山下ふみこオフィシャルブログ

2016.12.27

学校図書館の状況 in 沼津

11月議会で「市長の総合教育会議への基本姿勢について」質問をした経緯がある。

Q:大津市の中2男子のいじめ自殺がきっかけで教育委員会の形骸化が問題になり、市長が公式に教育行政に口を出すことが制度的に認められた総合教育会議への市長の基本姿勢について
市長:心の教育について議論を深め、豊かな人間性や自他の人権を大切にし、行動力を育む方策について協議していく。

Q:学校図書館づくりの充実について
市長:様々な本との出会いを通して多くの人の考え方や生き方と出会い、心の成長に果たす役割は大きい。学校図書館の充実するための取り組みは重要であると考える。そのための司書の配置も考えていきたい。

学校図書館について調べていく中で、その現状について考えてみる。
学校司書の数について
以前から母親たちから指摘がされていたのだが、学校司書の不足が言われていた。実際、他市の聞き取り調査をしたところその格差に驚く。
下の表を見ると、学校司書数の数が沼津市は三島市や富士市が各学校に1人配置されているが、沼津市の場合、1人の司書が3校を掛け持ちしている。
また司書が学校にいる時間が全く違うということも含めて、教育の質の低下に問題がないだろうか。

図書購入費

学校司書数の低さも学校図書購入費も低く、いったいどうなっているのか?そこで、静岡県が毎年出している市町財政の状況の中で、26年度の住民1人当たりの教育費が県内35市町で4番目に低い
因みに32位:沼津市27,972円 22:三島市36,039円 15:富士市42,806円で、上位5位の函南町56,368円
沼津市は函南町の半分以下の予算とはいったいどうことなのか。今後、その原因を究明すべきと思うが、教育費にも財政的なしわ寄せがきているのではないのかと思わざるえない。

文部科学省は、学校図書館は生徒の知的活動を増進し、 人間形成や情操を養う上で、重要な役割を担っているとしている。
子供たちの確かな学力や豊かな人間性を育むため、学校図書館の整備充実に共に努めてまいりましょうと文科省が提唱し、その整備を推し進めているわけで、この学校図書館の状況が、沼 津の教育が低下していくことを懸念する。

第4次学校図書館図書整備5か年計画(H24~29)と人材配置の双方について地方財政措置が講じられている。そこには学校司書の配置として、1週当たり30時間の司書を2校に1名配置することとある。とても標準基準に達していない状況に愕然とする。

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