山下ふみこオフィシャルブログ

財政

2024.03.24

長期財政の試算

https://www.city.numazu.shizuoka.jp/shisei/gyozaisei/finance/shisan/r502.htm

↑長期財政試算 令和5年2月公表

今後の長期財政試算は、「歳入は過大に見積もらない。また歳出 は、過小に見積もらないこと!」

沼津市は巨額 の借金に耐えられるのか?

ここ数年、普通建設事業に対する起債の依存傾向は さらに強まっている。長期試算は955億円、今後は1,000 億円もの巨額の借金残高になると試算。
財政厳しい時代に、約 1,000 億円もの巨額な借金残高に、果たして本当に耐えることができるのか?

 

全国で人口18万人以上の自治体100以上の財政状況を調査(R2年度決算カード)

結果:沼津市のような人口、財政規模、地方交付税の依存度等で1000億円規模の借金を抱えている自治体は存在しない。
→つまり、借金残高1000億円は財政的に不可能であること→高架事業は財政的に不可能!

★★★借金残高1000億円規模の自治体の3つのタイプ★★★

     人口3040万人都市で約7割が1000億円規模→人口が多ければ基本的に財政規模が大きい

     人口は沼津市と似通っているが、大規模合併で起債残高が増大、または交付税に依存し財政規模は大きい

     人口は沼津市と似通っていて、新幹線開業に合わせた駅周辺の再整備等で1000億円の起債残高を抱える。結果40億円もの財源不足を生じ、現在、財政再建に取り組んでいる。

少子高齢化で、労働力人口が2割減、つまり「8がけ」になると予想される2040年。すでに、様々な分野で働く人の不足が顕在化し始めています。今後、社会が成り立っていくのか、不安は大きいです。

 不安の源泉は、問題を解決する人の不足です。そもそも、私たちの社会は、誰かが働いてくれることで成り立っています。逆にいえば、働く人がいなければお金の力は消えます。

2023.04.12

私の主張 by 沼朝

沼津朝日新聞の「市議会議員選挙立候補者予定者に聴く」最終回に私へのインタビュー記事が掲載されました。
出ずるを量りて入るを制す

これは二宮尊徳(金次郎)の経営再建の思想ですが、もともとは中国の古典「礼記・王制」に国家の経営思想として登場する言葉です(「入るを量りて出ずるを為す」)。
要は「収入を計算して,それに見合った支出を心がける。」
という財政の心がまえを説いています。

市の財政運営も同じことです。財政問題を質すときの基本です。だから、私は歳入については十分な議論が必要だと考えています。しかし、歳出を質問する人はいますが、残念ながら、歳入についての質問は私ぐらいでしょうか?

POSUTA-SHASINN

2023.04.05

令和5年度予算の方針 by ぬまづ広報

「鉄道高架化事業 借金してまで優先する!?」

 41日の沼津広報に令和5年度の市の予算配分が掲載されました。

皆さんもご覧になったかと思います。すると、市民の方からすぐに連絡が入りました。

 「柱2にヒト中心で都市的魅力にあふれるまち、とあったけれど、結局鉄道高架化とその関連事業に337356万円も当てているんですね。地元の産業支援とか福祉なんかより鉄道高架化事業最優先を全面に押し出した予算ですよね」との電話をいただきました。

 (市民の方が自分で広報に計上されている事業費の予算をまとめたもの)

柱1:自分らしいライフスタイル実現     13901万円

柱2:ヒト中心で都市的魅力にあふれる  444928万円

柱3:力強い産業をけん引        29784万円

柱4:地域の宝を活かす         118980万円

柱5:安心して子供を産み育てられる   14354万円

柱6:笑顔があふれ健康で心豊かに    36146万円

柱7:安全・安心のまち         43346万円

柱8:環境と共生する持続可能なまち   43380万円

 

電話でのご指摘は「柱2」の部分です。

「柱2」は土木関連事業の予算です。

その内、鉄道高架化及び高架化関連事業が33億超を占めているというのは、誰が見ても驚くのではないでしょうか。

 

