山下ふみこオフィシャルブログ

仕事

2014.02.01

人口流出ワーストNO2

1/31付静岡新聞のトップページ

静岡県の人口流出全国ワースト2位。

その中でも全国の市町で沼津市は6番目に転出者が多いとある。

北海道に次ぐ静岡県の転出超過は雇用の場が縮小していることだと言う。沼津市においては転出超過の
現実を冷静に受け止めながらも、短、中、長期の人口維持政策を着実に実行していくとある。

今に始まったことではない沼津市のこの人口流出。とくに問題なのは、生産年齢人口の流出が主な要因で
あるということ。冷静になんか受け止めている場合じゃないはず。

市民からは、「子育て世代の友人たちは子どもが生まれ、家を建てる段階になると長泉に行ってしまうが、
どうしたらいいの?このままにしていいのかっ!」というお叱りの言葉をもらう。

担当課に聞いてもその実態は定かではないというが、本当に分析をしていないのだろうか?
住民票の移動を追跡調査をすれば分かるはずだと思うが・・

沼津市の公表人口と県の公表している人口には大きな差がある。

人口:204,703人 (沼津市HP公表)  (平成26年1月1日現在)

★★ 2014年1月1日現在の推計人口 ★★

     (静岡県統計調査課HP公表)(平成26年1月1日現在)

県の公表している人口は既に20万人をきっている。県は国勢調査人口を基に移動数を加減して算出した
ものなので、より実態に即したものであるといっていいだろう。

この半年間の県下の人口減少の大きかった自治体は、浜松に次ぐ沼津市である。都市の規模からいえば
ダントツに沼津市の人口減少率は大きいことになる。

★★将来の人口推計★★ (国立社会保障・人口問題研究所の2013年3月推計)

社人研の年齢階層別で沼津の人口・2040年には、15-64歳人口が4割近く減少し、65歳以上は1.2倍、
特に75歳以上の後期高齢者は1.5倍以上の人口増になる。

今後、この将来人口の推計や年齢階層別人口の状況を把握していく中で、自治体は公共施設の建設、
統合、廃止も含めて検討せざる得なく、また増加する扶助費問題も大きく関わる要因である。

たかが人口推計だろうと言うには、あまりにも愚かである。新聞紙上にもコメントしているように、短期の人口維持政策があるなら、即実行していくべきだし、その人口の目標値も示すべきではないだろうか。

2014.01.30

(株)ISFnet(アイエスエフネット)グループ

沼津市に昨年10月にオープンしたISFnetグループ「たくみ農園レストラン・匠ソホラ 沼津・
エンパワーフィットネスクラブ」の視察に会派で伺う。

この企業がオープンした時、障がい者の雇用100人を計画していると大々的に掲げていたことを
記憶している。

社長は地元出身で本社は東京。今回の進出は沼津市に貢献をしたいという思いがあると聞いている。

今年になってビュッフェレストランがオープンし、友人から「美味しくて、メニューが豊富で990円の
ランチを60歳以上は600円よ~」噂が広まり、みんなで行ったことが今回の視察に繋がった。

「一体この会社は何?」というのが最初。

障がい者を自社企業や民間企業に就職させるために、研修期間も含めて、まずは正社員として雇用し、
その身分の保証をしながら、個人の特性を生かした研修を積ませ、企業への就労をはかるという。

障害を持っている人にもまたその家族にとっても画期的な仕組みである。

グループ全体では既に3000人以上の社員を抱え、パートやアルバイトではないと言う。

まず興味を引いたのは、昼になると2Fの「たくみ農園」レストランは女性客でほぼ満員
(150席ぐらい?)。沼津周辺にここまで込み合っているレストランがあるとは驚きである。

ビュッフェスタイルで種類は豊富で健康的なメニューが並ぶ。

最上階の6Fは障がいの方の研修室になっているが、そこからの景色も素晴らしく、
窓越しには富士山もくっきり。

「ここが展望レストランだったらよかったんじゃない?」というと、
「私たちは、まずは障がいを持たれている方の研修の場こそ最高の環境を提供します」と即座に返答。

そういう考え方が根底にある社員教育をしている会社に益々興味を抱く。

3F/5F 貸会議室 ・セミナー会場・レンタルオフィスなどがあり会員制になっている。

4Fは一般向けのフィットネスクラブでトレーニングメニューも豊富

デーサービスの介護者向けのフロアは機能回復訓練をする設備も完備。

当初会社はIT企業として設立し、今では就労困難者をの雇用を積極的に進めている。
日本ではその従業員数はNO2であるという。

今、全国からの自治体・企業から視察に来ているという。
自分の町で開設してほしいというオファーも来ているぐらい、注目され実績を上げている。

障害者総合支援法に基づく就労訓練を行い、正社員としても門戸を開き、一般企業などへの就労支援も
積極的に行っている。

今後、沼津市とどのようなコラボができるのか。川崎市では「川崎モデル」として既に100人雇用目指し、
自治体と連携して取り組んでいるという。

当初は西武の跡に進出できたらという計画もあったようだが、その時はすでにパチンコ店の進出があった
のかもしれない。

沼津にとって、注目できる企業進出になるよう本当に期待をしたい。

2014.01.20

地方政府研究所

 18,19日と日本橋にある地方政府研究所(早稲田大学)での研修。この講座は今回で8回目。
毎月、九州や北海道から来ている方もいる。

教室は10人も入れば一杯になる。そこでの研修は今まで私が受けてきた研修スタイルとは
全く違っている。講師は中村健先生をはじめ、元三重県知事の北川先生や相馬の立谷市長・・・

 

今回は少子高齢化、地域経済活性化に取り組んでいる自治体の成功例を学び、自分の自治体にどのように
生かすことができるのかを探る。

高齢化、人口減少の状況に「何をどうすれば、まちは生き残れるのか」

一つには、「地域ブランドに期待される効果」一度ブランドが定着すれば、苦労なく売れる。
付加価値と消費者の信頼・満足度により価値が高まり、高くても売れる。

「あなたの町にはブランド品を持ってますか?」

その事例として、今回は小布施の現在に至ったまちづくりの手法を学ぶ。
このまちが毎年120万人の観光客が押し寄せ、リピーターが多いのは何故か?

