山下ふみこオフィシャルブログ
香貫山
2019.12.15
第121回香貫山影奉仕のごみ拾い
今年最後の香貫山影奉仕の清掃活動です。
沼津が誇る偉大な里山・香貫山の自然に日々癒され、感謝しながら今年最後の香貫山の清掃を終えることができました。
今年も怪我をする人もなく無事に作業が終わりありがとうございました。
今年は例年になく異常気象ということで大型台風が何度となく訪れ、そのたびに山の保水能力に限界があり落石や崩落が起こりやすくなっていました。倒木で山道がふさがれ、行政よりもいち早くみんなが協力して木を切り出してくれたこともあります。沢の水が例年は枯れているのに、いつまでもごうごうと音を立てて流れ出ている状況に一抹の不安を感じた時もありました。
この香貫山には其々が愛着と感謝の念を抱きながら、自分に出来ることを淡々とやっています。そして1人ではできないことは一緒になって力を合わせています。
香貫山影奉仕の活動はひと月に1回ですが、日々、メンバーは山に登りながら、この山のことを気にかけ、その時にできることをその都度やってくれているおかげで、不法投棄がなくなり、微力ながらも自分たちの活動が成果につながっていると感じてくれているのではないでしょうか。
香貫山影奉仕にも課題があります。新しいメンバーがなかなか定着しなくて、今後の活動が縮小せざる得なくなるのではないかと思っています。
どの自治体も人口減少と高齢化という問題を抱えながら、市税収入の減少と社会保障費の増により、自治体の規模を小さくせざる得ませんが、社会保障費の増はさらなる財政負担に繋がっています。職員数も削減できるところまで削減し、臨時職員や委託によって行政運営の維持を確保しなければならない状況にあります。
だからこそ、市民協働の力は必要でありながらも、その育成は民間任せ、地域任せになっているように思います。でも微力でも無力ではないと思って諦めているわけではありません。一人じゃないから仲間がいるからです。
これらの問題に、「自分にできることなんか何もない」と諦めてしまったら・・・「私にもできることがある」と思えたら、それには仲間の存在が必要です。
一人じゃないから仲間がいるから・・・
ありがとう!!
2019.11.09
第120回香貫山影奉仕のごみ拾い
先月は台風の影響で香貫山影奉仕のごみ拾いは中止になる。台風後の山の被害は香貫山に登る人たちから多くの報告があった。倒木や落石で道路がふさがれていたり、道路一面が枝や枯葉で埋まり滑りやすくなって歩くに危険であったことなど。しかし、驚いたのは、その多くは山に登る人たち自らが解決したことで、数日後にはその状況が改善されていた。
そして今日は毎月第2土曜日9:00からの活動の日。多くのメンバーは毎日ここにきている人たちなので、既に気になるところはきれいになっている。今日は香陵台公園、トイレ、水飲み場、原田浜人(ハラダヒンジン)句碑の周辺の清掃活動。
枯れた木などは短く切って、少しづつ束ねる。又ゴミは分別してゴミ袋に入れるが、これが結構厄介で、割れガラスなどで怪我をすることもあるので注意が必要である。不法投棄はなくなったものの、ごみ分別がされないままごみ箱に捨てられている。また、ごみ収集車で来て下さる方にも負担がないようにすることも必要である。
原田浜人の句碑が香貫山の中腹、香陵台の下側にあるのは知っているだろうか。
明治17年(1884年)長上郡原島村(現、浜松市原島町)に生まれ、大正11年(1922年)、旧沼津中学の教師をする傍ら、俳誌「ホトトギス」の高浜虚子の弟子として活躍した人。
この句碑は昭和40年10月10日に建立されたもの。
碑には「芸術の永遠性を思ふ 浜人 「玉磨(ず)りて いにしえの日は 永かりき」とある。
碑の裏には武者小路実篤の言葉が刻まれている。
2019.11.02
香貫山新桜台のBeforeAfter
先週、香貫山にある新桜台のアスレチック広場で、珍しく小学性を連れた家族連れが遊具で遊んでいた光景を目にした。
そこはもうずっと草茫々で人っ子一人いない荒れ果てた状況になっていた。市民からの苦情もあったと聞くが、その声も届かずに放置されたままであった。周辺は小鳥もさえずり、遊具もあってテーブルもベンチも水道もあるのだが…(市民からは多くの要望が寄せられているのだが、唯一トイレがないのは致命的かも・・・)
草茫々の中、男の子の笑い声を耳にし、(厳しい財源の中、優先順位として…なんて考える前に)言うべきことはちゃんと言わなきゃあかんと緑地公園課にいく。
今週末、愛鷹森林組合の方が入って草刈りが行われた。「やはり、広場はこうでなくちゃぁ」っと久しぶりにすっきりした広場が甦って嬉しいなぁ。
市民の方から「担当課の方は使用前、使用後の状況をちゃんと確認しているのですか?いくら業者に委託しているから任せているとはいえ、使用後の確認はすべきではないでしょうか。担当者が新桜台って言われて知らないのは問題だと思わないのでしょうか・・・」と指摘された。
2019.02.09
第111回 香貫山影奉仕の活動
毎月第2土曜日9:00から行っている香貫山の清掃活動、今回で111回目となりました。今日は寒波が押し寄せるという予報にも関わらず、集まった仲間たちに感謝し、曇り空の下活動を行う。途中、小雨模様にもなったのだが無事終了。
毎朝、側溝の溜まった土砂を取り除いている真野さん。この溜まった土砂は、ほとんど手をつけないまま溜まり続けていたように思う。
その土砂を影奉仕の仲間たちの誰かが道路に掻き揚げた土砂を片付けるお手伝いをいつしかするようになっていた。頂上から始めた作業はすでに香陵台公園を過ぎ、残り1/3ぐらいまで進んだろうか。真野さんの作業の邪魔にならないように連携してやっている彼らのチームワークに驚きを隠せない。
ゴミ拾いをしてくださる方用にゴミ箱の設置をしているのだが、今日の状況は分別ができず針金やビン(割れたビンも)やカンがそのまま捨てられている。このゴミを分別して指定袋にいれて定位置に出しておけば、市の回収車が来てくれるようになっている。
右下の写真は、崩落で道路に土砂や岩が落下して、側溝は完全にふさがれている。
2019.01.12
第110回香貫山影奉仕
第110回の香貫山影奉仕の活動は「山の男たちのチームワーク」
今回は我入道に住む真野富三さんの手伝いをすることになった。富三さんは雨が降らない限り毎日、香貫山の道路脇の側溝に溜まった土砂をスコップと鍬で掻き出している。
香貫山に朝登る人で彼のこと知らない人はいないと思う。それぐらい、富三さんは側溝に溜まった土砂の撤去を毎日毎日やっている。それがいつしか、頂上から香陵台公園にまで達するところまで来ていたが、彼の行く手を阻む敵が現れた。イノシシが山側を削って側溝にさらに土砂が積み上がっていたため、影奉仕の仲間たちは、富三さんが掻き出した土砂を公園の駐車場の整備ためにその土砂を使うことにした。
実はこの側溝にたまった土砂はおそらく何十年も書き出されたことがないはず。
その土砂は石のように硬く、ちょっとやそっとではスコップぐらいでは歯が立たないぐらい硬い。
それを富三さんは根気よく、掻き出している姿に香貫山に登る人たちは、いつしか、彼が掻き出した土砂を谷川に運ぶようになった。そして今回の影奉仕は、その富三さんの力になろうとみんなで決めた。
↓は香陵台公園の駐車場整備のために、一輪車で土砂を運び、駐車場に窪地があるのでそこの整地をする。