山下ふみこオフィシャルブログ
プラ容器包装とペットボトル
2021.04.25
指定ゴミ袋は埋め立てごみ
沼津市のプラスチック製容器包装の収集日は1週間に1回ある。沼津市指定袋に入れて出すようになっている。
しかし、その指定袋はプラごみを選別するときには、埋め立てごみとして処理され、三重県伊賀市にある三重中央開発(株)三重リサイクルセンターへ運ばれている。
指定袋を入れた外袋にはプラマークはあるが、指定袋にはプラマークがないので埋め立てごみになってしまう。そうならば、指定ゴミ袋ではなく、プラマークのついた袋(スーパー等のレジ袋)でいいのではないだろうか?
確かにプラの選別をしている現場を見ると、プラごみの入った袋は、破袋機で袋が破られ、プラごみは選別ラインのコンベアにいき、破られた指定袋は一括されて、汚れたプラ容器と一緒に埋め立てごみとしてまとめられ、それが三重県まで運ばれる。↓指定袋はボックスへ ↓汚れたプラと一緒に袋へ
2021.01.15
中継・中間処理施設の今
中継中間処理施設には9月議会での一般質問を契機に、時々寄ってみることにしている。
今日の状況はペットボトルがストックヤードとプラットホームの2つある入口の一つを塞いでいた。
どうしてこうなるのか?
沼津市の場合、ペットボトルの処理契約をしている日本容器包装リサイクル協会と独自でリサイクル事業者(現在は新潟県十日町にある事業所)と契約をしている。前回調査をしたように独自契約をしている事業所は、定期的な引き取り予定が立たない難点が作業に支障をきたしている。
また、独自処理をされたペットボトルの輸出先の中国が、ペットボトルを含む一部の廃棄物の輸入禁止をしたために、独自処理をしている場合には、安定確実なリサイクルがされないリスクが懸念されている。
今回の場合は、独自事業者が新潟のため、この大雪によって引き取りに来れない事情があるようだ。
前回も指摘したように、保管するストックヤードが満杯になると、作業や搬入車両等の安全面や作業効率はもちろん環境面にしても支障が生じてしまう。
リサイクル協会からは、資源の有効利用や再生材の適正処理の確保等の観点から、国内循環産業を育成し、安定的な国内循環を推進していくために、全量契約を求められている。
しかし沼津市の場合、独自契約を続けている理由は引き取り価格の問題がある。
安定的な搬出を確保することは作業をする方々の安全面に直結することであり、金額にこだわる以上に全体的な作業工程やペットボトルやプラごみの処理量等の推移を確認し、計画的な搬入量、搬出量を再検討すべきである。
今の状況はとても計画的になっているとは言い難い。
下の写真は昨年10月末の状況。(1年近く満杯になっていたストックヤードが、すっかり片付いている状況。)
2020.10.27
中継・中間処理施設の前と今
9/29の一般質問で中継中間処理施設の満杯状況の原因、設備機器の老朽化によるメンテナンスが滞っているための作業効率の低下、発火事故、分別収集の周知等について質問をした。それから1か月後、事態は急改善。
しかし、未だにトラックスケールの誤作動で、時々、ごみの計量ができなくなる状況は続いている。(搬入業者からの聞き取り)
搬入量、排出量が計量できなければ、その処理量もコストも計算できなくなってしまうため、早急な修繕が必要だと指摘しているのだが、いまだに修繕されていない。設備機器のメンテナンスや点検等の予算が減らされている現状は、こういう現場にしわ寄せがきてしまっている。いったん機械が止まったら市民生活に大きな影響が出るにもかかわらず・・・
今回、プラスチック製容器包装のごみ貯留ピットが、もう少しで底が見えてくるまでに減量されていた。1年半以上にわたって溜まり続けていたゴミのにおいは相当なものです。週末にはピットが空になっていた通常の状況に戻るにはもう少しです。年末までに間に合うといいです。
ストックヤードの状況は見違えてしまうほど、ペットボトルのベールがすっかり片付けられ、フォークリフトがすいすい動き回っていた。何よりも視界が開け安全性が確保でき、換気等の環境は数段上がっている。
2020.10.12
中継・中間処理施設の現状と対策その5
9/29の一般質問後、何も報告がなかったので、中継・中間処理施設の状況について行ってみる。
