山下ふみこオフィシャルブログ
2016.08.25
民生病院委員会の行政視察NO1
8/23~8/25まで、民生病院委員会の議員7人と議会事務局1人、担当課の職員2人総勢10人での視察。第1日目
三重県伊賀市にある三重中央開発(株)三重リサイクルセンター視察
●焼却により発生する灰(主灰・燃えがら)(飛灰・フィルターでとれた灰)リサイクル処理・2.5億円、●熱源利用プラスチックのリサイクル処理・1億円
●埋め立てごみ2,400万円など
3億円以上のこれらのリサイクルや埋め立てごみの処理を外部委託している。
沼津市の西部の植田地区にある埋め立てごみの最終処分場。
昭和52年から39年間、拡張整備をしながら最終処分が行われて来たが、H15年からの現処分場の容量も限界に来ているという。(限界に来ていると言いながら、沼津市は後28.5年は大丈夫だというが・・・?)
候補地を何年も前から探しているが見つからず、結局、最終処分場の延命化を図るために65%は外部委託をしている。
その山の中にある三重中央開発(株)を視察し、徹底した廃棄物の受け入れ、適正な処理、再資源化の状況に驚く。何よりも、異臭がほとんどしない状況と構内はもちろん、外もゴミ一つ落ちていない状況に驚かされた。
ここでの一般廃棄物の受け入れ状況を見ると、左の写真のように、多くの自治体が外部委託に依存している状況がわかる。
沼津市の場合、埋め立てごみの処分65%はここに頼っている。
現在、外部への埋め立て処分は暫定的措置というが、果たして候補地が見つかるのだろうか。
問題を先送りしている状況がないとは言えず、毎年候補地選定のための調査をしているというが・・・
沼津市から市民の皆様へのお願いとして「一人ひとりのごみ減量!」とは言うものの、行政としてやるべきことは現処分場が満杯になるまでの間に対処するのではなく、いつ来てもおかしくない地震津波の災害のためにも1日も早い候補地の選定ではないだろうか。
ここは、年々強化される廃棄物処理法やリサイクル法に対応可能な施設が充実し、資源循環システムにも力を注ぎ、99%の再資源化率を目指し、多くのリサイクルブランドを運営している。
また、地域住民の理解を得るための努力、周辺環境への影響にも配慮して最終処分を行っている状況も知ることができ、リサイクル処理プラントの先端を目指している企業であることは十分理解できたわけだが、その反面、これから沼津市が目指していく困難な状況を垣間見た気がする。
三重中央開発(株)三重リサイクルセンター
三重県伊賀市の北側にある。
持ち込まれたゴミはどうなる?
プラスチック類、紙くず(段ボール)、木くず、がれき類、石膏ボード等を分別回収して、リサイクル率の向上を図っている。
再資源化の目指すためには、最新設備で廃棄物を焼却、乾燥等の中間処理を行う。
今整備をされているこの最終処分場は、敷地面積28万㎥で埋め立て容量は616万㎥で今後20年以上は受け入れることができるという。
全国的に最終処分場の不足が社会的な問題になっています。こうした中で、国内トップクラスを誇る。
処分場では浸出水は水処理施設に集め、生物的・物理的処理を施してきれいな水にして河川に放流。あるいは、事業所内のプラント用水として使用している。
写真は、廃プラスチックと紙くずを原料としたRPF(固形燃料)。
また焼却灰などを焼成・無害化した土木資材原料や、食品製造や調理過程で生じる食べ残し等の食品廃棄物から土木資材や堆肥発酵させた肥料(コンポスト)などに再生。99%の再資源化率を目指している。