにも拘らず、入所調整基準2点を加算しただけなので、兄弟別園がそれで解消されたわけではなく、さらに別園の状況は増加している。
- ---------------------子どもの最善の利益とは--------------------------------
児童福祉法は、子供の最善の利益を保障するものです。
また児童憲章、こどもの権 利条約、この三つに共通しているのは、子供にとっての最善の利益を保障したものです。
様々な子 育て支援は、親の都合であったり、または入所調整基準に基づいた、一律な点数制が本当に子供の 最善の利益につながっているんでしょうか。
今回の事故の答弁でも、できることなら事前にできる ことはやっていくと言われているじゃないですか。
この痛ましい事故を教訓に、入所事務 全体を見直し、最悪の事態を回避するために、未然防止の手だてを図っていただきたい。それが、 委託者としての市長の務めです。
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