山下ふみこオフィシャルブログ

2016.07.26

しだれ桜SOS第3段 by香貫山影奉仕

昨年6月、しだれ桜が元気がないという市民の声があり、秀佳苑・羽切さんの指導のもと幹の周囲を生い茂っていたつつじを他の処に移し替え、枯れた枝等の選定や栄養を与えてきた。
しかし、ここにきてどうも元気がなく、改めて羽切さんにきてもらい指導を受ける。
枯れてしまった枝は切ってから、すでに中が空洞になっているため、セメントで穴をふさぎ、断面には腐らないように薬を塗る。
根の周囲にかぶせた土が若干深すぎ、根の呼吸を妨げているということで、手作業でその覆いかぶさった土を取り除く作業を今後していかなければならない。その時には根を踏まないように、根の上に板をかぶせ、そしてスコップ等を使わず手作業で土をかき出す作業をしていくことになる。
こうして気の長い根気の作業に挑戦することになるわけだが・・・

桜1
さくら5

潮風が当たるために南側には枝が張らず、北側だけに枝が伸び、その枝が伸びてそこを通る方々の邪魔になり、通行者の安全とぶつかって枝が折れてしまわないために、冬になるまでの間は、その枝に通行人がぶつからないようにするために柵を設けたほうがいいというアドバイスを受ける。
冬になって葉が落ちた後に、伸びきってしまった枝は切ることになる。その間はまずは柵を設ける準備をすることにした。
★★なぜ役所はすぐに動けないのか?
緑地公園課に連絡をし、杭とロープの調達をお願いしたところ、作業においては業者に頼むために、補修等のための備蓄はしないので、買いに行かなければならず、すぐには調達ができないという。
そこで、維持管理課に聞いてみたところ、ロープは少しあるというので役所にとりに行く。杭もあるといって、問い合わせていただき調達をしてくれたのだが、結局適当なものがないために自分たちで購入することになったのだが・・・

ボランティアで行うこのような簡易的な作業も、担当課に備品等の調達をしてもらわなければならないことが多々ある。しかし、今までも同様にすぐには役所側の都合もあり対応ができないために、1週間や1か月はざらに待つことになる。それでしびれを切らして自費購入になることも多々ある。
役所側の都合だけで人は集まらず、ボランティア団体の都合だけで役所は動けないというのも現実である。
しかし、市民側からすると、役所はすぐには動いてくれないということになる
市民協働と言われて久しいが、役所側の実情を知らないと、無理なことばかり言う団体だと役所側からは煙たがられてしまうことになる。
そうなると純粋のボランティア団体が育つのは難しいのではないだろうか。
PTAや自治会等の既存の組織等だけになってしまっていないだろうか。

私たちが香貫山の清掃を始めたときに、このようなことも含めて色々の不都合を感じ、議会でアダプトプログラム制度の提案をしたことがきっかけで「まちぴか応援隊」ができた。

今回も、緑地公園課とボランティアの私たちとのやり取りの中で資材等の調達で、お互いの実情を知ったわけだが、行政側がボランティアの育成と支援をするためには、双方がその取り組みの目的を理解するのは当然だが、行政として、どうすれば市民と協働で美化活動に取り組めるのか、制度はできたものの本当に市民の育成と支援につなげる努力をしてきたのだろうか。
市民側に動きやすい環境づくりをしてきただろうか。今回のやり取りを通して見直すべき事や改善に向けて、制度の再評価をしてもいいのではないだろうか。


今日は資材の調達ができたので、みんなの予定を調整して、しだれ桜の再生のための作業に取り掛かる。いずれは香貫山のしだれ桜を沼津の宝にしていきたいというのがみんなの願いでもある。

★★アダプト・プログラム★★
市民と行政が協働で進める新しい「まち美化プログラム」

アダプト(ADOPT)とは英語で「○○を養子にする」の意味。
一定区画の公共の場所を養子にみたて、市民がわが子のように愛情をもって面倒をみ(=清掃美化を行い)、行政がこれを支援する。
市民と行政が互いの役割分担を定め、両者のパートナーシップのもとで美化を進める。

アメリカのアダプトプログラム制度
https://www.kankyobika.or.jp/adopt/survey-report/survey_usaphttps://www.kankyobika.or.jp/adopt/survey-report/survey_usap

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