山下ふみこオフィシャルブログ

2019.10.28

発達障がいの支援について

発達障がい児を抱えた親子との交流を通じて思うことは、親たちが子どもたちのために頑張っている姿を見るにつけ、何とかできないものかとため息をついてしまうことが多い。しかし、お母さんたちの頑張りと明るさにこちらが元気をもらう。
その子たちのおかれている療育支援の現場は、必ずしも当事者たちの願う支援に繋がっていない。特に
日本では本当に難しい現実がある。
「発達障害」という言葉が使われて久しいが、その取り組みは自治体によって大きな差がある。
そんな悶々としている中、ずっと前から注目していた渡部さんご夫妻の報告会に参加をする。初めて訪れた「おもしろ荘」子どもたちが集まって来たくなる.そして居たくなってしまう子どものたまり場そのものでした。

おもしろ荘2

10/27 自閉スペクトラム症・発達障碍の支援において、世界的な先進地であるアメリカ・ノースカロライナ州で9月上旬、視察研修をしてきたNPO法人ゆめ・まち・ねっとの渡部さんの話を伺ってきました。

ノースカロライナTEACCHセンター https://teacch.com/

GHA自閉症サポート https://www.ghaautismsupports.org/

そのセンターでは

「私たちが大切にしている中心的な価値観の一つは、すべての個人の独特な強みを評価すること」

「私たちがサポートするすべての個人の独自性を評価し、彼らの強み、能力、興味、選択を日常生活に取り入れるよう努めている」と言う。


彼は言う。「さて、日本の保育・教育・療育現場での子ども対応って、そのようになっていますか?」と。


おもしろ荘3

一人ひとりの「独特の強み」を評価して、それを伸ばすということをしていますか?

その独特の強みが弱点、短所、苦手で括られていないですか?」

と問いかける。

「すべての個人」という言葉は、「集団」とか「みんな」に置き換えられていませんか?と
TEACCHとは
全ての人の個性的な強み・長所を高く評価することが基本


「TEACCHの中心
とは」
1・両親と協力し合うこと
2・生涯を通じての支援
3・その人を全体としてとらえる
・生活の質をとらえる
・自立を高め社会の中で役に立つこと
4・構造化されたTEACCHING


←写真は渡部さん夫妻が尊敬されている佐々木正美さんご夫妻(TEACCH)

TEACCHとは「自閉症及び関連するコミュニケーション障がいをもつ子どもたちのための治療と教育」
TEACCHプログラムと呼ぶ場合は、アメリカ・ノースカロライナ州立大学を基盤に実践されている、自閉症の方々やそのご家族、支援者を対象にした包括的なプログラムのこと。最近では、TEACCHを Teaching Expanding Appreciating Collaborating & Cooparating Holistic(教えること 拡げること 正しく理解すること 共同して協力すること 包括的であること)

おもしろ荘1

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