山下ふみこオフィシャルブログ

2018.07.07

性的少数者ヒアリング in 静岡市

7/7(土)七夕の日に、常葉大学水落校舎206で、静岡市男女参画・多文化共生課が、「静岡市男女共同参画行動計画」のH27から始まった第3次計画の見直しにあたり、LGBTなどの性的少数者について盛り込むため、当事者や関係者に直接ヒアリングをするということで参加した。
静岡市はもちろん他市からも30名ぐらいの参加者が3グループに分かれて、「教育・就労・住宅・医療・行政等の分野において、意見交換を行う。

今回、ヒアリングの趣旨は、H27~8年計画の中間見直しにあたり、その趣旨は「一人ひとりの多様な生き方が尊重され、性別にかかわりなく誰もが自らの能力を発揮できる社会を目指すことが目的」
この見直しに合わせて、LGBTなどの性的少数者について、今まで何も触れていなかったので、この計画のなかに明文化するということらしい。
そこで担当課は、当事者等の意見を聞く機会をセッティングしたもの。今回のヒアリングをするにあたり、私も当事者の方々と一緒に勉強をさせてもらった。当日は、率直に日頃感じている困難なことや、他自治体の取り組み等について活発に話し合われた。(この内容について、秘密厳守になっている)

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2015年に東京都渋谷区、世田谷区でスタートした同性パートナーシップ制度は、現在7つの自治体で施行されている。最近では政令指定都市の札幌市や福岡市でも施行され、大阪市や千葉市、東京都中野区でも導入を予定している。

外国では同性カップルにも法的な家族としての保障を行っている
G7の中で同性婚も同性パートナーシップ法もないのはついに日本だけ。

国際社会では性が多様であることを法制度に反映し、多様なライフスタイルの選択をみとめ、人間の尊厳を保障するようになってきているが、日本でもようやく自治体から性の多様性を社会制度に反映する動きが始まってきている。

今回、静岡市のように当事者の声を積極的に聞いていこうという自治体は、県内においては事例がないだろう。このヒアリングを契機に思うことは、やはり、何事においても当事者の声を行政側が直接聞くことは、必要なことだと痛感する。

2018.07.02

紙おむつだって再資源化できるごみのあり方って?

沼津市のゴミ処理施設のあり方に関する意見交換会が6/30(土)に清水町であった。
昨年、沼津市のごみ焼却場の突然の計画中止に何度か議論してきた経緯があるが、その問題について、地道に議論を重ねてきているグループがあることを知った。
沼津市の焼却場はすでに40年が経過し、全国的にも老朽化と耐震化がされていない希少な町である。今回は沼津市の焼却炉問題を今一度共有し、 次いで、沼津市の焼却炉建設計画に対してもっと経費がかからず、環境に良い、ごみのゼロウェストを目指せるような代案作っていけたらという。

沼津市の焼却炉建設計画には多くの問題点がある。事業費、維持管理費、手法、災害時の計画、そもそもの立地や経緯、健康被害など、あたかも住民合意がされたような経緯があるが、肝心な課題は表面化されずに、議会においても議論さえなされていない。
その課題を環境省等に調査に行ったりしているグループは、沼津市以外の方々が今回の勉強会の主催者である。

そこで、清水町や沼津市、はたまた三島市、東京からも専門の先生が参加して、
この問題点を共有し、どのようにゴミ処理をすべきか?を議論する。
ゴミ処理方法については燃やす以外にも資源化する数多くの実例があるということで、先進事例を見学に行きましょうと企画も立てている。
例えば・・・
実例1:生ゴミから堆肥
実例2:生ゴミから発生するガスを供給(生ごみのバイオガス化事業)
実例3:ディスポーザー
実例4:使用済み紙おむつ再資源化技術
これらの実例はごく一部で全国にはまだまだユニークな実例が数多くあるという。
全国の先進的な処理施設・方法について実際に見学し、理解を深め、代案作りにまで進めていきたいという。
面白い取り組みだと思うし、実際に行っている自治体があり、分別収集で一躍全国的になった沼津方式というモデルがかつては注目されたこともあり、まだ事業は始まっていないので、もっと議論を深めて、まちおこしとしても繋げていけたらいいなぁっと思う。

2018.07.01

セラピードッグと母 by CAPP

母のいる施設に「人と動物のふれあい活動CAPP」をしている方々が訪問をして下さった。
CAPPCompanion Animal Partnership Program
https://www.jaha.or.jp/hab/

高齢者施設、病院、学校などを訪問し、動物のもつ温もりや優しさにふれてもらうボランティア活動。公益社団法人日本動物病院協会では、アニマルセラピーと呼ばれるこの活動を、全国の会員動物病院、ボランティア(飼い主)と力をあわせて推進している全国組織。今回訪問して下さったのは沼津・三島の飼い主さんと伺う。
母の無表情でほとんど目をつぶっていた状況が、次第に表情を取り戻し、みるみる明るくなっていく様子に、驚きと嬉しさと感謝でいっぱいになる。

95歳になる母は、食事を拒否するようになり、5/11病院(中島先生)へ行く。母が自ら食を断っているようにしか見えなかった私の相談に対して、医師はすでに認知症の終末期を迎えているので、自らの意志ではなく本能だからと説明された。同時に延命治療についてどうするのか尋ねられた。
以前、母から渡されている遺言書があり、そこには自分の最後について詳細にしたためた自筆の手紙には、「延命のための一切の治療を断る」と書かれていることを伝え、「では極力その方向で進めていきましょう」ということになった。

この間、毎日母の食事の状況が目まぐるしく変わり、一喜一憂しながらもやはり終焉を迎えている状況に向き合わなければならない現実が一刻一刻と迫ってきている。
こんなに切羽詰まっている状況があっても、何故かどこかでまだ…と思っている私がいる。先週は母が最も愛した孫たちは、急きょ帰国し、ひ孫とも一緒にひと時を過ごした。

あとは私自身が覚悟をしなければならなくなっている。残された時間、私がすべきことは何なんだろう・・・
今日の母は朝から機嫌が悪そうだし、水分もほとんど摂っていない状況だったのだが、アニマルセラピーの時間に半ば眠っている母を無理やり車いすに乗せて会場へ向かったのだが、案の定、目を閉じたままピクリともしなかった。それが、犬を膝に乗せてもらうと徐々に目が開き、表情に変化が見え始めたではないか。こんな表情のある母の顔を久しぶりに見ることができた私は嬉しくて涙が止まらなかった。
母の夫であり、私の父は69歳でなくなり、すでに25年も経過している。獣医師だった夫をずっと人三脚で支えてきた母。ずっと動物と一緒の生活をしてきた記憶がどこかで蘇ったのかもしれない。動物の持つ不思議な力に改めて認識させられる。

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