山下ふみこオフィシャルブログ

絵本

2023.07.09

絵本専門店グリムと瑞雲舎

飯塚さん

1953年に学校図書館法が施行され、学校には専門司書を置くことが義務付けられたが、それは70年経った今も努力義務であるという。

児童書の瑞雲舎出版代表の井上みほ子さんのお話を、大岡にある絵本専門店グリムの飯塚さんの勧めもあって出かけ、井上さんの絵本にかける情熱のすごさに圧倒され、絵本の奥深さに気づかされた。
100年生き続ける絵本の背景には、その時代時代の文化や風土や日常が描かれその時代背景を知ることになるという。

書物はdocument、絵本はまさしく時代のドキュメントである。
さらには何故絵本を子ども時代に読みきかせるのか、何かストーンと腹に落ちたように思う。

井上さんは、絵本は時代のドキュメントがあるのに、それを絶版してしまったら、議論ができない。そこで存在していくことがその時代を実証していくことにつながると。だから彼女は一旦は絶版になった本の権利を買い、その本を復刊する事にも情熱を注いでいる。

コロナ禍は出版業界にも大きな変化を与えたようだ。最初のころはネットでの本が売れたが、昨年秋ごろから書店の店頭の本が売れなくなった代わりに新規参入の出版社が増え、既存の出版社が大変だという。

瑞雲舎の井上さんは、沼津にある絵本の専門店「グリム」があることはとても貴重な事。大きな書店にない絵本もここに来ると出会えるというほど実は絵本の宝庫である。
育っていく家庭に絵本があって、家族の中に絵本があって、そこには幸せの時間が流れる。変わりゆく時代にも絵本を通した会話はいつまでも残るのが絵本。その思い出は私と母、母と娘、娘と子ども、絵本はずっと子供と関わってきている。

そんな時間を大事にしていってほしいと心から願っている「グリムの飯塚さん」。その存在がこの沼津にあると言うのは、とても大事なこと。
子どもにどんな絵本を読んだらいいのか考えあぐねた時や自分へのご褒美にもここに訪れることで、出会える絵本がいっぱいある。

グリム3
グリム1

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