山下ふみこオフィシャルブログ
2016.03.14
就学援助認定率8.8%(小学校)
静岡市の小中学校の就学援助の実態が新聞報道されていた。
沼津市においても経済的な理由で就学が困難な小中学生が目立ってきている。就学援助を受けている子どもは児童扶養手当を受けている対象世帯にも該当しているわけで、就学援助を受けている児童数は横ばいといえども、児童数が減少している中では増え続けている状況にある。
昨今「子どもの貧困」といわれ、6人に1人の子どもが貧困世帯であると言われて久しいが、特にひとり親世帯の貧困率が高い。その状況を沼津市の小中学生の就学援助と児童扶養手当からその実態を2月議会の一般会計予算審査で質問をする。
そこでは、認定率の増加の要因としては、「ひとり親の増加傾向」が原因と答弁している。
私の意見としては認定率が上がっている要因は、不況や就労困難、離婚による低収入世帯の増加などもあげられる。
就学援助:生活保護家庭や、市の定める基準以下の収入の家庭に対し、入学準備金や学用品、給食費、医療費、修学旅行費等を援助する制度。
就学援助費受給者:1300~1400人、このうち児童扶養手当を受給しているひとり親世帯の受給者数900人~1000人で、受給者全体に占める割合は70%前後で推移。
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平成27年度:生活保護児童と準要保護児童数(2015年4/30現在)
平均認定率 最も高い学校の認定率 児童扶養手当(ひとり親家庭)
小学校 8.8%(828人/9372人) 20.6% 71.5%(592人/828人)
中学校 11.1%(561人/5048人) 18.5% 67.9%(381人/561人)
小学校26校の9372人のうち、生活保護児童と準要保護児童数が828人(生保75人)
その保護児童828人のうち592人の71.5%がひとり親家庭である。
平均認定率を上回る小学校は10校/26校
中学校18校の5048人のうち、生活保護児童と準要保護児童数は561人(生保50人)
その保護児童561人のうち381人の67.9%がひとり親家庭である。
平均認定率を上回る中学校は9校/18校
学校間での偏りは顕著であり、貧困家庭の状況には地域間格差があり、それが高校進学率にもつながっている。
児童扶養手当:18歳到達後の年度末まで(障害児は20歳未満)の児童を養育している離婚・未婚・死別等による母子・父子家庭等に、一定の所得制限を設けて児童扶養手当を支給
児童扶養手当受給者:(H26)は1751世帯、そのうち9割以上が母子世帯 平均受給月額37,001円
受給者数はほぼ横ばい傾向だが、児童人口が減少していることから、支給対象児童の割合は緩やかに増加している。