山下ふみこオフィシャルブログ
財政
2024.11.05
鉄道高架を考える市民集会 by 元JR職員
11/4(月)みんなで考えよう!
「
富士見町集会所で、高架化事業に疑問を持つ市民が、川瀬憲子教授の勉強会に参加していた元JR職員の
「実は鉄道高架化本体はJRはやりたくない!!」の発言があり、その方の話をもっと聞きたいという要望が沢山あり、今回の市民集会になった。
もう一度、みんなが考えるチャンス!
高架化本体事業は、JRにとってメリットはない。しかし、財政的な負担は国・県・市負担であるから余計な口出しはしない。
高架化本体工事はスーパーゼネコンが請け負う。地元の業者へのメリットはないという。
事業費は現在予算のみでこれからさらに大きくなる。実際、どのくらいになるのかスーパーゼネコン次第で分からない。(東京オリンピックが当初予算から1年後には3倍に膨れ上がっている。大阪万博も同様である)
JR東海のデメリットとは
JRは民営化になったので、建物や土地に対しては今後は固定資産税が発生する。また、工事を発注した時点で工事費がクリアになるので、税金が発生する。沼津市は課税をJRにする立場にある。JR東海にとって東海道線よりも新幹線の収益であり、さらにはリニアである。JRは365日電車が走ればいいので、余計な口出しはしたくないのが本音である。
-----------高架化本体事業におけるJRのメリットとは?----------------------------
JR東海が駅下のメリットをどのくらい見込んでいるのか?
試算はしていないだろう。
なぜなら、人口減少の地方には駅前の高架下には魅力はない。駅に人が集まってこない高架下には入居者はこない。
メリットと言えば、踏切がなくなるので、JRの維持管理費がなくなる。
民間のJRにとってメリットがなければやりたくない。高架化本体事業はJR東海にとってメリットがない。既に、B/C(費用対効果)は1.1にまで落ち込んでいる。今後、さらに1.0を下回る事業に誰が進んでやるのだろうか?メリットがないものに時間や金を費やすのは社長の責任問題に繋がる。
------------沼津市にとってのリスクとは?----------借金を背負うのは市民!--------
〇雨量の流出(これまで保水力のあった処が、高架化側道の道路整備によって降雨の流出が多くなる。)
〇高架橋からの油や水の処理(高架橋下には側道があり、その道路管理は沼津市である。線路からの流出する油の処理は下水には流せないがどうなる?)
〇電波障害
〇年間の日照問題
〇騒音
〇景観
〇地震対策(橋梁の耐震基準が上がったのに、費用に反映されていない)
-----------------------環境アセスメントは社会的な立場からJRはやるべき!!----------
高架化が1キロ以上に及ぶ都市の場合、通常は事後評価はもちろんだが都市計画時には事前評価として環境アセスメントはやる。民間大手なら社会的立場において当然やるはずである。沼津市の高架化事業において環境アセスはない。
沼津市にとって大規模なかつて経験したことのない長期事業になる。自然の生態系にも関わってくることもあるのだから、リスク等について沼津市はJRに対して環境アセスメントはやらせるべきである。
2024.03.24
長期財政の試算
https://www.city.numazu.shizuoka.jp/shisei/gyozaisei/finance/shisan/r502.htm
↑長期財政試算 令和5年2月公表
今後の長期財政試算は、「歳入は過大に見積もらない。また歳出 は、過小に見積もらないこと!」
沼津市は巨額 の借金に耐えられるのか?
ここ数年、普通建設事業に対する起債の依存傾向は さらに強まっている。
財政厳しい時代に、約 1,000 億円もの巨額な借金残高に、果たして本当に耐えることができるのか?
全国で人口18万人以上の自治体100以上の財政状況を調査(R2年度決算カード)
結果:沼津市のような人口、財政規模、地方交付税の依存度等で1000億円規模の借金を抱えている自治体は存在しない。
→つまり、借金残高1000億円は財政的に不可能であること→高架事業は財政的に不可能!
