山下ふみこオフィシャルブログ

被害認定

2024.04.22

水害の被害認定の見直し

4/22(月)総務委員会の開催。
報告事項:住家被害認定調査(水害2次調査)に係る判定方法の検証について

昨年6月台風2号の水害被害を受けて、報道や住民から「沼津市の住家被害認定調査は他市に比べて厳しすぎるのではないか」という意見が挙がっていた。そして、江本議員の一般質問、浅原議員の代表質問によって,沼津市は県内34市町にアンケート調査を行い、判定方法の見直しを行い、その結果についての報告があった。

赤字が今回検討を行ったことによる改正点
注目するのは「道連れ工事」による内壁の断熱材の吸水による被害は、これまで床上浸水の程度によってしか断熱材の吸水による被害は認めていなかったものを、浸水の程度ではなく、断熱材の吸水による被害(今までは壁の中のカビなどの被害は全部壁をはがさなければ認められなかったが・・・)を認めたことは一歩前進したというべきだろう。

災害判定見直し1

Q:新たに設けた基本的な考え方についての影響とは?

答弁損害の割合が高くなってくるということと、その積み上げ によって、被害の程度は少なからず影響が出てくる。

 Q:判定方法が変わることによる住民への周知等について

答弁:今後、調査員のほうが調査に入る前に、研修とか説明に使うことを前提として、新た に決めたもので、内部の資料としてはもちろん周知していきますけれど、 特に市民等への、必要性というのは低いもので今、それは考えておりません。

Q:道連れ工事によって、どのように変わるのか

答弁:道連れ工事の要素を加味するとい うことは、被害の割合、損害の割合、それから面積率が高くなるので、 それを積み上げた全壊・半壊等の被害の程度は、影響が出てくると考える。

Q:昨年6月被害の再判定はあるのか。

答弁:昨年6月の 被害認定の判定は、遡及して修正するというようなことは考えてない。← 残念!

この総務委員会はあくまでも報告事項でだから、質問するなら一般質問でやればいいという議員もいたが、質問することでより水害判定方法の内容が鮮明になってくる。水害判定の難しさや曖昧さが質問することで明確になり、議事録に残すことは、のちに問題が起きた時にも、住民にとって有効な資料になるケースもある。

だからこそ、議員は当局の報告を受けたことで「良し」とするのではなく、多くの議員がそれぞれの立場で質問をする事が、そこに潜んだ問題や重要な点についてあぶりだすことにもなり、当局を正すことにも繋がってくるだろう。

私の感想:
私一人だけの質問では、豊かな議論には繋がっていかない。8人構成の委員会は委員長を除く7人の議員が質問をしていけば、当局を正していくきっかけになる。質問しないのは、議員の役目を放棄しているし、せっかくの機会を逃したのではもったいないと思うのだが・・・

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