特に印象的だったのは、小布施の住民は「成功体験」があるからというもの。
この体験を住民自らが得ることで、自分でやるにはどうすればいいのかを知ったからだと言う。
そして行政は住民が実現しやすいように、条例を作ったりすることで側面からのサポートをする。

まちづくりのポイントは一点突破の核を作ること。そこに投資を集中させること。
小布施は北斎館を中心にまちが広がっていったわけだが、それも20年以上かけて築き上げている。

まちづくりも古いものを修復して蘇らせていくのであって、新しく作るのではない。例えば、
原の白隠の道は、どういうまちづくりの全体像の中に、あの道の位置づけがされているのだろうか・・・

多くのまちの事例を知ることや、各自治体の情報を直接得ることができる機会は本当に貴重である。

研修後に、行ってみたいと思っていた「たいめいけん」へ行く。

いいつも行列でなかなか入れそうにないのでいつか行きたいと思っていた日本橋たいめいけんは
昭和6年創業の洋食屋。

その店で有名な卵料理・オムレツ(伊丹十三風と書かれている)とボルシチとコールスローを頂く。

オムレツを横にナイフを入れてとろとろの卵とライスを混ぜてケッチャップソースで頂く。

歴史を感じる風情ある店内は、昭和のレトロのような雰囲気を感じさせ、
一人でもゆったり食事を楽しめた。

2014.01.13

成人式

12日、沼津市の成人式典、私は自分の出身校でもある大岡中学校での大岡校区成人式に出席。

毎年、体育館での式典は本当に寒い。関係者の方々の早くからの準備は、本当に大変だと察する。

成人式という節目に、地域での人と人との支え合いや家族の絆について考える機会でもあると思う。
地域の方々や恩師、後輩、学校関係者、そして親御さんたちに支えられて、
この成人式を迎えることができたわけですから。

こうして後輩の吹奏楽部の生徒さん達が、毎年式典での演奏に花を添えて下さっている。
(指揮は原田浩一先生)

午後からは市役所の本会議場で行われる新成人の議会

 

着崩れを直して下さる着物の先生も待機

こうして会議は2時から開催。33人の新成人の出席と質問者は5人。

出席者全員が、≪参政権を得た私のこれからのチャレンジ≫というテーマで一言ずつ発言。

傍聴席は親御さんたちで満員。

本来の本会議場もこのように傍聴者で一杯になるような議会を目指したいと思う。

 

3回目の成人式を迎えた私たち西高の同窓会も昨夜開催された。
福岡、大阪や千葉からも駆けつけた方もいて、華やかな会は深夜まで続いた。

2014.01.11

ふじのくに観光ゼミ

 静岡市で県が行っている地域プロデューサー養成講座の第5回目

[[起承転結を 「見える化」~伝えるマーケティング]]  講師
  (株)リクルートライフスタイルエリアプロデューサー・渡邉知 氏

何とかまちの活性化を考える中で、幾つかのこのような講座に昨年から集中して参加している。
しかし、企画力やITに疎い者にとって、地域活性化に繋がるプロモーションづくりは苦手である。

人口減少や高齢化が進む中で、全国的に観光振興による地域活性化の必要性は感じている。
地域への誘客や周遊を促進させ、観光交流を通して定住人口を確保できたらという思いは同じ。

今回は地域のサポーターを増やす仕掛けを学ぶ。地域への誘客に向けた手法が、
方程式のようにあることを学ぶ。非常に実践に即した理論展開は分かりやすく興味深い。

プロモーションとPRは違う。
プロモーションとは届けたい相手に、届けたい情報・ものを届けることだという。

プロモーションを行う上で大切な4つ。1・マーケティング 2・PR 3・広告 4・ブランディング

これらをどのように組み合わせるのか。

観光に出かける前に行うパンフレット集め等の情報収集の事前調査+現地に行ってからの情報収集
→それらが揃ったプロモーション活動を行うべきである。

まずは外に向けての発地のPR(public relation)、そして、次には現地に来てくれたときの着地のPR、
これらを区別してPRの手法を考えなければならないと言う。

プロモーションとは商品(サービス)を消費者(ターゲット)に伝え、行動(アクション)を起こさせる
ためには、外と内、2つの手法で考えることで、非常に分かりやすいPRづくりのコツを学ぶ。

そして、究極は最近の手法である、「あなたが伝えたい地域の物語って何ですか」

この考え方で自分が提案したい観光デザイン(プラン)を作ってみるのも面白そう。
やはり観光誘致には物語が必要なのか・・・

講義の後はワークショップを地域ごとに行う。

彼らは既に自分たちの地域での振興を進めている人達である。その彼らが試行錯誤しながらも、
地域活性化に向けて取り組んでいる中で、何かの手がかりを求めて参加している。

彼らの取り組む姿勢は前向きであり、本当に素直で感動的でさえある。

私も何とか彼らについていこうと思っているのだが・・・

地域での面白い事例

「極寒の体験」

地元では誰も考えつかない企画。毛布1枚で寒さの中を歩くと言うだけのものだが、
台湾の観光客で予約はいっぱいであるという。

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