山下ふみこオフィシャルブログ
香貫山
2020.05.14
香貫山の地下埋設工事 その1
2020年7月~11月までに香貫山にレーダー雨量計通信ケーブル(国交省)と電力ケーブル(東電)の地下埋設工事の2期工事が開始されようとしています。レーダー雨量計は県内4か所あるうちの最後の1か所の設置です。全国では24か所のレーダーのうち、山頂に設置されるのは、沼津市だけという事です。
5/11、工事関係者の国交省沼津河川国道事務所と東電パワーグリッド静岡支社の方2人が来て説明をしていかれた。
昨年から引き続いての工事だが、学校、自治会、茶屋等に説明をしているという。
私たち影奉仕には初めて話し合いがもたれたわけだが、本来ならば、当然、地域やそこに関わる市民団体には、工事を計画するにあたり、事前説明があってしかるべきだと思っている。
7月から始まる工事において、これから道路管理者である沼津市に対して、工事を行うためには道路占用並びに土木工事施行許可基準に従って、許可申請手続きを取っていかなければならない。また、道路管理者である、道路管理課は、許可申請を受理する前に申請者から事前相談、問い合わせ等があった場合は、これに対して必要な行政指導を行うとともに、その経過を明らかにしておかなければならないとある。及び行政指導は相手方の任意の協力によって実現されるものであるという事も静岡県の道路使用許可事務取扱いには示されている。
今回の工事は香貫山の中でも地盤が緩く、落石や倒木が良く起きているので、今回の工事によって、盛り土部が滑りやすくなっているところに、負荷がかかれば、さらに工事の掘削による振動が引き金になって、亀裂が生じ、崩落が起きやすくなってしまうのではないかと懸念する。
香貫山影奉仕は山の保全を維持していくために、この工事が引き金となって懸念される事象等について、もし起きた場合、どうやって現状復帰を求めていくことができるのだろうか。
2020.05.09
第126回香貫山影奉仕のごみ拾い
先月はコロナのための緊急事態宣言が出て、急きょ中止にして、今日は2か月ぶりの影奉仕の清掃の日です。
仲間は日々山に来て、独自に樹木や植栽、駐車場等の整備活動をしてくれている。なので、毎月第2土曜日の活動は、そんな仲間の元気確認になっているのかもしれない。
今日は、「普段は忙しくて自分の身の回りことで必死でだけど、このコロナの影響で仕事が休みになったので、やっと参加することができました」と言ってきてくれた人もいた。日本中がコロナによる影響でどれだけの人々が苦境に立たされているのだろうか。そう思うと居ても立っても居られない気持ちに、本当に日々苦しくなってしまう。
今日は3班に別れ、頂上の枝が折れてしまって、そのままになっているところの整備と、後は香陵台周辺のいつものように草刈りやトイレとごみの回収などに分かれてやった。暖かくなってきたので、草ののびるのが早いこと・・・
桜の苗を植えようと1本持ってきてくれた仲間がいた。枝に桜の根が沢山出ていて珍しい。↓の写真
今回も仲間の笑顔と共に無事終了でき、充実した朝になり感謝です。タカちゃんはトイレ掃除を必死にやってくれてありがとう。洗剤補充してなかったね。
これから、少しずつ仲間を紹介していこうと思う。
香貫山の主でもある浅井さんは、香貫山に上がってくる人たちの信頼も厚く、歯に衣着せぬ人柄は一見怖そうだけど、山の植物を愛するとても心優しい人です。そして穏やかで調整役の竹下さんは香貫山影奉仕にとってなくてはならない人。数え上げれば本当に色々の方々が、それぞれの役割りを上手くこなしてくれている。
2020.04.27
香貫山の三春滝桜
3月に香貫山の三春滝桜が嫁いで10年という新聞記事を見る。その前に農林農地課から問い合わせがあった。2009年、市の主催で桜の木40本を植樹するイベントに参加したことがあった。その時にこの福島県三春町から送られてきた桜も一緒に植えたとものだという。
2011年3月11日に東日本大震災があって今年で9年経過した滝桜は大きく成長していた。香貫山の仲間たちでこの三春滝桜が咲くこの場所に、想い出の碑を創ろうとみんなで話し合っている。 ↓今年、ここで咲いた三春の滝桜
2020.04.13
香貫山の崩落ヶ所
