山下ふみこオフィシャルブログ

2024.08.05

ごみ集積場所について by 6月の一般質問 NO3

○沼津市における廃棄物の処理及び清掃に関する条例

(目的)第1条 この条例は、本市における廃棄物の排出を抑制し、再使用及び再生利用(以下「再生利用等」という。)を促進するとともに、廃棄物を適正に処理し、あわせて生活環境を清潔にすることにより、生活環境の保全及び公衆衛生の向上を図ることを目的とする。

 (市の責務)

第1条の3 市は、廃棄物の減量その他適正な処理を促進するため、市民及び事業者(以下この条において「市民等」という。)と連携することにより、再生資源の回収、再生部品の利用及び分別収集の推進を図るとともに、処理施設の整備、市民等の自主活動の支援、意識啓発その他必要な施策を総合的に講じなければならない。

(市民の責務)

第2条2項 市民は、廃棄物の減量その他その適正な処理に関し市の施策に協力しなければならない。
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ごみ収集事業は沼津市の責務であり、自治会は市の施策に協力する活動について自治会での保険をかけている。しかし、保険と補償は別である。補償は安全配慮義務がある立場のものが、その責任に基づいて決めることである。その考え(制度の構築)が沼津市にあるのかを質したのであって個人的な補償の問題ではない。

また、ごみ収集場所の設置許可を判断するのは沼津市であるしかし、今回の集積場所等の管理運営に関して、HPには何も情報が示されていない。集積場所の設置基準、条件、管理などが具体的に明文化されたものがない。これでは、何か問題が来た時の責任所在が明確でないことは、市民の不利益を被ることに繋がっていかないかと懸念し、その観点からも質した。

2回目以降の一問一答

〇設置許可について
現地確認、設置場所の安全性を行っているのか。
生活環境部長
収集業務職員が現地に赴き、歩行者などの安全確保の観点から、駐停車禁止場所を規定する 道路交通法に抵触しないことや、収集車両が通り抜けまたは方向転換が可能なことのほか、収集作 業中に歩行者や通行車両、車両通行の妨げにならないことなど、安全確認を行っている。
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人身事故を受けて、調査の状況と課題について
生活環境部長
今回、ごみ集積場所設置の際に発生した事故を受け、初めて全市において危険箇所の確認、見 直しを行っている。
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 ゴミステーションの危険への認識
1回目の答弁で、朝のごみ出し、これ交通量の多い道路沿いの集積所は危険性を感じるという意 見があった。この旧東海道の朝の交通量は多く、通学や通勤の流れもあり、道路沿い、路 側帯のごみステーションの状況は今回の事故が起きる以前から危険だと認識されていたのではないか。
生活環境部長
旧東海道沿いにある既存のごみステーションは、ごみの3分別収集を開始した昭和 50 年4月以 前から設置されていたものと思われる。これまで、収集業務において、特に危険を認識することはなく、設置者である自治会や利用者である住民から、位置の見直しについて、 申請等なかったことから、移設等は行っていなかった。

 

集積場所選定の優先について
これまで危険を認識することはなかったという答弁だが、 10 年前にその近くで通学中の児童の死亡事故があったわけで、昭和の頃の設置場所だとしても見 直しがこれまでされなかったということは、安全・安心なまちづくりを目指す沼津市としての、こ れは問題だとは思わないのか。
生活環境部長
ごみの集積場所の設置は、自治会等にお願いをしているところだが、利用される方の利便性とか、ほかに適当な場所がないことなどから設置をされてきていると思う。今後は、集積場所の選定については、利便性の追求から安全性をやはり最優先の形で選定をし、市は、安全性第一という観点で許可をしていきたいと考えている。

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 ○「結果論だ!」という議員からのヤジをうけて
後ろの議員から結果論じゃないかと。結果が、この大きな人身事故があったから、私たちは 謙虚に反省(議会人として、また行政として)しなければならないし、その検証をするために質問をしている。当局としてどういう反省をしているか。それを私は求めている。
〇市民の声の投稿欄について
市民の声の投稿に、「先日の事故でもあったとおり、ごみ の問題について市民の視点に立ち真剣に考えてください」という声に、市の回答には、 「住民の利便性や近隣の方の集積所設置に対する意向などもあり、やむを得ず、現在の集積場所とな っているケースもあると認識している」と答えている。
つまり事故周辺のごみステーションにおいても、危険の認識はあっても、市民の意向を考えたときに、やむを得ずということがあったの ではないか。市として何をこれまで優先的に考えてきたのか、その判断基準について 問題はなかったのか、その点についての考えをお伺いします。
生活環境部長
ごみ集積場所については、利便性から設置をされているというケー スも多々あったのかなと考えている。やはり、安全面を最優先に 選定、許可をしていく必要があると思っている。引き続き、安全第一に強 化に取り組んでいきたい。

