山下ふみこオフィシャルブログ

自然災害

2021.07.06

原地区センターに災害相談窓口開設

原地区における災害対応相談窓口が今日7/5開設されました。
災害対応相談窓口
場所: 原地区センター 1階ロビー 
電話:055-967-7691
(現在、なかなかつながらない状況なので、地区センターに直接行った方が早いと思います)
り災証明書発行のための調査申請をしてください
現在、資産税課(家屋係934-4738)が現地調査を行っていますが、特に床上浸水した方は原地区センターで申請をした方が早いです。
(被害状況の記録写真があれば状況確認が説明しやすいですが、なくても地域が特定されていれば大丈夫です)
※調査は、後日になりますが、緊急を要する方には、罹災証明が発行前でも、浸水して困っている方は、市営住宅等の相談は直接住宅営繕課にしてください。
電話 住宅営繕課 934-4792
※一般的には調査後、社会福祉課福祉企画室より、り災証明が発行されますが、1週間ほどかかってしまいます。
  電話 055-934-4824(社会福祉課福祉企画室)
※床上浸水以上の被害は、災害見舞金の支給の対象ですから、罹災証明書は必要です。
• 被災ごみに関する相談    受け付けています。
• 事業者等への融資等の相談  受け付けています。
↓写真は原西添地区
原

2021.07.05

熱海の土石流 開発による「盛り土」

7/3の熱海の土砂災害は余りにも衝撃的で言葉が見つからない。しかし、昨今の山における開発行為やメガソ-ラー建設には疑問を抱いている。身近なところでは、丹那のメガソーラーの予定地は断層の真上に予定されていることで地元住民をはじめ、県知事までがその建設予定地には疑問を呈する事態に発展している。
丹那の小学校に通う保護者からSOSで半年以上にわたって関わってきたので、今回の熱海の土砂災害は他人事ではなかった。

7/4の朝9時に丹那のオラッチェに集合。そして、地質学者の塩坂先生、ドローン操縦の楊さん、県議、丹那の方々と熱海の伊豆山の現場に同行させていただきました。テレビで報道されているように、開発行為が今回の崩壊を招いたことを目の当たりにし言葉がありません。
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★★★塩坂先生の状況報告★★★
熱海市伊豆山の逢初川上流の、土石流の原因調査に行ってきました。
衛星写真で見ると山宮本宮の付近にメガソーラー・宅地造成地・廃棄物処分地の盛り土の地形改変地が見られました。現地には熱海方面からの進入は不可能と判断し、椿ラインを経由して神奈川県湯河原から泉地区の峠を越えて現地に入りました。崩壊地の入り口は熱海土木の担当者が安全管理上からクローズをしていました。
十分予測されたので、ドローンで撮影を試みました、YouTubeにその①その②で上げていますので参照してください。現地は2011年~2017年まで産業廃棄物が谷に埋め立てられ、その後盛り土地にそつてメガソーラーの進入路が作られました。
映像を見ると盛り土地の二か所が円弧すべりを起こしたのが分かります、さらに円弧滑りで不安定になったため、二次的な崩壊が発生しました。
崩地の底の赤色は地盤で、黒色は廃棄物です、白い筋は地下水の湧出を示しています。
メガソーラーの開発地は、全容をガスのため撮影できませんでしたが、尾根部の切土面であるため崩壊は見られませんでした、但しソーラーパネルをひきつめたため流失係数は1,0で土石流に表流水を供給したことは、否定できません。さらに崩壊地の放棄した宅地造成地からも盛り土地に表流水が流入しました。
これらが複合的に絡み合い大規模崩壊が発生したものと考えられます。
現地は標高400mで、5万㎥の盛り土が一気に流れ下りそのエネルギーは、高さ20mに及ぶえぐれたような谷地形からも想像できます。
近くの住民からのヒアリングで、「数回にわたり地鳴りのような音が聞こえた」ということか、何度かにわたって円弧滑りが発生したようです、下流の谷族を見ても川底が二段になっていることからもわかります。
最後に、このような悲しい事故が再び起きないためにも十分な調査と、原因解明が必須です。
被害にあわれたみなさっまに心からお見舞いを申し上げます。

2021.04.24

香貫山の道路崩落からその後

夕方山に登ると、香陵台公園から西廻りで頂上に向かう道に「工事の看板」が掲げられて、4/26~7/26まで通行止めになるという。昨年7月に起きた崩落個所がやっと工事をすることになった。
ちょうどその時出会った女性から、「ずっと身近な山であったにもかかわらず、山に登ろうとしなかったが、桜の時期から此処に登るようになって、新緑の木々の清々しさや景色の美しさに友人をこの週末に連れてきたいの」っと目を輝かせて私に話しかけてくださった。

そうなの、この山は不思議な力を持っている。四季折々の変化はもちろんのこと、一緒に悲しんでくれたり、勇気をもらったり、喜んでくれたりと訪れる人々をいつも変わらず迎え入れてくれている。だからいつも感謝している。だからお掃除もしたくなるの・・・って

昨年7/1からの梅雨前線の停滞で降り続いた長雨は、香貫山の地盤が緩み土砂崩れの危険性が増していた。
7/1未明に土砂崩れがすでに起きていたので、その亀裂から雨が浸透し、これ以上崩壊が起こらなければと思っていた。
当時、その時の処置が、亀裂部分にブルーシートをかぶせただけになっていたため、ブルーシートだけでは、坂を下って流れ込んだ雨は確実に亀裂に入り込むわけで、山の仲間はその状況を危惧していた。
そして、早期の対応を求めていた矢先に7/10未明に、その亀裂から法面側に道路が崩れ落ちてしまい、その崩落個所は9か月間ブルーシートをかぶせたままになっていた。

やま2

9か月間ブルーシートで崩落した箇所を覆っていたのだが、4/26~やっと工事が入ることになった。
この間、何度も大雨に見舞われていたわけで、実際、崩落が起きた直後から現在に至るまでにどれだけ傷口が広がったのかだろうか・・・
緊急性を要したにもかかわらず、工事に着手できなかった理由とは、予算の確保ができなかったと思わざるえない。

崩落個所の復旧工事は、上の看板に示されたように、山側を削って道路幅の確保をする。崩落部分はモルタルの吹付だけで、崩落個所の補修工事は難しいのだろう。
山側を道路確保のために、さらに山を削らなければならないことを心配している市民に対して、塩坂先生の3月時点の調査において、妥当な工事であるという見解をいただいているので、問題はないと思っている。

今年1月と3月に地質学者の塩坂先生に香貫山の地質や崩落個所、そしてごみ焼却場の予定地等について、現場を一緒に回っていただき色々助言をいただいた経緯がある。
塩坂先生はこの山について「香貫山は都市の間近にある貴重な山であり、その利活用・保全計画を立てる場合は、香貫山全体の評価基準を作成しておく必要がある。様々な観点から重要度と影響度に分けたマップを作成し、それを重ね合わせることで総合評価していくと、全体を考えた優先順位をつけることが出来る。評価基準がないままでは、香貫山をどう活用し、どう残し、どう維持していくかという計画を立てることはできない。後追いの場当たり的な対応策に終始することになってしまう。」といわれた。

「香貫山の在り方」については、何度も専門家や市民が一緒に話し合われた経緯があるが、どれもこの山の保全というよりは観光的な活用や景観、植樹についてのことだったように思う。
今回、塩坂先生の指摘のように、まずは「香貫山全体の評価基準の作成」の必要性が求められているのだと思う。今後、この問題について取り上げていきたい。

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