山下ふみこオフィシャルブログ
2021.05.14
少数派議員への圧力
5/14 地方議会改革フォーラム(ZOOM)が20:30から始まり3時間以上にわたる。
---フォーラム学習会について---
昨今、地方議会では全国的に少数派議員への懲罰がエスカレートしている事を問題視した全国の有志地方議員たちが立ち上がって地域を超えた動きを起こしています。
よく「議会の常識は世間の非常識」といわれていましたが、「今地方議会が危ない!」と警鐘を鳴らし、司法の場で闘っている議員が数多くいることに驚いている。
一般市民が見ればたとえ道理的に理不尽だろうが、一般社会では通用しなくても、多数決で’正義’が決まるとすれば多数派が少数派をつぶすことはとてもカンタンです。
多数決が正しいという観念をお持ちの方がいるとしたら、それは数の横暴にもつながっていることを認識されているのでしょうか。
今、懲罰処分を受けて「処分取消等請求事件」で法廷に立っている湯河原町議の土屋さんや日高市議の田中さんは同僚議員や市への批判をFBに発信したことを理由に議員辞職勧告を決議されていましたが、現在、市を相手に国家賠償請求訴訟を起こしている。
司法の場で闘っている議員たちは、「私一人の問題ではなく、一市議会だけの問題でもありません。
地方議会の民主主義が崩れゆく現実を変えていかなければならないと思っています。」と。
今回のフォーラムは北海道本別町議会で除名決議を受けるといった大変厳しい処分を受ける事件が起き、失職した梅村さんの話は余りにも常軌を逸している議会の対応に対して今後は司法の場で闘っていくという。
実際、少なからぬ少数派議員が懲罰を受けて失職したりしているが、最近は辞職勧告や懲罰になったら法廷で争うことができるようになったことによって、泣き寝入りせず立ち上がっている議員が数多くいることも知る。またそういう議員を孤立させない動きも広がりつつある。
また表に出ないまでも少数派議員に対するいじめやパワハラなど、水面下でやられていることがたくさんあり、議会内でそれを許していたら地方議会が機能しなくなるという危機感を抱いている人たちが多くいることも、今回のフォーラムを通して知ったことである。
全国で続々と報告&報道されるこれらの事態に対し、同時に地方議会のあり方を考えようと、今回の主催者たちは当事者の議員はもちろん、市民や全国オンブズマンにも呼び掛けて、孤立して戦うことがないように連携していこうというこのフォーラムの意義は大きい。
今日のフォーラムにも参加してくださっていた大友元議員が、昨年11月に最高裁まで闘い「議会の懲罰が司法で裁判対象になる」という判例変更がされたことは、今まで泣き寝入りをしていた少数派議員にとって本当に大きな成果であった。
大友さんは「今まで議会は(多数派議員の)やりたい放題だったが、抑制が効くようになるだろう」と言っていた。