山下ふみこオフィシャルブログ
貧困
2024.01.22
女性による女性のための相談会 in 沼津
1/21(日)「女性による女性のための相談会」が終わりました。
この相談会は、2021年3月、東京でスタートし、 その後、神奈川でも開催されています。多様な背景の女性たちが抱える問題に対応するには、同 じように多様な困難を乗り越えてきた女性たちが寄り添う場が必要だと、川崎での相談会がきっかけで夏の暑い最中に立上げ、1/21沼津での開催 にこぎつけました。
貧困や暴力にさらされ、社会でも家庭内においても、誰にも悩みを相談することができない女性はあとを絶ちません。新型コロナウイルス感染拡大により可視化された女性の生活苦は、物価 高騰で深刻さを極め、女性たちをさらに追い詰めています。
家族を優先させることが社会的・文化的慣習と考えられる中で、女性は自分のことを後回しに しがちです。勇気を出して相談窓口にたどり着いたとしても、男性支援員には話しづらかったり、 日常生活で差別やハラスメントを経験したりするなかで、脆弱性が高い人ほど福祉や医療へのア クセスが遠のくことも、これまでの調査の結果から明らかになっています。
困難を抱える女性たちが、生活まわりの困りごとや女性特有の悩みや不安について、躊躇することなく話せる場が求められています。
本日来場した女性たちからは「スタッフのみなさんから温かく迎えられてうれしい」「 対応が やわらかくて相談がしやすい」「 ゆっくりと話を聞いてもらえた」「親身になってもらった」など の感想が寄せられました。
↓(写真掲載は本人の了解を得ています)
□主催 「女性による女性のための相談会@しずおか・沼津」実行委員会
https://www.facebook.com/permalink.php?
□後援 静岡県弁護士会/静岡県/沼津市/沼津市社会福祉協議会
□実行委員とボランティアの人数 合計44人(実行委員:沼津21人、東京と神奈川から8人参加、ボランティア15人のうちなないろの風県内議員8人参加)
<相談結果概要>
□相談件数 32 件(託児利用:5件)
□全体の傾向
相談内容は、子ども(成人も含む)の発達障害、離婚(慰謝料・養育費未払い)、夫からの経 済的DVなどを含む家庭/家族に関する問題が多く、来場した女性は20代から80代と幅広い世 代にわたり、複合的な問題を抱えていた。相談も長時間におよぶ傾向にあり、話を聞いてもらい たい人が目立った。 子どもが独立した高齢女性には、配偶者が他界して独り暮らしになり、話し相手を求めて立ち寄った方もいたetc.
□リラクゼーション利用 23名
□相談者からのコメント(抜粋)
・女性だけの場でとても安心できました。 ・予約なしで相談できたことがよかったです。 ・話すことで心がすっきりしました。 ・これからがんばる元気をもらいました。 ・心温まる相談会をありがとう。 ・女性だけだったので、気軽に立ち寄ることができました。 ・いろんな物品を無料でもらえたのがうれしかったです。 ・過去にフラワーアレンジメントやりたいと思っていたけれど、金銭的にも心にも余裕がなくて できなかった。相談会で機会があって、心が軽くなりました。 ・私が悪いと思っていたけれど、「あなたのせいじゃない」と言ってもらえて安心した。
2024.01.18
女性による女性のための相談会 in 沼津
2024.01.07
女性による女性のための相談会 in 沼津
ほぼ全員が仕事を持っているのでなかなか集まれず、これまで話し合いはZOOMでしたが、当日がすでにまじかに迫り、再度確認をしましょうと言う事で主なスタッフが集まりました。
ビデオでの研修確認を行い、実際のインテークや相談業務の練習等もやってみました。
2023.05.13
女性による女性のための相談会 in 川崎
ずっと抱えてきた問題がその場で解決する事ができるわけではなく,その背後にある課題も見出し次に繋げる作業をしていく。
行政や一般の相談では考えられない、相談者にとっても受け入れる側にとってもあくまでも相談者に寄り添った時間ではなかっただろうか。
本来なら、こういう相談からあらゆる機関に繋げ解決策を見つけていくことは行政の責任。行政側は財政難もあり、福祉事務所の職員は非常勤が増え、専門性が低下している。それは支援を必要とする人にはリスクになっていると思う。
しかし、NPO等の民間団体が、行政より支援に適している面もある。
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男女を問わず、生活困窮者や障害者、性的少数者の「社会的弱者への支援」はどうあるべきか。
今回の支援で感じたことは、私たちの役割は、相談を受けてそこから見えてくる社会問題を可視化させ、改善のために政策提言などの働きかけを行政にしていくこと。
行政による福祉制度を機能させ、新たなニーズに対応できる社会を構築するためにも、このような民間活動と一緒に取り組むことは欠かせない。そこから見えてくる課題を共有し制度の見直しに繋げていけたらと思っている。
(行政がやるべき仕事は直接やるか、委託(実施主体は行政)の選択になる。委託の成果が予算に見合ったものかどうか最終的にチェックすればいい。委託を補助に切り替えた場合、何を根拠に切り替えたのかは追及すべき。)
行政の責任とは:
支援を必要とする人が出てしまう社会を形成した責任、憲法上の人格権や生存権を保障する責任があるのは行政なのは間違いない。その責任には、支援の現場を守ることも含まれている。
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