山下ふみこオフィシャルブログ

2021.03.21

令和3年度予算その3(高架化関連事業)

高架化関連事業の7事業について

今回の予算審査でわかったことは、まず高架化事業計画が示されなかったこと。(具体的な計画がまだ立てられていない)
事業計画自体がまだ未確定なことが多く高架事業の着工の見通しが全くついていないことが明らかになる。

基本的には基盤整備を進めていくための段階であるという事や事業を進めるにはまずは土地取得から始めていかなければならない事業もまだまだ残っている。しかし土地取得をするにも基金は底をついている。

工事を始める段階に至るには、試掘調査や埋蔵文化財調査もあり,その調査の終了さえ見通しが立てられない状況です。

そして何よりも事業費の算出根拠になっていたものは当時の事業認可の時に出された事業費がもとになっていること。
今後、事業認可の変更があればその都度見直すという事だが、現時点では当時(H19~H21)のままの事業費が計上されている
ことです。

事業認可がされた2006年から現在の2021年の約15年間には、リーマンショックがあり、2011年の東日本大震災後の復興工事需要が高まり工事費が上昇し、その後、東京オリンピック開催決定を受けて、オリンピック関連施設の建設が決まり、工事が一気に増え、それに伴い人件費の高騰、鋼材等原価の上昇と相まってずっと右肩上がりで上昇した時代です2020年に入り工事費上昇はやっと横ばいになったとはいえ、いったん上がった工事費が15年前にもどるというのでしょうか。

高架本体の状況が協議中(沼津市・静岡県・JR)という中で、事業計画も示されず、その全体像さえ見えてこない。いつになったら高架化本体事業の工事が着工するのでしょうか。着工するには見通しのついていない基盤整備がしばらく続くという。この先30年かかるといわれてもそれは違うという根拠を示すことができるのでしょうか。

何のために強制収容までしたのでしょう。事業を一刻も早く進めていく必要があったからではないのでしょうか。

なぜ、その間に綿密な事業計画を立てられなかったのでしょうか。公権力の前に立ち向かう住民の力に限界があるという事ぐらいわかっていたはず。

少なくても沼津市の歴上初めて強制収用をやらなければならないほどの大事業なはず。その事業の着工予定も事業計画も示されない事業ってあるのだろうか。

もう、この高架事業を進めていく支障はなくなりました。あとは財源の確保です。工事を進めていくには国の補助金なくして事業は前にいっぽも進むことはできません。

国の補助金に頼らざるえない高架化事業ですが、国の社会資本整備における補助金は大きくシフトし始めています。災害が激甚化・頻発する中、防災・減災、国土強靭化対策に取り組む方向になっています。

今の日本のおかれた自然災害に対応するためには当然の流れでしょう。それは国民の生活と命を守ることが最優先されなければ未来がないからです。

代表質問で議論したが、すでに始まっている総合体育館、そして中間処理施設、その間ずっとやり続けるしかない高架化事業の3大事業のほかに、待ったなしの老朽化対策、自然災害対策、少子化・高齢化、次世代につなげていくために私たちは今何をすべきなのでしょうか。

高架化事業が市民の命と生活を守ってくれるのでしょうか。子どもたちの未来を守ってくれるのでしょうか。

以上をもって反対意見とします。

鉄道高架関連事業費NEW

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