★★★借金残高1000億円規模の自治体の3つのタイプ
① 人口30~40万人都市で約7割が1000億円規模→人口が多ければ基本的に財政規模が大きい
② 人口は沼津市と似通っているが、大規模合併で起債残高が増大、または交付税に依存し財政規模は大きい
③ 人口は沼津市と似通っていて、新幹線開業に合わせた駅周辺の再整備等で1000億円の起債残高を抱える。結果40億円もの財源不足を生じ、現在、財政再建に取り組んでいる。
少子高齢化で、労働力人口が2割減、つまり「8がけ」になると予想される2040年。すでに、様々な分野で働く人の不足が顕在化し始めています。今後、社会が成り立っていくのか、不安は大きいです。
不安の源泉は、問題を解決する人の不足です。そもそも、私たちの社会は、誰かが働いてくれることで成り立っています。逆にいえば、働く人がいなければお金の力は消えます。
2023.04.12
私の主張 by 沼朝
2023.04.05
令和5年度予算の方針 by ぬまづ広報
「鉄道高架化事業 借金してまで優先する!?」
皆さんもご覧になったかと思います。
柱1:自分らしいライフスタイル実現 1億3901万円
柱2:ヒト中心で都市的魅力にあふれる 44億4928万円
柱3:力強い産業をけん引 2億9784万円
柱4:地域の宝を活かす 11億8980万円
柱5:安心して子供を産み育てられる 14億354万円
柱6:笑顔があふれ健康で心豊かに 3億6146万円
柱7:安全・安心のまち 4億3346万円
柱8:環境と共生する持続可能なまち 4億3380万円
電話でのご指摘は「柱2」の部分です。
「柱2」は土木関連事業の予算です。
その内、鉄道高架化及び高架化関連事業が33億超を占めているというのは、誰が見ても驚くのではないでしょうか。
更に、補足すると、この事業の財源は借金が43%を占めています。(前年度33%)
つまり、この事業は半分近く借金で行うということですよ。
「ヒト中心」と言っておきながら、教育や福祉は後回しになっているのではないでしょうか?
2022.01.22
鉄道高架事業の今後 その1
工期は全て未定と言わざるえない!!
1/14新貨物駅の造成工事に着手、動き出したJR沼津駅高架化事業
1/14に原地区の新貨物駅造成工事着工の儀式が大きく報道された。どのメディアも高架化事業の前提となる工事がようやく動き始めたと報道。川勝県知事は「今日は新しい沼津市を作るための夜明けだ」と述べた。
果たして新しい夜明けとなるのか?夜明けがいつになるのかは誰も答えていない。
つまり誰も答えられないほどの不確定要素のある事業だといわざるえない!!
R3年10/5のR2年度決算一般会計において高架化関連事業についての質疑
市:今年度、埋蔵文化財調査を終えた場所から基礎地盤を整える造成工事に着手。来年度にかけて実施。また、事業主体の静岡県では、鉄道事業者の協力を得まして、新貨物ターミナルの詳細設計を来年度末までに完了させ、引き続き、新貨物ターミナルの工事に着手していくと伺っている。
議員:本体工事着工のめどというのは立っていないということか。
推進課長 :ターミナル工事の詳細設計を来年度末までに完了させ、引き続き、工事に着手していく と伺っている。
1/15各紙の新聞記事から:今回の工事は,新貨物駅本体建設の前段階でR4完了予定。
県が主体の高架化事業は、新貨物駅本体工事着工から13年での事業完了をめどに、県とJR側が協議を進めている。
静岡新聞:JR沼津駅付近鉄道高架事業の今後の流れ時期は全て未定としている。
朝日新聞:高架化完了は本体工事着工から13年後で、全ての事業が完成するのはその7年後になる見通しという
新聞報道にもあるように、高架化事業の時期は「全て未定」2004年の事業認可から18年かかって大きく動き出した
というが、果たして動き出せるのだろうか!
↓のグラフ(総務省の決算カード等から)
棒グラフ(高架事業を含む建設事業費総額&総額の中に税収等の一般財源を含む)
H18/177億、H19/219億円、H20/137億、H22/153億、H24/142億円、それ以降、建設事業費は年々減少している。
R2/111億円だが、15年前のH18と比較すると66億円減少している。
折れ線グラフ(建設事業に伴う借金):40億円前後で推移している。
折れ線グラフ(税収等の一般財源が、どれだけ投資的経費に投入できているのか):問題はここ!!
年々一般財源が減少傾向の中、投資的経費の占める割合が減少している。つまり、高架事業を進めていくには、非常に難しい時代に入ったといわざるえない。
H18・10.3%、H21/11%、H24/10.1%、H27/6.7%、R2/6.0% 減少している。
今後の重要課題として公共施設等の老朽化の状況がある。学校、市営住宅、庁舎、ごみ焼却場、文化センター、市立病院など。これに昨今の自然災害の甚大化は常に備えなければならないし、一旦災害が起これば待ったなしの復旧作業がある。
となると、工期は全て未定と言わざるえない!!
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