山下ふみこオフィシャルブログ

プラ容器包装とペットボトル

2020.10.11

中継・中間処理施設の現状と対策その3

なぜプラ容器包装のごみ貯留ピットに1年以上前からごみが溜まり続けているのだろうか?

それはプラ容器包装の搬入量と処理量の問題がある。パッカー車等が収集で運んでくる量と手選別で処理された処理量に限界があって、搬入量ー処理量=貯留ピット残量+汚れ等で手選別によって排除した分(焼却処分or埋め立て処分)になっている。↓赤字の数値が90%ぐらいで推移しているのは、搬入量に対しての処理量なので、誤差分を含めてその残量が少しずつ貯留ピットに溜まっている状況だと推察できる。

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残量の原因は2つあり、1つは発火事故と2つ目は修繕費の確保の問題がある。
1:H30年にリサイクル工場において、沼津市のプラ容器包装のベールが原因となって発火事故が5件起きた。
これによって、より選別の品質向上策として、選別ラインでのコンベアのスピードを落としたことにより処理量が減少したと推察。(溜まっている貯留ピットのごみはすでに1年半以上から溜まり続けていることになる?)
沼津市は最優先すべきは電池等の発火原因となるものを優先的に除去することだというが、貯留ピットの限界については回答がなかった。

2:施設の設備や機器等の経年劣化による影響があると考える。
施設の修繕費が劇的に減少。H20年から現在までの修繕費を見ると今まで700万円ぐらいで推移していたのが、昨年今年と100万円前後に落ちている。これでは適正な修繕ができないのではないか?
1年半前ぐらいからラインの一つ軟質プラ搬送コンベアが稼働していない。また効率良くしようとスピードを上げようとすると突然異音が出てしまう。設備の不具合でスピードが上げられない状況があるのではないだろうか。(私が見学した時にこの状況が起きている)

↓プラ容器包装の手選別ラインの段階で毎日このような発火物や異物が日常的に混入している。
(ライター、乾電池、リチウムイオン電池、かみそり、針、時計、キャリーバッグ、充電器など)

既に貯留ピットの中は境界線まできている。パッカー車が1台搬入するたびに、1台分のごみスペースをクレーン車で上げているように見える。2つある搬入口の一つはプラごみの山で開けることさえできない。

この状況が続けば、貯留ピットが限界になるのは時間の問題だと思うのだが、担当課はその危機感があったのだろうか?
またこの状況について、毎日、日報で確認をしているなら、現場に来ていれば、ここまで満杯状況に進んでいただろうか?今のままの状況が続けば、プラ容器包装の搬入ができなくなり、市民生活に大きな影響が出るのは時間の問題だと思わざるえない。
↓貯留ピットの中の底は、1年半前のプラごみがそのまま溜まっていると想定できる。2年前には少なくても週末は空になっていた。
毎日、消臭や消毒液の散布で湿ったままのプラごみが食物残渣に反応して異臭が立ち込めている。

2020.10.10

中継・中間処理施設の現状と対策その1

「中継・中間処理施設」工期:H9年6月~H11年1月 平成11年2月から操業開始 総工費8億1795万円

沼津市では分別収集で集められた「プラスチック製容器包装(プラ容器)」「ペットボトル」は、中継・中間処理施設に集められる。此処でリサイクルするために、圧縮・結束等の処理を行い、契約をしている日本容器包装リサイクル協会が指定した再生工場に搬出する。
またリサイクルできないものは、焼却灰や埋め立てごみ等と一緒に最終処分場の植田を経由して三重県伊賀市に運ばれる。
ペットボトルは協会が指定した菊川市にある鈴与(90個/トラック12t随時)とプラ容器は九州の日本製鉄に4回/週(360個/週)を運ぶ。

そのペットボトルとプラ容器が一昨年と比べ施設の中が大変なことになっていた。
↓下の写真はプラットホームの様子。(7,8月ごろ)
此処はプラ容器を搬入してくるパッカー車のためのプラットホームであり、1日10tからのプラ容器が運び込まれている。
プラ容器のごみ貯留ピットの搬入口の1つはペットボトルの山で塞がれたままになっている。

ごみ貯留ピットはすでにあふれかえりそうなぐらい満杯の状況で、これではもう1つのごみ貯留ピットは開けることができない。2年前に見学に来たときは、週末になるとこのプラ容器のごみ貯留ピットは空になっていた。ここ1年半ぐらいにこの状況になっていったとしか思えない。ずっと溜まったままになっているらしく、この中は消臭剤等の散布をするといえども、異臭が立ち込めている。7月、8月に行ったときは90tぐらいある貯留ピットはすでに満杯でいつ限界が来てもおかしくないように思われた。

↓下の写真はストックヤードの様子。(7,8月ごろ)
ペットボトルの貯留ホッパや圧縮・結束機があって、処理され梱包されたベールがフォークリフトで積み上げていくのだが、スペースがないくらい所狭しと積み上げられている。
積み上げられたベール1個の重さはプラ120kg、ペットボトル60kgがフォークリフトで積み上げていくのだが、これで安全に作業ができるのだろうか。
このストックヤードはすでに満杯で、プラットホームにも積み上げられている状況。現場はちょうど7,8月と夏の盛りで、スットクヤード満杯に積み上げられた施設は風通しも悪いが、現場の人は寡黙に淡々と作業をしている。なぜ声を上げないのだろうか?
昨年とは全く違う環境に、なぜここまで積み上げられたままになっているのか調べることにした。

ストックヤードはすでに満杯状況は、フォークリフトさえ動くスペースはないように思われた。
現場はちょうど7,8月と夏の盛りで、スットクヤードに積み上げられた庫内は風通しも悪く、暑さと機械の音が響いている中で、現場の人は寡黙に淡々と作業をしている。
昨年とは全く違う状況に、なぜここまで積み上げられたままになっているのか不思議であり、何よりもいつ事故が起きてもおかしくないと思ったのは私だけなのだろうか。
この状況が1年以上続き、事故もなく淡々と仕事ができている状況は、現場も管理責任者としての沼津市もこれが通常だと思っているのだろうか?
大きなお世話だと思われるとしても、やはり原因を調べなければと思わざるえなかった。

ペットボトルを収集してきたトラックが貯留ホッパにクレーンで釣り上げて入れるにも、施設の中に入れず車体を外に出したまま斜めに向けて作業をしている。ゲートにクレーンがぶつかった跡だろうか、上の部分(黄色)がいくつもへこんでいる状況は危険だと思うのだが・・・

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