山下ふみこオフィシャルブログ
2020年06月
2020.06.14
第127回香貫山影奉仕の活動
6/13(土)今日は香貫山影奉仕の清掃の日ですが、天気予報で朝から雨で何となく今にも降り出しそうな気配。
雨が降ると斜面が滑りやすくなるので、安全を考えて仲間に中止の電話連絡を8:00頃いれる。
しかし、9:00に電話が入り、先日の嵐で枝があちこちで折れ、道路に散らばって危険だという連絡が入る。既に3人はそのために、撤去作業を始めているという。
また、カニ甲羅の東側から昇る山道が草が生い茂っているので、草刈りのチェーンソーも持ってきてほしいという。
雨が降り出してはいるものの、作業を始めた仲間がいるので、急きょ軽トラで現地に向かうことにした。
という事で、結局何とか途中で雨も止み、今回も127回目の香貫山影奉仕の活動無事完了という事になりました。
ごめんね。出かける準備をして下さっていた仲間には中止の連絡をしながら決行した次第です。
2020.06.02
香貫山の地下埋設工事 その4
6/2、経過報告をうける
レーダー雨量計通信ケーブル・電力ケーブルの地下埋設工事(香陵台~本郷町登山口)
東京電力パワーグリッド静岡支社 設備統括グループ
国交省沼津河川事務所工務第1課建設専門官
香貫山影奉仕(代表、副事務局、顧問)に沼津市道路管理課と話し合った協議事項について説明に来て下さった。
7月~工事に入ることによる通行止め、車や自転車の対応や臨時駐車場の確保
道路補修の個所と範囲、責任分担、倒木の恐れのある木の対応、民家に及ぶ道路からの雨水の流入、側溝の問題、自治会からの要望等々について報告を受け、提案等について話し合う。
今回の工事は、梅雨そして台風の時期にかかっていくこの工事期間は、リスクが伴うかもしれない。既に風化が始まっている香貫山の状況は、思わぬ事故につながる可能性もあると思っている。
工事が引き金になって起きるかもしれない崩落や倒木。
地質学者の塩坂先生は、「林道を通したことによって、そこに空間ができ、次の世代の樹木が、空間を求めて、道路の方に伸びていくので、不安定な形で、道路側に木が張り出してしまっている。だから危険な木は切らなければいけないし、手を加えていくべきである。一定程度の間伐は必要である。」という。
「ただし、木を伐採することと、今回工事で木を切らなければならない状況は違うので混同してはいけない」とも言われた。
確かに懸念することは山ほどあるが、考えたらきりがないかもしれない。しかし、最悪の事態を想定したうえで対応を事前に考えたいと思っている。そして、何事もなかったらそれでよし。でも一旦何かあったら、対処できるぐらいの想定はしておきたいと思うから、慎重にならざる得ない・・・
今回、私たちのそんな老婆心の思いにもじっくり耳を傾けて下さって、付き合ってくれた東電、国交省の担当者の配慮には感謝したい。
また、現場を一緒に歩いた道路管理課の方にも、今回のことは学ぶべきことが沢山あったと思うし、彼らは気づいてくれただろうか。
香貫山の工事における今回の工事施行者の対応について書き留めておきたいことがある。
5/21、私たち香貫山影奉仕と一緒に現地のチェックをしていく前に、担当者はすでに現地に足を運んでくれていた。
さらには崖下の民家の方の調査もしてくれていた。
彼らの任務は災害に備えて、住民の生活を守るために行うレーダー雨量計通信ケーブル・電力ケーブルの地下埋設工事である。しかし、その工事に至る前の周辺地域の課題や人間関係にまで配慮をした事前調査は、工事を進めるための任務遂行だけではない配慮が感じられた。今回の事前説明に対して、学ぶべきことの何と多かったことだろう。
私たちから言えば、香貫山にとって負担のかかる工事はいくら軽微な工事だとは言え、賛成できかねる。それでも、担当者と話を進めていく中で、お互いの立場を理解し合うことによって、尊重し合う関係性をつくってくださったことにはとても驚いている。国交省、東電という大きな権力の前に、まずは人として話し合える前提があったことに、香貫山の保全とは別に学ばせてもらったことに感謝したい。
しかし、工事はこれからである。
6/8(私の記録として)国交省から、市の道路管理課と話し合った結果報告を頂く。道路の補修においては工事が原因で起きた補修部分と、道路を管理する沼津市の補修分(もともと補修すべきところが手付かずだった部分)において、埋設工事中に其々の工事業者の下でおこなっていく。(但し、状況によっては、道路補修の材料提供で済む場合もあり得るといいなぁっと勝手に思っているのだが・・・)
地質学者の塩坂先生から
「香貫山の保水力は減少しているのではなく、林道を通したことによって、そこに空間ができ、次の世代の樹木が、空間を求めて、道路の方に伸びていくので、不安定な形で、道路側に木が張り出してしまっている。だから危険な木は切らなければいけないし、手を加えていくべきである。
本来、里山は人間が関わらなければ、維持できない。ほっといてしまえば、木が生い茂って森のようになってしまう。だから一定程度の間伐は必要である。
人間が自然に手を加える時は、植物の生態系をみながら管理をし続けなければならない。
香貫山は都市化で山麓の土石流堆・崖錐に住宅地がこの何十年の間にできたことによって、集中豪雨の時などは鉄砲水のようになって山から水が溢れ出てきてしまっている。
2020.06.02
香貫山の地下埋設工事 その3
2020年7月~10月末にかけて行うレーダー雨量計通信ケーブル・電力ケーブルの地下埋設工事。既に1期目が終わっている。香貫山影奉仕は香貫山にこれ以上の負荷をかけてしまうと、既に数か所で崩落が続けて起きているので、どんな事態が今後起きてしまうのか不安に思い、自分たちでも独自の調査を始めていた。
最近、香貫山影奉仕が懸念していることがある。香貫山の風化と共に、樹木の老齢化である。枯れた大木が、突然、山道を通過している車の屋根に落ちてきたり、歩行者の前に倒れてきている状況がある。私たちのできる範囲はせいぜい、倒れて道路を覆っている大木の撤去ぐらい。そんな状況に単なる下草刈ぐらいでは追いつかない状況が、私たちの目につかない山の中で、崩落が起きている。山を整備し維持していくことは、沼津市の大きな課題になっていく。
日本の森林面積は約2500万ヘクタールで、日本の国土(こくど)の67%と国土の3分の2
先日5/21に埋設工事を行うにあたり、どんな状況が起こりえるのか、留意すべき箇所はどこなのか、現地での確認を国交省の方、東電の方、また沼津市が道路許可を出すにあたり道路管理課が同行した。香貫山影奉仕は、軽微なこの山の整備を10年以上していることもあって、皆さんと一緒に同行させてもらう。
工事施行者、その専門方々と一緒に現地を回りながら、道路、樹木、側溝等の状況を一つ一つ目視でチェックをしていきながら、それぞれの役割を確認していく。その作業は2時間以上に及んだ。
そして6/2、市の担当課と協議をした状況について、国交省と東電の方から経過報告の説明をうける。
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