山下ふみこオフィシャルブログ

2015.07.11

第1弾・高尾山古墳を知ろう!静大・篠原教授

「歴史と文化を大切にしたまちづくり」の第1弾を7/11開催。
参加者は200名余。スタッフを入れると220名以上の参加者となった。
その多くはもちろん沼津市民ですが、西は富士市、静岡市、牧之原市、東は横浜市、千葉市~の参加者もいて、ネットや新聞で知り来て下さったようです。

静大・考古学の篠原和大教授の「高尾山古墳が語るもの」
1・高尾山古墳はどんな古墳か
2・高尾山古墳が造られたのはどのような時代か
3・高尾山古墳にはどのような価値があるのか―なぜ保存なのか

私たちが最も注目したいのは、邪馬台国・卑弥呼と高尾山古墳の王との関係である。
先生の話の中では、「倭人伝の中では卑弥呼と狗奴国の抗争が記される。大和を中心とした地域を邪馬台国の国々、狗奴国を濃尾平野の勢力と考える人が多い。東日本の地域が狗奴国とのかかわりが深いとみると高尾山古墳の主は、卑弥呼の対抗勢力であったという見方になる。一方、こうした大型古墳の築造が後の大和主権を築いていく大和中枢部との関わりになるとみるならば、むしろそうした先進的な拠点を形成したものとみることになる。」
「確かに、卑弥呼と同年代に活躍し、同じ頃に亡くなって埋葬されたわけである。だからこそ、その活躍時期において二人は接点を持った可能性は高い」と説明。

歴史学者の磯田先生は、≪魏志倭人伝に「女王卑弥呼、狗奴国の男王卑弥呼子(ひみここ)ともより和せず」とある。卑弥呼と戦っていたのが、この卑弥呼子の古墳の可能性も否定できない」ともいっている。

最後に篠原先生は
「日本列島の政治的な社会の成り立ちを知る上で極めて重要な遺跡。残せば,恐らく史跡として活用公開され、未来にわたってその価値は繰り返し高まるだろう」
と。

最後に高尾山古墳を守る会の代表・杉山さんの挨拶
「この高尾山古墳を守り、保存に向けての活動は今やっと始まったばかりです。多くの人から頑張ってという声をもらうが、私たちが頑張るのではなく、皆さん一人一人が声を出し、行動しなければこの高尾山古墳を守ることはできません。署名活動は皆さん一人一人の声を表明するものです。是非一緒に行動をしていきましょう・・・」

今日から署名活動が始まりました。よろしくお願いします。