 

沼津市の責務について
今回お亡くなりになられた方は、市の収集業務を円滑に行うため の準備をしているさなかに起きた事故です。沼津市における廃棄物の処理及び清掃に関する条例第 2条第2項、市民の責務、これは市の施策に協力しなければならないとある。市民の責務とし て協力しているわけで、その際の事故です。
ごみ収集は本来行政が担うべき仕事で、自治会は好意 で協力しているわけです。まして沼津市は集積場所の安全性を踏まえて確認し、許可する立場にある
市民の安全を最優先する安全配慮という市としての管理責任、そして補償についてはどのように考えるのか。
生活環境部長
ごみ集積場所は設置者である自治会等に管理を行っていただいていることから、各自治会等において安全な運営ができるよう収集作業時などに気づいた 点など、自治会と共有し、改善を図っていく。 被害者への補償につきましては、本市では、全国市長会の市民総合賠償補償保険に加入しており ますが、その対象は、市の管理下にある施設の瑕疵や業務上の過失となることから、今回の事故は 対象外となっている。

 

市としての安全配慮という管理責任について
市としての安全配慮という管理責任について再度伺う。市の施策に協力をしなければな らない市民の責務があるならば、住民が安心して活動できるように、万が一の補償について市として考えるべきだと思う。
事故に遭われた方の状況を考 えると、一家の大黒柱であり、これからも活躍できるであろう社会的貢献の重さを考えると、市の 補償についてのお考えをお聞かせください。

生活環境部長
今後市民の皆様が安心してごみ集積所の管理に従事することが重要であることから今回の死亡事故発生を鑑み、ごみ集積場所の管理運営に当たり、事故が発生し た場合等の補償について、団体総合補償保険への加入が行えるものであるのか。また、被保険者や 保険契約内容など詳細な条件や費用等について、今後調査研究を行う。

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根本的にごみ収集の在り方を見直す必要について
この自治会活動が協力なくしてごみの 収集も完了しないわけですので、ぜひそこは考えていただきたい。超高齢化社会におけるごみ集積所管理等について、これまでの自治会ありき の仕組みは限界に来ているんじゃないか。行政は根本的にごみ収集の在り方を見直す必 要があると思うが、その危機感に対する認識はあるのか。

 生活環境部長
高齢化の進展による担い手不足や自治会等コミュニティの弱体化が進んだ場合、現在の集積場所 からの収集方式が立ちいかなくなることが懸念をされいる。このことは、全国の自治体にお いても同様の課題が生じており、同様に取組に苦慮しているところと認識。引き続き自治会と地域コミュニティの共助の取組が継続されるよう、 自治会の支援にも取り組んでまいりたいと考えている。

 

 今後の取組について
高齢化の進展によって、ごみステーションの管理が困難な地域がもう既に出てきている。戸別 収集をエリアごとで行っているという他市の状況は始まっている。沼津市においても、本当にこれは立ちいかなくなることがもう既に目の前にぶら下がっている。今後の取組を伺う。

 生活環境部長
収集体制の見直し策の一つとして、集積場所からの収集から1軒1軒回る戸別収集への変更が考 えられますが、移動に向けて様々な課題がある。戸別収集のメリットとしては、ごみの排出者 が明確になることから分別率が向上し、ごみの減量につながることが挙げられる。一方、デメ リットとしては、収集に手間や時間がかかり、収集効率の低下や収集コストの増加が挙げられる。 本市は、戸別収集を実施している自治体と比較し、市街地の形成状況が広範囲で、山 間部にも住宅地があり人口が分散していることや、狭小道路が多く、収集車両の通行が困難である ことなど、物理的な条件も含め課題が多いと認識。今後、新たな方策等、先進事例を 調査研究していく。

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