山下ふみこオフィシャルブログ

2021.07.30

災害ボランティア愛・知・人 in 沼津

7/3の災害から既に1か月近くが経過。7/13から原地区センターで「地域ささえあいボランティアセンター」が社協によって開設され、ボランティアの受付が始まる。そこには市内外及び県外からのボランティアも来てくださっていたようだが、現状把握が個々の罹災証明申請によるところが大きかったせいか、ボランティアの受付もニーズが読み込めなかったせいか、当日のボランティアには断わる状況があったともきく。
連休初日7/22に被災者のニーズが一応終了したという事でセンターは閉鎖された。(支援の連絡先は社協の本部に戻るが、休み中は電話は繋がらない)

7/13~毎日、災害活動を続けてくださっていたのが、「災害ボランティア愛・知・人」

通常のボランティではできない、床下作業、仮の床張り作業、消毒等、その家の方がそこで最低限の生活ができるところまで、生活再建に向けて見通しが立つところまで支援をしている。
信じられないが、現場作業や資材はボランティアであり、その経費等は主に寄付でなりたっている。

7/30(金)愛知人さんはYさんのお宅で作業をしていた事を知る。Yさんは罹災証明の申請をすることも知らずにいたためにボランティア支援から取り残されていた。

床上浸水したYさんは1か月近くも下の写真が示すように生活を続けていた。濡れた畳や家具、床下からは異臭が放ちその中でじっと暮らしていた。(写真掲載は本人の許可済み)

昼間もクーラーをつけたままじっとしている。何をしたらいいのか途方に暮れていたYさん。

これまで支援の手が行き届かなかったのは、借家暮らしで、畳を処分したら住めなくなってしまうと濡れたままの畳の上で生活を続けていた。
基本的には社協から派遣された一般ボランティアは当事者に言われたことしか手を付けられないという事もあって、7/22にせっかく来てくれたボランティアに畳の撤去さえしないままであった。

7/30愛知人さんたちが今日は10人ほど、愛知、大阪、奈良、神奈川等からの方が、Yさんのお宅を1日がかりで、畳や家具の撤去、そして床張りまでしてくださった。

4:30頃、Yさん宅へ訪ねていくと、彼は笑顔で「こんなにしてもらって・・・」と本当に嬉しそうだった。始めて彼の笑顔を見た。
「こんなになった処、市や社協さんにも見に来てほしかった…」とぽつりと言われた。

これでやっと、住居探しをするにしても、しばらくはここで安心して住みながら、社協や福祉関係の方に繋がった支援を受けることができると思う。まずは社協が現場確認をするでしょう。