更に、補足すると、この事業の財源は借金が43%を占めています。(前年度33%)
つまり、この事業は半分近く借金で行うということですよ。

もうひとつ
柱5」の予算もかなり大きい数字ですが、そのうち「学校給食公会計事業」に8.66億円の予算が充てられています。
が!これは沼津市の財源からではなく、保護者が支払う給食費7.45億円が入っています。
昨年10月からコロナ対応で国からの補助金で給食費が3月まで無償になりました。そこから給食費も10%値上がりました。
令和5年度は小学校277円→304円、中学校331円→363円の値上げ。
小学校は51000円、中学校は61000円の年間(185回)給食費がかかります。
徴収率は99%という事ですが、今、コロナによって貧困格差がさらに拡大し、給食費の無償化が叫ばれています。
「ヒト中心」とは、まずは未来の子どもたちに税金を使ってほしいです。
更に借金を重ねてまで高架化事業を進めていかなければならない事業であり、さらに厳しい沼津市の財政運営を強いられます。

「ヒト中心」と言っておきながら、教育や福祉は後回しになっているのではないでしょうか?

2022.01.22

鉄道高架事業の今後 その1

工期は全て未定と言わざるえない!!

1/14新貨物駅の造成工事に着手、動き出したJR沼津駅高架化事業
1/14に原地区の新貨物駅造成工事着工の儀式が大きく報道された。どのメディアも高架化事業の前提となる工事がようやく動き始めたと報道。川勝県知事は「今日は新しい沼津市を作るための夜明けだ」と述べた。

果たして新しい夜明けとなるのか?夜明けがいつになるのかは誰も答えていない。
つまり誰も答えられないほどの不確定要素のある事業だといわざるえない!!

R3年10/5のR2年度決算一般会計において高架化関連事業についての質疑
市:今年度、埋蔵文化財調査を終えた場所から基礎地盤を整える造成工事に着手。来年度にかけて実施。また、事業主体の静岡県では、鉄道事業者の協力を得まして、新貨物ターミナルの詳細設計を来年度末までに完了させ、引き続き、新貨物ターミナルの工事に着手していくと伺っている。
議員:本体工事着工のめどというのは立っていないということか。
推進課長 :
ターミナル工事の詳細設計を来年度末までに完了させ、引き続き、工事に着手していく と伺っている。

1/15各紙の新聞記事から:今回の工事は,新貨物駅本体建設の前段階でR4完了予定。
県が主体の高架化事業は、新貨物駅本体工事着工から13年での事業完了をめどに、県とJR側が協議を進めている。

静岡新聞:JR沼津駅付近鉄道高架事業の今後の流れ時期は全て未定としている。
朝日新聞:高架化完了は本体工事着工から13年後で、全ての事業が完成するのはその7年後になる見通という

高架化事業費関連20220123_0036
高架化事業費関連20220123_0037
議会報告20220122_0033 (4)

新聞報道にもあるように、高架化事業の時期は「全て未定」2004年の事業認可ら18年かかって大きく動き出した
というが、果たして動き出せるのだろうか!
↓のグラフ(総務省の決算カード等から)
棒グラフ(高架事業を含む建設事業費総額総額の中に税収等の一般財源を含む
H18/177億、H19/219億円、H20/137億、H22/153億、H24/142億円、それ以降、建設事業費は年々減少している。
R2/111億円だが、15年前のH18と比較すると66億円減少している。

折れ線グラフ(建設事業に伴う借金):40億円前後で推移している。
折れ線グラフ(税収等の一般財源が、どれだけ投資的経費に投入できているのか):問題はここ!!
年々一般財源が減少傾向の中、投資的経費の占める割合が減少している。つまり、高架事業を進めていくには、非常に難しい時代に入ったといわざるえない。
H18・10.3%、H21/11%、H24/10.1%、H27/6.7%、R2/6.0% 減少している。
今後の重要課題として公共施設等の老朽化の状況がある。学校、市営住宅、庁舎、ごみ焼却場、文化センター、市立病院など。これに昨今の自然災害の甚大化は常に備えなければならないし、一旦災害が起これば待ったなしの復旧作業がある。

となると、工期は全て未定と言わざるえない!!

高架化事業費関連20220122_0034 (3)

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