山下ふみこオフィシャルブログ

2025.10.10

夜間救急医療センター2億6千万円の使途不明金2 一般質問

議場写真1

指定管理者制度における沼津市の責任構造

指定管理者制度の特性と、広域行政(33町)**の複雑さが絡み合った事例。

1. 指定管理者制度上の沼津市の責任

沼津市は、施設の委託者として、指定管理者である運営組織(対策協会)に対して監督責任を負う。

(1) 直接の管理責任:指定管理者(対策協会)

夜間救急医療センターの日常的な管理・運営を直接担当していた指定管理者(対策協会)が、まず第一次的な責任を負う。これは、職員の雇用主としての使用者責任と、委託契約上の善管注意義務違反に基づく責任。

(2) 委託者としての監督責任:沼津市

沼津市は、地方自治法に基づき、指定管理者が施設の管理を適切に行っているかを監督する義務がある。

  • 市の責任の重さ: 今回の件で「16年間も見過ごした」という事実は、沼津市が委託者としての監督義務を著しく怠っていた(=善管注意義務違反)可能性が非常に高く、責任は重くなる。
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  • 財産管理の責任: 公金を扱わせる委託者として、会計が適正に行われているか定期的にチェックし、内部統制をチェックする義務がある。このチェック機能が長期間機能しなかった責任は、対策協会はもちろんだが沼津市にある。
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  • 監事の役割: 組織体制として「沼津副市長が監事」であることは、沼津市が直接、運営組織の会計監査に関与する立場にあった。この監査体制が機能しなかった責任も、沼津市が追及される最大のポイント。

(3) 33町で協議」の意味

沼津市が責任を認めず「33町で協議する」と言う理由

使途不明金は、センターを共同で設立・運営する33町の公金(広域行政の財産)である。損害の最終的な補填を誰がどう負担するかは、構成自治体全体で合意形成が必要という。

責任の範囲の交渉:
沼津市は委託者としての監督責任を負うが、その責任の割合を、33町の広域組織全体の責任として協議しているという。

結 論

指定管理者制度上、横領という不祥事の直接責任は指定管理者(対策協会)にあると言うのは一面。16年間にわたって不正を見過ごしたという事実は、委託者である沼津市が監督責任を怠ったことに他ならないと追求

沼津市は、以下の責任を負うことにならないか。

民事責任: 監督責任の不履行に基づき、損害金の一部または全部を補填する責任。

行政責任: 適切な公金管理体制を構築できなかったこと、および副市長が務める監事の監査体制が機能しなかったことに対する責任。

政治的責任: 市民や33町の住民に対し、最高責任者である沼津市長が説明責任と、事態収拾への責任を負うことになる。

 

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2025.10.10

夜間救急医療センター2億6千万円の使途不明金1 一般質問

議場写真

元職員による横領26,000万円が16年間にわたり見過ごされていた事件に関し、指定管理者である沼津市の監督責任とその対応の遅れについて追及
しかし1年前とほぼ同じ答弁しかなかった!

私は沼津市の指定管理者としての無責任な姿勢を厳しく追及したが、沼津市は「33町での協議」と「警察の捜査終了」を盾に、現時点での市の監督責任や、具体的な責任の取り方についての言及を避け続けている状況が1年前とほぼ同じ答弁が浮き彫り。

1. 沼津市の監督責任に対する見解

私の指摘: 沼津市は指定管理者として、16年間にわたり横領を見過ごしてきた責任があるにもかかわらず、その監督責任を明確に認めていない。

市の回答: 責任については、構成団体である33町で協議し決定していくという立場を繰り返し現時点での単独での責任認定は避けた。問題の所在については認識しているとしつつも、最終的な責任のあり方や、指定管理者としての責任の範囲は協議事項であると答弁。

2. 調査の状況と情報公開・説明責任

  • 私の指摘: 不正発覚から1年半近くが経過しているにもかかわらず、調査(警察の捜査)が終わっていないことを理由に、市民への説明が遅れていることや、使途不明金の全容解明と返還への取り組みが不十分であることを問題視。
    • 市の回答:
    • 説明責任: 警察の捜査が続いているため、現時点では詳細な説明や情報公開はできないとし、**「適切な時期に説明責任を果たす」**と述べるにとどまっている。
    • 損害賠償: 元職員に対する損害賠償請求については、刑事手続きや関係者との協議の状況を踏まえ、対応していく。

3. 再発防止策と組織体制の改善

  • 私の指摘: 不正を許した体制の甘さ(内部統制の欠如、長期間の見過ごし)を批判し、再発防止策の提示
  • 市の回答: 既にセンターでは、会計監査の徹底、複数職員での確認体制の構築など、財務・会計に関する管理体制の強化に取り組んでいると説明。しかし、抜本的な組織体制の見直しや、33町間での具体的な再発防止策の協議の進捗については、明確な回答を避けた。

2025.10.08

沼津市夜間救急医療センターの横領事件

10/8今朝の沼朝の投稿をアップ
9/12から始まった9月議会が山場を越えた今、脱力感と疲労で報告が遅れています。
最終本会議10/16(木曜日)10:00~最終討論があります。
Yahoo news ‼ 9/22(月)
伊東・田久保市長の対応に沼津市長も苦言 「記者会見での対応は説明責任を果たすことにつながる」 
伊東市と同じ県東部にある沼津市の頼重秀一市長は、22日の定例記者会見で「私はそういうことはしない」と一蹴。その上で
「記者会見でしっかり対応することは、市民や各種団体への説明責任を果たすことにつながる」と指摘しました。
 SNSの使い方について問われた頼重市長は
「私も一個人として発信することはあるが、首長であることを避けては通れない」としたうえで、「首長や行政が発信するには信頼が極めて大事で、『適切に正確にタイムリーに』が重要だ」と強調しました。
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しかし・・・
今回、私の一般質問には一切答弁しない姿勢に、市民から沼朝に投稿がありました。
これまでも私の一般質問の肝心な質問にはほぼ市長からの答弁はありません。歴代の市長全てと言っていいでしょう。
何で?
不祥事等に市の責任が問われる問題こそ、市長は最高責任者として、自らが答弁すべきです。
昨年6月に発覚した夜間救急医療センター職員が横領した2.6億円の使途不明金に、沼津市は未だに市の責任については一切語っていません。
笹原投稿10820251008_09185557