ペットボトルのベールの山はすっかり片付いている。この状況は私が見る限り、1年ぶりぐらいの状態ではないだろうか。
10月からペットボトルの新規の独自契約(独自契約においては3か月ごとに入札で決まると聞いている)でリサイクル業者が新潟のリサイクル業者に変更になったと聞いていたが、1トン当たりの単価はどうなったのだろうか。ずいぶん安くなっているのではないだろうか。
↓
プラットホームにあったペットボトルのベールの山は、ごみ貯留ピットのゲートまで山積みされていたのが、ゲートの前はすっかり片付けられていた。
ストックヤードに山積みになっていたペットボトルのベールの山はすっかりなくなり、フォークリフトが自由自在に動き回れる状況になっている。
プラスチック製容器包装のごみ貯留ピットは、それでも以前よりはだいぶ減っているように見える。
今まで選別ラインが、手選別コンベアの1と2だけで選別をしていたのが、もう1つのコンベアの軟質プラ搬送コンベアが動いていた。
2年前に来たときは動いていたのだが、その後何かの理由で止まったままになっていたのだが、最近動き始めたことによって手選別コンベアだけではなく、もう1つのコンベアが動いたことによって処理能力がアップしたと思える。
こういう報告が何も知らされないのは何故なんだろう?
私の一般質問が契機になったのではなく、最初からこういう予定をしていたとしたら、もっと事前に状況説明をしてほしかったと思う。
何度か計量器等の不具合については、パッカー車の運転手が戸惑っていた状況を見ていたので、管理課に指摘をしていたが、一向に改善されていなかった・・・(これについてはいまだに改善されていないようだが・・・)
どちらにしても、今日のニュースにあるように、年末や正月にかけてのプラのごみ処理ができないという状況は回避できればいいと思う。
週末にはこの貯留ピットが空になる通常の状況に戻るように、市民への分別排出にも協力をしてもらえるよう啓発活動に努めてもらいたい。
2020.10.12
中継・中間処理施設の現状と対策その4
夕方のニュースで横浜の資源ごみ回収現場の状況が放映されていた。
沼津市と同じ状況が他市においても課題となっていた。その状況は沼津市以上とも見える。どちらにしても、年末やお正月にかけてこのままでいくと、処理しきれない状況に陥ってしまわないかという懸念である。
コロナ禍において、プラスチックや缶等の資源ごみが増加し、さらに年末で資源ごみが増加すると、今対策を講じていかないと年末やお正月にかけて、市民生活に大きな影響がでることになると報じている。
今回の私の一般質問も同じ危機感が契機となっている。何とか年末までには改善しなくてはという思いがあって、6、7月ごろから状況を見ていたのだが、さらに状況はひどくなる一方だった。
今回のペットボトルの山積み問題は、国際情勢等もあり、独自契約の場合、搬出先のリサイクル事業者の受け取り拒否が起きているというのは、他市の情報や協会側からの見解だった。
しかし、沼津市の場合「受け取り拒否はない」という答弁がされている。(10月からの独自契約は鈴与から新潟のリサイクル業者に変更)
ただ、プラ容器包装ごみに関しては、搬入量が処理量より多いので、そこの解決が急がれる。
市町村の「分別収集の質の向上」の対策について協会側も示しているが
●現場の手選別だけでは追いついていかない現状に、市民の分別排出そのものの質を高めるべく市民啓発を強化する。
●処理作業における異物排除等の選別機能の強化を図る。
(設備投資は現状では難しく、せめて経年劣化している設備機器等の万全な維持補修をすべき)
●分別収集方法を変更する。
容器包装リサイクル法の施工後、一般廃棄物の最終処分量は減少し、リサイクル率も、平成7年度には9.8%だったが、平成30年度には19.9%と改善されている。もちろんその背景には、事業者による容器包装の合理化の取り組み、小売業における排出抑制、また消費者や市町村における容器包装廃棄物の取り組みの成果もあげられる。
しかし、リサイクル率は横ばいであり課題はある。
排出抑制及び再利用の促進、最終処分場のひっ迫への対応、再生材の需要の拡大等への課題などがあげられる。
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