山下ふみこオフィシャルブログ

2021.10.29

熱海の土石流災害を受けて沼津市は 一般質問その1

9月議会の私の一般質問のテーマは「災害」
1・熱海市の土石流災害を受け、沼津市の盛土や土砂災害はどうなっているのか。
2・7/3の豪雨による沼津市の災害体制への取組に疑問
3・防災拠点となる庁舎の非常用電源は浸水域にあり問題  
以上3点

7/1~7/3にかけて降り続けた梅雨前線による豪雨は、熱海市の土石流災害をはじめ、沼津市においても今までかつてない被災状況であった。温暖化による昨今の自然災害は、最早、想定外とは言えなくなっている。これを契機として、改めて沼津市の状況がどうなっているのか気になるところである。

Q:県の緊急点検343か所のうち82件が異常、沼津市の状況とは
A:沼津市39件の点検箇所のうち10件が違法。4か所は指導済み、3か所は新たな指導、3か所は事業者不明

Q:なぜ他の市町に比べて異常個所が多いのか、その要因とは
A:首都圏に近い地理的要因があり異常個所は県東部に集中。特に愛鷹山地区に集中

Q:違反行為による行政指導をしても、法的拘束力がなく悪質業者に対して限界があるが、その対策とは
A:早期の発見と警察との連携、パトロールによる監視体制を庁舎内で横断的に取り組む必要がある。
(現状は各課でパトロールを行っている)

Q:富士市はさらなる条例強化、警察との連携によって逮捕にもつながっている。沼津市の取組強化について
A:県が2月議会に向け規制強化の改正をする方向なので、それから判断していく

まとめ:富士市は県条例改正を待つのではなく、市としてどうあるべきかと考えたとき、躊躇なく4月の条例施行へ向けて既に動き出している。今回の盛土行為等による被害の凄惨さを考えれば、市自らの積極的な姿勢を求めたいと思ったのだが、残念ながら果敢に取り組もうという姿勢は見られなかった。しかし、異常個所10件のうち既に危険個所を指摘されてるわけで、規制強化に向けて一刻も早い対策が求められる。      ↓静岡新聞(9/29)

静岡新聞違法盛土記事

2021.10.28

いじめに対応す取組み その2

その1~引き続き
1年前から続いていたいじめに、学校等が対応してきたというが、必ずしも当事者に寄り添ったものではなかった。それからもいじめは続き、さらなる決定的ないじめに本人の心が折れかけたとき、はじめて教育委員会にその声を届け、今少しずつ動き始めている。知人からいじめに対する参考になる資料をいただいたので、此処に書き留めておこうと思う。

Kさんは言う:いじめを解決するポイントは、難しいですが「傍観者」を少なくすることだと思います。そのためには、大人社会も「傍観者」でいないこと、これに尽きると思います。子供の世界は大人の社会の縮図なのだと私は思っています。 私は地域でうるさいと思われても、変なことは変だ!と言い続ける人でいたいと思っています。めんどくさいことがあると、黙って傍観者になる人が非常に多く、小さな声は消えていくばかりです。ただ真面目にしていることがいいことではないとつくづく思っています。

https://stopijime.jp/data/data004.html?fbclid=IwAR3DfunGRI4qtbm8rGwqH1sfkhytBsfPt0l90Py6qEKMjYYHGunXWK4xsCM

日本では他国より、「傍観者」の割合が多く、「通報者」「仲裁者」が少ない

いじめを止めるには、第三者の介入が重要になります。
「いじめを止めて欲しい人」を尋ねると、特に、友達、担任、保護者の名前があがります。
森田洋司ほか『日本のいじめ』(金子書房、1999)より

       ↓いじめをとめてほしい人

子どもの社会で起きているいじめは、大人の社会にも通じています。
私も市議になってから、数えきれないいじめにあいました。
議員という立場から抗議ができなくて、弁護士にも相談しても、らちが明かず、今もその思いはくすぶり続けています。

その理不尽さを質していくには、個人の声はかき消されてしまいます。そして勇気ある行動は、多くの時間とお金と体力とさらにはゆるぎない覚悟が必要です。しかし、現実には次から次に新たな課題が持ち上がり、その時間さえ惜しく結局私は今もくすぶったままでいます。

今、私のような女性議員が司法の場で闘っています。

2021.10.27

男女共同参画の議員研修

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10/27男女共同参画の議員研修が犬塚先生によるzoom講演会を行う。
1時間半ノンストップで先生の機関銃のような速さで繰り出す言葉に「I agree」と頷くことの何と多かった事だろう。
ずっとこの問題に携わってきた先生だからこそ、その思いは強く、特に世界に比べ政治経済分野での女性の進出は後進国であり、「日本の常識は世界の非常識」とまで言われているという。

また、コロナ禍によって、これまでも問題視されてきていたが、DV相談件数が1.5倍。女性の自殺が急増。特に女子高校生の一人での孤立化、性被害などが背景にあるという

特に政治分野での女性の進出は、世界的に見ても、致命的な遅れである。
政治分野で言えば、従来の男性中心型議員モデルとは違う、ジェンダー平等型議員モデルという新たなロールモデルに基づく女性人材、候補者育成がカギであり、30%以上が女性になることで、確実に今までと違う変革が起きるといわれている。

しかし、これからの社会も今までと同様、経済優先と政治家たちは言うが、経済も人口もこの先の成長はすでに限界にあるという基本的な前提が消滅しているにもかかわらず、今までの社会が続くと思っている旧態依然の男性たちの何と多いことか。
高度経済成長期の時代は終わり、考え方を変えなければならない。男性こそ男女共同参画は自分事であり、今後は今までの「男性中心型労働雇用・雇用慣行」社会の変革こそがカギになるという。

私たち県内女性議員で活動している「なないろの風」は各議会で女性議員を増やすことを目標にしている。女性議員が増えることは、性別にかかわらず、多様な生き方を認め合える風通しの良い社会を創ることにつながるからです。

犬塚先生の話の中で、30代の男性が望むライフスタイルとして・仕事・家庭・仕事家庭の3択の中で何を優先するかと尋ねたところ「仕事優先」と回答した人はゼロだったという。私が思った以上に若い世代の意識変化は進んでいる。当たり前だと思っていたことが、時代に合わなくなっているかもしれない自分がいる。

また自分の中にある「アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)」自分では気づかないまま心の中に持っている偏った見方・考え方、根拠のない思い込み、先入観・固定観念への気づきが必要である。
特に政治の分野ではマジョリティのもつ力によって、自分たちの意思決定を正当化しようとしていないだろうか。立場に固執し、多様性が増す中で、ずれが生じているにもかかわらず、それに気づかないまま行う言動が、相手を力で委縮させストレスを与えることに繋がっている。同質性が高く暗黙のルールが強くある組織ほど気を付けなければ、社会の変革に取り残されてしまうのだろう。何処の議会とは言えないが確かにあるある・・・

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