山下ふみこオフィシャルブログ
2015.11.08
女性議員を増やす秘策とは 北京+20
今回、「NPO法人世界女性会議ネットワーク静岡」は「県男女共同参画センターあざれあ」の地域協働事業として”北京+20”の今年、日本の状況はどうか?
静岡県の状況、そして世界の状況について語るという企画に、パネリストとして参加する貴重な機会となった。
11/8静岡県男女共同参画センター(あざれあ)で、
女性議員を増やす秘策を探る「あなた出番ですよ!!」~あなたの活躍が社会を創る~
基調講演:北京JAC代表世話人・舟橋邦子(元和光大学教授)
パネリスト:西部(浜松市議・鈴木恵)、中部(吉田町議長・大塚邦子、)東部(沼津市議・山下ふみこ)
コーディネーター:静岡市議・佐藤成子
北京世界女性会議は、1995年、アジアではじめて開催された女性の人権に関する国連主催の世界女性会議です。
北京+20の今年、世界では、女性の地位向上委員会の開催などその進捗状況などが語られているが、日本の状況はどうか?
安倍政権は、女性の輝く社会づくりと謳っている。
・本当の意味で女性が輝く社会とはどういうことなのか?
・政策決定の場へ女性の進出は伸びているのか?
・統一選挙や、各自治体や企業の管理職の状況はどうなっているのか?
・「202030」の目標数値の達成は可能なのか?
議会のジェンダー均衡についてなど、講師の舟橋先生のフラッシュスピーチで現状を伺い、コーディネーターと県内の私たち女性議員でその課題を探り、解決策や一人一人の行動指針を見つけ、行動する女性、実践する女性を増やす目的で今回の開催となる。
各議会の状況、そして女性議員の置かれた立場など、情報交換をしながら議論は白熱した。
船橋先生は「おやじ社会を解体していくことが一番大事」だと言い切る。
既得権益を享受している人、それにしがみついているおやじたちが女性差別の根幹であると。
北京会議から今年で20年、女性は政策の対象ではなく主体という認識の広がりが出てきている一方において貧困の女性化である。
貧困には女性の顔があるが、その顔が見えない。
●日々の暮らしの絶対的貧困を半減していく
●就学率の上昇
●女性への暴力撤廃に向けた政策の推進 平時の暴力、戦時の暴力
●女性の政治参画 (クォータ制(割り当て)&バリテ(男女同数の原則)
一人一人の人権を大事にしながら社会を変えていく。
その変えていくためには、女性の政治参画が今こそ求められている。
しかし、我が議会においても、女性議員は28人中2人の現状。
県内の女性地方議員の総数は、県議会3人、市町議会82人の計85人。
総定数に占める割合は11.4%で、全国の12.1%を下回る。
女性ゼロ議会は下田、南伊豆、松崎、西伊豆、長泉の5市町議会で、県東部に集中している。
今、安倍政権の下で、どの自治体においても、出生率を挙げる対策が課題になっている。そして目標値まで掲げているところも。
そこで、考えていただきたいことがある。
女性が産む産まないかは一人一人の生き方の選択であり、それを人口政策として掲げることに対して、問題意識を持たないのだろうか?
1994年のカイロの国連会議(国際人口・開発会議)で国際的承認を得た概念です。女性が身体的・精神的・社会的な健康を維持し,子どもを産むかどうか,いつ産むか,どれくらいの間隔で産むかなどについて選択し,自ら決定する権利のこと。さらに、女性が安全に妊娠・出産を享受でき、またカップルが健康な子どもを持てる最善の機会を得られるよう適切なヘルスケア・サービスを利用できる権利が含まれる。
国や地方自治体が政策的に口を出すことではないはずである。
政治は男性のものという固定的性別役割意識の強さもあり、こういう発言自体、男性の根強い性差別意識の伴うセクハラ発言だと意識する男性議員が何人いるだろうか。