山下ふみこオフィシャルブログ
2023.08.25
富士市議会と合同視察で沼川放水路その1
8/23(水)富士市議会との合同視察で富士市の「新環境クリーンセンター」常葉大富士跡地に時之栖が整備したホテル併設の封号方スポーツ施設「エスプラット フジスパーク」、沼津市に建設中の「沼川放水路」の3か所を1日かけて視察。市議会の交流事業という事でこの3か所の視察となった。
特に沼川放水路の状況は常襲浸水域に住んでいる住民にとって待望の放水路である。
事業計画は平成24年~令和14年(完成)と20年かけて整備される。目標は10年に1回発生する降雨による家屋浸水被害を解消する為である。というが・・・
事業費は370億円(H24年試算)で既に202億円を投資(投資率は54.6%)、用地取得は98.9%(R5年1月末時点)
事業は11年前に計画され、10年に1回の洪水による浸水被害を解消という。しかし、R3年7月そして今年6月の洪水規模に対しても対応できるのだろうか?
また昨今の降雨の状況はますます激甚化の様相を呈しているので、沼川放水路だけでは浸水被害は解消できない現実に向き合わざるえないだろう。
担当者の説明にも、沼川放水路ができたからと言って、これまでの水災害被害が解消されるわけではない。これからは「流域治水」の考え方が必要であるという。
気候変動の影響により水災害の激甚化を踏まえ、国・県は堤防や放水路の整備などの対策を加速するとともに、その流域に関わる自治体も協働して水災害対策を行う必要がある。
12年前には10年に1回の洪水を想定して計画されたのだろうが、今では沼津市にとって過去最高の降雨量と言われる水害がこの2年で2回来ている。