山下ふみこオフィシャルブログ

2021.07.31

災害ボランティア愛・知・人 in 沼津

今回も私の知り合いのご近所からの情報でやっと支援の輪が繋がりました。
昨日に続き今朝も床下の汚泥や断熱材の撤去を12人の災害ボランティア愛知人の皆さんで行っています。

このお宅は床下浸水という事でセンターの相談窓口に行っても申請の要件に満たないという事で一旦は帰らざるえなかったと言います。
今回気づいたことは、床下浸水とは言えども、家の形態によって床下に潜って泥水をかきだすのは非常に困難です。
被災当初、相談窓口に行ったときに、罹災証明も床下浸水では申請できないと言われたようで、誰も自分たちを助けてくれる人はいないという思いが強く孤立感を深め、子どもたちも含め体調を崩したと言います。
その後、会社の上司からアドバイスを受け、社協を通して愛知人さんを紹介され、今回の支援活動に繋がったと言います。。
★★★今回のケースは本当に多くの方に知ってもらいたいと思います。
この作業に入る前に、まずは工務店に見積もりを出してもらい、工務店と施主と愛知人の3者で仕事の役割分担を話し合われたそうです。
愛知人で無償でできる泥がきと断熱材の撤去、工務店としての仕事のすみ分けを話し合い、施主さんにとっても負担が少ない方法で今回の災害支援につながったようです。
災害時は緊急的なことが多く、いかに早く災害現場の状況を把握し、優先順位を見極めるのか。
こういう時にいち早く悪徳民間事業者が法外な値段で入ってくる状況も聞きます。また床下の被害は保険では降りないケースもあるようです。
有事の心構えとして、知っておくことが随分あると今回のことを契機に学ぶことができました。
相談窓口に行っても,支援に繋がらなかったり、支援があることさえ知らなかった人に、どうやって適切な情報を伝え、支援に繋げて行くのか、それは行政・社協・民間(商工会など)・災害ボランティアが一丸となって連携していかなければ、大きな災害になったときには支援に繋がっていかないのではないかと思います。
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まずは行政の役割として住民の財産を守るためにも、災害現場での被災者の声を聞き取ることの重要性を痛感します。

2021.07.30

災害ボランティア愛・知・人 in 沼津

7/3の災害から既に1か月近くが経過。7/13から原地区センターで「地域ささえあいボランティアセンター」が社協によって開設され、ボランティアの受付が始まる。そこには市内外及び県外からのボランティアも来てくださっていたようだが、現状把握が個々の罹災証明申請によるところが大きかったせいか、ボランティアの受付もニーズが読み込めなかったせいか、当日のボランティアには断わる状況があったともきく。
連休初日7/22に被災者のニーズが一応終了したという事でセンターは閉鎖された。(支援の連絡先は社協の本部に戻るが、休み中は電話は繋がらない)

7/13~毎日、災害活動を続けてくださっていたのが、「災害ボランティア愛・知・人」

通常のボランティではできない、床下作業、仮の床張り作業、消毒等、その家の方がそこで最低限の生活ができるところまで、生活再建に向けて見通しが立つところまで支援をしている。
信じられないが、現場作業や資材はボランティアであり、その経費等は主に寄付でなりたっている。

7/30(金)愛知人さんはYさんのお宅で作業をしていた事を知る。Yさんは罹災証明の申請をすることも知らずにいたためにボランティア支援から取り残されていた。

床上浸水したYさんは1か月近くも下の写真が示すように生活を続けていた。濡れた畳や家具、床下からは異臭が放ちその中でじっと暮らしていた。(写真掲載は本人の許可済み)

昼間もクーラーをつけたままじっとしている。何をしたらいいのか途方に暮れていたYさん。

これまで支援の手が行き届かなかったのは、借家暮らしで、畳を処分したら住めなくなってしまうと濡れたままの畳の上で生活を続けていた。
基本的には社協から派遣された一般ボランティアは当事者に言われたことしか手を付けられないという事もあって、7/22にせっかく来てくれたボランティアに畳の撤去さえしないままであった。

7/30愛知人さんたちが今日は10人ほど、愛知、大阪、奈良、神奈川等からの方が、Yさんのお宅を1日がかりで、畳や家具の撤去、そして床張りまでしてくださった。

4:30頃、Yさん宅へ訪ねていくと、彼は笑顔で「こんなにしてもらって・・・」と本当に嬉しそうだった。始めて彼の笑顔を見た。
「こんなになった処、市や社協さんにも見に来てほしかった…」とぽつりと言われた。

これでやっと、住居探しをするにしても、しばらくはここで安心して住みながら、社協や福祉関係の方に繋がった支援を受けることができると思う。まずは社協が現場確認をするでしょう。

2021.07.30

災害ボランティア愛・知・人 in 沼津

災害ボランティ愛知人さんたちが沼津にボランティアに入ってからの活動を知るにつけ、その活動は本当に頭が下がる思いであった。社協からの要請で支援に入るのだが、災害廃棄物の搬出だけで終わらない。その方がしてほしいことをいち早く察知して、その方の生活再建に向けた支援である。

この活動にやはり沼津市のNVN(日本沼津災害救援ボランティアの会)の方もずっと注目していて、災害ボランティア愛知人の活動支援金として、市民の方々から今回の災害で寄せられた寄付を愛知人さんたちに手渡すことに決めたという。
(作業中は常にマスクをしているが、写真撮りのためにマスクを外していただいた)

明日もまた原方面での活動があるという。暑い最中の救援活動に、どれだけの沼津市民が助けてもらっているのだろう。
このボランティアの存在さえ知らず、途方に暮れている被災者がいるかもしれない。何とか社協に連絡をすれば繋がると思うのだが・・・(でも土日は繋がらない)

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