数日前に香貫山の中腹よりさらに上がったところで、20~30mぐらいにわたって崩落が起こったという知らせを聞いて状況を確認するために、香貫山の主とも言われているAさんと現地へ向かう。
遠くからみると確かに山肌が大きくむき出しになっている。
Aさんと遠くに見える崩落ヶ所に向かったのだが、新たな再発見というか香貫山の奥深さを知ることになった。
けもの道をAさんの案内で下っていくと、大きな背丈以上の岩が、木々を押し倒してごろごろと落ちている様子に呆然とする。今後さらに崩落が進んでいくとなると、どういう被害に繋がっていくのだろうか。
直接民家への影響はないものの、舗装路への浸食がすすんでいく危険もあるのではないかとAさんは懸念を示す。
香貫山の治山整備が今までどのように検討されてきたのか、私の知るうる限りでは、平成5年9月に出された「香貫山整備構想懇話会提言書」を受け、平成7年9月に「香貫山景観・適正樹木調査研究会報告書」としてまとめられている。
さらには平成14年度静岡県地学会年会において、沼津市内にある(株)冨士和が、沼津市中心部の表層地質について報告している。その中に香貫層についても説明がされている箇所がある。
香貫山のについては平成21年の総務経済委員会において香貫山の整備について勉強会が開催されている。さらには平成24年「香貫山保全・利活用検討懇話会が提言書を出している。
この様に香貫山の整備基本構想等で何度となく話し合いがされていても、ほとんどそこに上がった課題については改善がされていない。今後、さらに調べて報告をしていこうと思っている。
今日の調査でけもの道に入った私は、まるで探検隊のような道なき道を分け入り、崩落の現場に向かっていった。
Aさんは子ども時代毎日この山で遊んだというだけあって、獣道でも何でも知っているようで、どんどん奥に分け入っていく。一人じゃ全く迷子になりかねない香貫山の奥深さと怖さを改めて知ることになった。
2020.02.08
第123回香貫山影奉仕のごみ拾い
今朝は富士山もくっきりと見え、幼稚園の親子遠足でしょうか、公園いっぱいに子どもたちの声が響き渡っています。遠方から沼津アルプス登山の一団や、香陵公園までは何とか車で来て、香貫山の散策を楽しむ家族や車いすの方も。
電柱の地中化工事を進めている警備員の方が驚いて、「こんなに車でこの山に来る人が多いんですか?」と、駐車場の誘導もしてくれています。
暖かくなるともっと多くの方々が、香貫山から沼津アルプスを目指して登ってきます。園児たちの遠足もあります。こうして市民、県内外の方々に親しまれてきている香貫山。
この山を観光化しようという声もある中、この山に相応しいかたちは何だろうと考えてきました。山に登ってくる人たちが、ゴミ拾いや下草刈、草花の保護も。そしてトイレ排水の側溝や駐車場の整備もしています。
みんなにこの山の自然を楽しんでもらえるように、細々と自分たちができることを続けています。この富士山、駿河湾、箱根山、愛鷹山、達磨山とその真ん中に沼津市が一望できる香貫山に多くの癒しをもらっているから。
3週間前から、駐車場の整備と拡幅の整備をずっとしてくれている仲間がいます。雨の後は此処がぬかるんでずっと水が溜まります。工事の方から余った土砂を頂けるということがきっかけで、駐車場の整備を始めて今日は最後の土砂をならして完成。すぐにその場所も駐車する車で埋まってしまいました。
いつもみんなが言います。「何とか駐車場ならんですか?新桜台公園に遠足の時期ぐらい簡易トイレがないと、子どもたちが大変。トイレ和式ばかりではできんよ。・・・」
これから桜の時期に向けて、課題は深刻になり、またその時期が終われば、課題は先送り。香貫山の在り方検討委員会も何度開かれてきたことでしょう。当事者ぬきの委員会は、結局絵に描いた餅。
2006年に国連で採択された障害者権利条約のスローガン。(日本は2014年に批准)
Nothing About Us Without Us 「私たち抜きに私たちのことを決めないで」
なんか今日は人が多くて、トイレも車も長蛇の列になっている。浄化槽が機能しないのだろうか?トイレが今日はやけに臭かったりして・・・
10年やってゴミは減ったというよりも、気が付いた人たちが片付けてくれるようになったものの、この10年間、沼津市の整備って何やってきたんだろう・・・緑地公園課、農林農地課、道路管理課に再度諦めずに言うしかないか・・・