山下ふみこオフィシャルブログ

2015.07.03

鉄道高架のための貨物駅用地売買進展?

沼津市の鉄道高架事業に伴い、原の貨物駅用地の2人の地権者が売買契約を結んだとセンセーショナルにテレビでも放映された。
この原の地権者には「貨物駅に土地を売らない地権者の会」と同じ地権者でもこの会に入っていない人たちがいるようです。
報道されている地権者の方は、反対地権者の人ではなく、今までも売りたいという地権者であったが、相続等の問題で長引いていたようであり、今回やっと売買契約に至ったと聞いている。もしそれが事実なら、報道とはだいぶニュアンスが違ってくる。
「事業前進に弾みが付き、新たなスタート」とコメントにありましたが、それとはほど遠いものだと思う。

先日の一般質問では、原の地権者「貨物駅に土地を売らない地権者の会」に対して、

K議員の質問:「全市的な公益性や公用を優先すべく早く事業を進めるためには強制収用も視野に入れていくべきと考えますがこれに対する認識を改めてお伺いします。」と質問をしている。

当局側の答弁:現在、県と市が協力し、地権者の皆様の御理解、御協力をいただけるよう訪問しているところでありますので、土地収用法による手続を議論する時期ではないと考えております。

議員として、強制収用の重みをどれだけ認識しての質問であったのか。同じ市民に対して、県知事でさえ「強制収用はやらない」と明言しているのに、地権者にとってその言葉がいかに冷酷な質問であるのか、一度でも考えたことがあるのだろうか。
いくら高架化賛成の立場とは言え、地権者の気持ちを逆なですることが得策であると考えたのだろうか。
高架化賛成と言う多数派の奢りの何物でもない。

静岡空港建設の時は、やはり反対地権者がいて最後は強制収用になったが、確か最後に残ったのは4人の地権者であったと思う。その時の住民の抵抗の状況が連日放映されたが、同じ県民に対してこのような暴力的な強硬策を二度と繰り返してはならないとその権力の傲慢さに身震いがしたものです。
そして結果として静岡空港は赤字であり、県民の生活を今も圧迫するものになっているではないか。同じ過ちを繰り返してはならない。(因みに原の反対地権者は40人ぐらいと聞いている。)

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