山下ふみこオフィシャルブログ

防災・地震・津波対策

2014.11.04

地震・津波対策の行政視察 in 吉田町

 10/31、地震・津波対策調査特別委員会で吉田町の避難タワー、袋井市の命山(築山)へ行政視察へ危機管理課職員と共に向かう。

10:30に吉田町役場で、議長から吉田町の概要説明がある。人口29,824人、海岸線は5km.津波高は最大で8.6m。
担当者から東日本大震災以降の3カ年以内に避難困難地域に15基の津波避難タワーの整備をしたことの説明を受ける。
3カ年で約62億円の事業費をかけて、15基のタワーの整備は驚異的と言うしかない。
その事業が進んだ裏には町長の強力なリーダーシップがあったと言う。

避難タワーの事業費の財源内訳をみると、主なものは国庫支出金と吉田町の市債が約半分ずつ主なもの。
国が災害対策事業の補助金枠を設けた時に、いち早く町長自らが国に何度も出向き、県下ではいち早く補助金獲得をしたことで、この事業が進んだと言う。

このタワーはTVでも話題になったタワーで収容人員は1200人。工事費は4.5憶円である。このタワーは横断歩道橋(道路法)は津波避難施設(災害対策基本法大40条に基づく)との兼用で2つの目的を兼ねた施設である。
上るには階段しかないが、いざとなった時には車いすや歩行が困難の人には、みんなで持ち上げて上まで持っていくことが前提である。合理的な考え方である。

2014.11.03

沼津市防災講座 山村武彦

 11/3今夜は沼津市防災講座が文化センターであり、講師は沼津市の防災アドバイザーとして市長が懇願したと言うTVでも有名な山村武彦さん。災害から「命」を救うにはどうしたらいいのか、「近助の精神と防災隣組の必要性」を説く。
形式的訓練は「凍りつき症候群」といって、いざ災害になった時に日頃の訓練をしていないことが、とっさの地震時に行動できず、凍りついて動けなくなり、それがしいては命さえ失うことになるという。
統計では地震が来た時に、泣き騒ぐ人が15%、呆然として何もできない人が75%、残りの1割が生き残るための行動ができる人という。
では全ての人が生き残っていくにはどうしたらいいのか。

宮古市では明治・昭和の大津波の教訓から生き残るにはどんな行動をするのか。そこで「津波てんでんこ・命てんでんこ」と伝えられ、津波のための堤防や避難路整備、そして避難訓練をしてきたことが今回の津波時に活かされたと言う。

地震時どこにいるかが問題で、その場所によって避難行動はもちろん違ってくる。大きな地震が来る前のP波の数秒~数十秒間の小さな揺れの時に逃げなければならないという。
1・玄関ドアを開け、閉じ込められないようにしておくことが大事
2・安全ゾーン(避難場所)へすぐ逃げること(机の下やトイレ等に逃げるのは適切ではない)
3・靴をはく

山村さんは一番大事なこととして以下のことを提言して下さった。

・基本的にタイトルにもあるように、ご近所同士の日ごろの付き合いの中で、互近助の実践的な訓練を心がけていくことが大事であること。
・その時には災害弱者と言われる人を、どう助けるのかと言うことも、話し合う事が必要である。
・地域での目標を持って、そこに向けた取り組みを段階的に考えていく。
改めて地域の防災訓練が形式的に終わっていないだろうか、見直す良い機会になったのは言うまでもない。

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