山下ふみこオフィシャルブログ
2023.03.30
住民一人当たりの地方債現在高
静岡県経営管理部地域振興局市町行政課、公益財団法人静岡県自治振興協会、公益財団法人静岡県町村自治振興協会から、毎年発行されている静岡県内の「市町の指標」があります。そこには各市町財政力や教育、医療と福祉の状況が分かります。
今回示す一人当たりの借金とは、各自治体の年度の借金総額に対して、その年度の総人口で割って、一人当たりの借金額が示されています。その借金負担額は自治体の規模や財政力によりますが、一つの指標として参考になります。
まず県が出している指標を示します。
国立社会保障人口問題研究所の人口推計(2022年4/1沼津市人口現在) | ||||||
沼津市 | 2023年/1/1 | 2045年(推計) | 2022--2045 | 減少率 | ||
総人口 | 189,632 | 134,052 | 55,580 | 29% | ||
0~14才 | 18,519 | 10,664 | 8,281 | 45% | ||
15~64才 | 110,075 | 64,162 | 45,913 | 42% | ||
65才以上 | 61,038(高齢化率32%) | 59,226(高齢化率44%) | 1,812 | 3% | ||
2022年4/1の高齢化率(65歳以上)総人口の32.2%→2045年は44.2% | | | ||||
生産年齢人口は1/2になり、1人当たりの借金負担は2倍になる |
沼津市の令和3年度の地方債残高は671億1560万9千円です。それを赤ちゃんからお年寄りまでの総人口で割ると、一人当たりの借金の負担額が出ます。
人口が減少すると、その借金総額によっては一人当たりの負担額が増えます。
今沼津市が出している長期財政試算では、高架事業を進めていくと最も高い借金総額は1000億円以上になります。人口減少が進めば、当然ながら1人当たりの借金負担は倍増していくでしょう。
因みに沼津市の人口と財政規模で、現在1000億円以上の借金残高をしている自治体はありません。ただ全国で1自治体だけありました。その自治体は富山県高岡市です。財政再建の道のりを取材した記事があります。