山下ふみこオフィシャルブログ

2023.04.05

令和5年度予算の方針 by ぬまづ広報

「鉄道高架化事業 借金してまで優先する!?」

 41日の沼津広報に令和5年度の市の予算配分が掲載されました。

皆さんもご覧になったかと思います。すると、市民の方からすぐに連絡が入りました。

 「柱2にヒト中心で都市的魅力にあふれるまち、とあったけれど、結局鉄道高架化とその関連事業に337356万円も当てているんですね。地元の産業支援とか福祉なんかより鉄道高架化事業最優先を全面に押し出した予算ですよね」との電話をいただきました。

 (市民の方が自分で広報に計上されている事業費の予算をまとめたもの)

柱1:自分らしいライフスタイル実現     13901万円

柱2:ヒト中心で都市的魅力にあふれる  444928万円

柱3:力強い産業をけん引        29784万円

柱4:地域の宝を活かす         118980万円

柱5:安心して子供を産み育てられる   14354万円

柱6:笑顔があふれ健康で心豊かに    36146万円

柱7:安全・安心のまち         43346万円

柱8:環境と共生する持続可能なまち   43380万円

 

電話でのご指摘は「柱2」の部分です。

「柱2」は土木関連事業の予算です。

その内、鉄道高架化及び高架化関連事業が33億超を占めているというのは、誰が見ても驚くのではないでしょうか。

 

更に、補足すると、この事業の財源は借金が43%を占めています。(前年度33%)
つまり、この事業は半分近く借金で行うということですよ。

もうひとつ
柱5」の予算もかなり大きい数字ですが、そのうち「学校給食公会計事業」に8.66億円の予算が充てられています。
が!これは沼津市の財源からではなく、保護者が支払う給食費7.45億円が入っています。
昨年10月からコロナ対応で国からの補助金で給食費が3月まで無償になりました。そこから給食費も10%値上がりました。
令和5年度は小学校277円→304円、中学校331円→363円の値上げ。
小学校は51000円、中学校は61000円の年間(185回)給食費がかかります。
徴収率は99%という事ですが、今、コロナによって貧困格差がさらに拡大し、給食費の無償化が叫ばれています。
「ヒト中心」とは、まずは未来の子どもたちに税金を使ってほしいです。
更に借金を重ねてまで高架化事業を進めていかなければならない事業であり、さらに厳しい沼津市の財政運営を強いられます。

「ヒト中心」と言っておきながら、教育や福祉は後回しになっているのではないでしょうか?